あほっプルのドタバタがほんの少し続きます…!
龍虎の27
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
鼓翼に女性の免疫をつけてあげるお話
龍飛王の過去の女性関係というか遍歴はわかった!
もう気にしない! ※今は二人でズブズブのエロエロだし!※
って鼓翼は思ったんだよね、龍飛王にも迷惑※?※をかけたし
自分が龍飛王のことが好きなのは変わらないけど、情けない姿を相手にはこれ以上見せられないとも思った
見せていいと思うぜ、恋人同士だし、って、豹變王は心の中でツッコんだ※龍虎のテキストを全部読んでいるのかな?(笑)※
鼓翼はこっちの世界では童貞なので、なおさら気にし過ぎているのかもしれないが
要するに体的にもピュアなままで龍飛王とゴールインしてしまったというか、されてしまったので、経験が浅いゆえの暴走※焼き餅※だろう
中天の王としての鼓翼は王になる前に遊女遊びをしたことがあるのでそちらの経験はある※実は※
で、霏微に怒られたんだけどね! ※霏微は女嫌い※
中天の帝となった鼓翼の育ちが市井の民と少し関わっていたのが理由なんだけど※経験があったのは※
鼓翼はそういう意味で分け隔てなく民衆の気持ちを理解できていたのかもしれない
実際に遊女の知り合いもいて相談にのっていたので
でも、今の鼓翼は普通の家庭で育ったので、その機会には恵まれなかった
専門のお店に行く?、って、亀兆王にまで心配をされてしまう始末だ…!
ぐあああ!!って、鼓翼は美形の亀兆王にまで気遣われてしまったわが身の不始末を激しく後悔して羞恥心の極みを体験したんだけど※多分龍飛王から聞いたんだろうけど※
絶対に行かない!、と彼女の前で固く誓った(笑)
龍飛王にはありのままを伝えるけれど…※誤解のないように※、と亀兆王は言ってくれたんだけど
俺が好きなのは龍飛王だから、って言って断った
女の子は好きだし、興味はある
でも、龍飛王を目にすると、そんなことは一切忘れられるし切り離せる※好きだから※
「だから必要ない」って
果報ね、って亀兆王は言った
どちらも幸せ者ねって、亀兆王は不思議な眼差しをして言った
あー、でも、女の子を知らないハンデはあるかも…って、鼓翼は考えたりする
中天には年配の女性も来るし、家族で妙齢のご婦人を伴って来店する場合もある※父娘でとか※
あとは酒が入ると下ネタを連発するいい年をしたお客もいる※どこの国にもいる※
でもまあ料理人とはいえ店に立てば接客業なので、普通のお店で働いていた経験もあるし、鼓翼はクールにあしらうけれど
女性の場合は二人きりだと確かに意識してしまうので、中天を予約する客は二人以上同伴にしてもらっている節はある
一度すごいキャリアのご婦人を一名だけで迎えたことがあるけれど、ビシッと決まったメイクと髪型とスーツ姿で背恰好もよかったが、ずっと無言で食べていたし…
食欲がバリバリのバイタリティの表れみたいに見えて、鼓翼は誠心誠意※いつもだけれど※調理に集中してもてなしたけれど
最後に少し話をしたけれど、やはり鼓翼の人となり※帝だけど※を観察していたらしい※龍飛王が鼓翼のパトロンだし※
渋い声だったので、もしかしたら異性ではなかったのかもしれない
色んな強い※実力※世界があるからな…、って考えて、鼓翼はうーむと腕を組む
「…仕方ねえな」
って、豹變王は勝手に、鼓翼のために一肌脱いでやる決心をした
「エロと本番なしで、女の子たちと風呂に入ってこい」
海パン一丁でな!! ※相手は水着※
ええええええーーーーーって、鼓翼は思ったけど
エロなしだから浮気じゃねえだろ、って豹變王に唆される(笑)
お風呂で話をするだけで、体は触らなくていい
なんだその妙なシチュエーションは!?…って、鼓翼は思ったんだけど、温水プールで女子に囲まれるくらいならいいか、って考える
鼓翼は、女の子たちも好きだった※こら!※
話をするだけだと聞いたから鼓翼も安心してさ
よーし、久しぶりに羽を伸ばすかぁ※龍飛王の前では一所懸命なので※、って思ってお店を片付けてから豹變王が指定したお店に向かった
明らかにいかがわしいところなんだけど、まだ日は傾いていなかったし※特別に店を開けてくれたらしい※エロは無しだと聞いたので
豹變王には間違いはないだろうなとしっかりと念を押したし、お店の従業員にも相手の女性たちにも確認して頭を下げた※鼓翼の方が客なのに(笑)※
龍飛王には言わずに来たけど、きっとすでに知っているんだろうなと思う※知の王だし※
でも、ヤルわけじゃないから
ヤリたいわけでもない…
…これは訓練なんだ、って鼓翼はそちらに意識を集中させた
終わる時間も確認して、鼓翼も自身の仕事の延長のつもりで足を踏み入れた
…結果、鼓翼は女の子たちにもみくちゃにされた(笑)
見るなり、いい体してるねと言われて
ぱんつを下げられそうになるわ、胸の先はつままれるわ※敏感そうだから※
脇腹は揉まれるわ※脂肪がないけど硬くない※
背が低いからなのか、散々遊ばれた
でも豹變王はメンバーを知っているみたいで、悪気はなかっただろ、って言っていたので、鼓翼もそれについては同意した
いやがればすぐに手を引くし、からからとよく響く明るい笑いはいささかも卑屈ではなかった
まるでほんとうのプロみたいに
完全にこどもあつかいされていることはわかっていたが
愛想もいいし三人寄ればの例えのごとく話も笑い声も尽きないから※女の子は四人いた※、むしろ鼓翼の側が話し疲れたくらいだ
専門学校に通っている娘もいれば、大学や通信制の娘も
お風呂場ではあるんだけど、ぬるま湯には浸からずに温度の低いサウナ状態で、横に並んで腰かけたまま予定の時刻になるまでずっと喋り続けてた
それが約束だったので構わないし、代金も鼓翼が全部支払ったけれど、彼女たちとはそれきりで
帰ってから、本当に心底、…どっと疲れた…
慣れないことはするもんじゃないなって思って、また行こうとは思わなかったけれど
明るく楽しい時間だったし、みんな好きな食べ物の話には乗ってくれたし、学校の話もしたし、有意義ではあったけど
龍飛王にも話は通してあったみたいで※豹變王から※、その日の夜は龍飛王が帰宅するなり、めちゃめちゃ体を探られまくった
表面も奥も、龍飛王の手や指が這い回って、アソコにも中にも所有印をつけまくっていく
鼓翼は龍飛王にヤキモチを焼かせたのかなぁって思うと、なんか心配になって
俺が好きなのは龍飛王だから、って何度も言って、その度にそこら中でイかされまくった
夕ご飯はひとしきりヤリまくってから夜食を食べた※龍飛王…※
龍飛王は知ってる
なんでもわかってる
でもやっぱりおいしい鼓翼を独占したくなるみたいです
食欲よりも、それがまさった
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2024年09月11日
2024年09月10日
【龍飛王×鼓翼】鼓翼が生まれて初めてめっちゃヤキモチを焼くお話
残暑が続きますが、みなさまお大事にです…!
季節の変わり目でもあるのですが、なかなかにつらい…
新作の作成はがんばっております…!
そして今日の更新はこちら!
お昼休みとか、お時間がおありですときにどうぞ…!
少し続きます(*'ω'*)
龍虎の26
あほの仔、鼓翼…!
…という感じのお話です…!
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
鼓翼が生まれて初めてめっちゃヤキモチを焼くお話
龍飛王は鼓翼とガチで付き合うと決心した時に、家中の…というか手持ちのゴムを全部捨てた※【裏本・創始の闇】を買って最後まで読んでね!※
鼓翼としか子作りをしないと決めたからで※勝手に※
それまではまあ、女性経験は豊富にあった※!※
仕事上、頭を使わされることが多いのでストレスが半端なくて、性欲は元々強い方だけど元が淫欲の王なので凝りだすとハマるパターンが多かった
といっても、龍飛王がズブズブにハマったのは鼓翼だけなので、ほとんどが短期間の付き合いだったし
お金を払って別れましょうという、鼓翼から見たら全然訳のわからない極端に高度で知的な世界に住んでいた※あかん※
慰謝料なのかなんなのかわからないけれど、金銭目的が前提の愛人契約みたいな感じなのかな
結婚はしない
子どもは作らない
一緒にも住まない
…要するにヤリ友…!?
最悪じゃん、って豹變王は言いそう※豹變王は感覚としては普通なので※
鼓翼はそれまで龍飛王の交際関係については何も考えてこなかったけど
好きになればなるほどその手のことは気がかりになるようだ
むしろ無関心を装えるほど大人ではなかったし、何よりも経験も浅かったのだろうけど
うーん…って物思いに耽るたびに、これまでの龍飛王の前カノとかが次第に気になった
一方で、プライベートのことに口を挟むのはタブーだよな、とは考えた
個人の問題だし
でも、知りたい…
知りたくない…
豹變王は、そんな鼓翼をあほだと思った※ズバリ※
でも、本気で好きだと気になるじゃん!※意外と小物!?※
いや、でも、そんなこと言ったら龍飛王にきらわれるか…
鼓翼の恋は、なんていうか、純粋さゆえにあほだった※幼稚※
で、龍飛王は都合がいいことに知の王だったから、鼓翼の考えていたことを知っていた
率直に自身の女性関係※男は眼中にない※の話を聞きたいのかと尋ねても、鼓翼は返答を渋るだろう
龍飛王は大人だし※王※
鼓翼は龍飛王が初めてだし※初めてだったのに誘い受け※
今までガールフレンドはいたけど童貞だったし※本編では童貞ではなかったはず※
いっそ、童貞を捨てれば気にならなくなるのかなぁと、鼓翼は本気で考えたりもした
龍飛王とエロエロしている最中はまったく完全に1000%忘れるんだけどね
鼓翼は胸中にある女々しい思いを叱咤しながら、それと同時に、龍飛王の目を盗んで女の子と遊ぶわけにはいかない、とも殊勝にも考えた
…龍飛王は一度なら許すと思う
鼓翼が女の子たちのお店に行くことを
そのあとで、反省させるくらい色々と鼓翼の後ろにエロいことを強いるし仕込むと思うけど(笑)
で、龍飛王はそんな鼓翼に昔の異性関係を洗いざらいぶちまけた
個人情報はもちろん伏せて、今はどうしているのか連絡を取り合わず一切干渉していないが※そういう契約※
どういう関係が続いて終わったのかを話した
亀兆王は全て知っているので、確認を取っても良いと話した
そもそもプライベートと言えるほど秘匿にする部分ではなかったし、そういう役割の中での男女関係だったからだ※なので人となりを見て世界規模でかなり厳選した※
店に通ったり家に呼んだりするよりも、予めスケジュールを立てて豪華なホテルなりで逢う※パーティーに同伴もするしデートもする※
龍飛王の一方的な都合ではなく、双方で調整しあって
会話もあるにはあるが、龍飛王に感情はない
なので相手も金づるとして仕事として割り切るしかなかった
あとは同時に複数の女性と契約をしていたとも話した※すべて互いに了承済み※
あほなことだと思う
鼓翼も大概あほだけれど、龍飛王の異性関係のあほさ加減は、金にものを言わせたい肉欲処理のそれと言われても弁解はできなかった※一応はお付き合いではあったんだけど※
わかんねえ、というのが鼓翼の第一声だった
そりゃそうだ!!(笑)
愛人や恋人を一度にいっぱい持っていたという龍飛王の話は、平凡な家庭で育った鼓翼にはまったく理解できない内容だったし予想もしていなかった
今のご時世ではかなり特異な環境だったのかもしれないけれど
世界的にある程度名の知れた独身の実力者がいると周りが放っておかないので、カモフラージュを兼ねて適宜パートナーを持っている振りをする必要があったという理由もあるにはある※特殊な場面での大人社会の事情※
龍飛王は至って合理的な人間関係しか好まないから社交界のゴシップとしてはつまらないんだろうけど、そういう形での付き合いが妥当だったのかもしれない
とはいえ、体の関係はもちろんあった上でなので、明らかに二股とか三股とかいう、なんか不埒な感じのそれだった※4000%王的フィクションだけど※
「過去のことだ」
よく言うやつ!! ※ドラマとかで(笑)※
事実だろうし、真実だけど、って鼓翼は思った
龍飛王には心がないので、言っていることはすべて本当だ
でも、なんか悔しくて※同時にだしいっぱいだしお金で…だし?※
鼓翼は畜生、って目を伏せて涙を湛えたまま歯噛みした
涙が出た要因は、明らかに鼓翼の心理的な作用によるものだった
なんで泣くんだと龍飛王は思う前に
それが鼓翼の悋気なんだって知ったので、何も言わなかった
豹變王は別れ話みたいな展開だなーって思って、台所での話を聴いていた
だから鼓翼のことを最初から「あほだ」と断言したんだけど
龍飛王が鼓翼にすでに終わった清算済みの過去の話をしたのは
そもそもくよくよしている鼓翼を見かねたからだ
すべて、鼓翼が未熟なせいだ
鼓翼もそれはよくわかってる
自分はどうしようもない愚か者だって
「聞きたくなかったわけじゃない…」
全部知りたかったし、でも聞くのがこわかった
龍飛王は鼓翼に、自分がおそろしいか、と言った
尋ねたのではなくて、言っただけだ
鼓翼は逡巡なく頭を横に振って
「好きだ」、ってはっきりと口にした
なんでそんなことを言うんだ?、との疑問を一切抱かずに
その好きだ、という言葉は、ストレートな鼓翼の龍飛王への思いだった
だから龍飛王は椅子から立ち上がって、鼓翼の前に一歩踏み出して、回した腕で小さな背中を押して少しだけ引き寄せた
鼓翼は突っぱねはしなかった
棒立ちのままだった
けれど、一筋の涙をこぼして言った
「えっちしたい」
「…………」
「めちゃくちゃにしてほしい…」
鼓翼は鼻をすすりながら、龍飛王に哀願した
やばいな、って龍飛王は思った(笑)
ヤキモチを焼いたら、えっちになる鼓翼…!!
なんで!? ※豹變王、爆笑※
思わずめっちゃ好色そうに龍飛王は舌舐めずりをしそうになって※鼓翼が本当にうまそうで※
でも鼓翼の泣き顔をそのままにしておけなかったので、涙を舌で掬ってあげた
鼓翼は龍飛王の首にしがみついて、嗚咽※すすり泣き※を漏らしながら、エロいことをいっぱいしよう、って言った
してほしいって何度も願った
龍飛王はもう、なんか、もう
わかっていたけど※知の王だから※
鼓翼の中には自分の欲しいものが全部あるんだなって再認識した
龍飛王のすべてが鼓翼の中に在る
…余談だけど
鼓翼は龍飛王の女性遍歴というか愛人バンク複数利用者みたいな過去を知ってあほほどショックを受けて※気持ちはわかる※
自分からねだったえっちの最中、本当に本気で泣いたんだけど※悔しさで※
龍飛王がずっと、鼓翼に「おまえだけだ」って低い声で熱く何度も何度もずっと囁いててくれて
それで、なんか、とりあえずエロい意味でもスッキリした(笑)
あほ!
単純が過ぎるんだけど、鼓翼を慰めるみたいにアレの間中ずっと言っててくれて
それが実際に今の龍飛王の真実だったんだろうし、アソコは溶けるくらい龍飛王に繰り返し幸されてるしで、鼓翼は存分に全身でハアハアした…というかさせられた
龍飛王のあっついもので溶かされて、体の中も外もわやだった
龍飛王も本気だったし、もちろん鼓翼も
焼き餅はたまに焼くけど、程々にしないとな、って冷静になってから鼓翼は思った
でもきっと、龍飛王が好き過ぎてまた焼くこともあるかもしれない
あー…でもほんとに、ほどほどにって鼓翼は思う
その度に激しいえっちをおねだりしてたら笑い話にもならないな、って鼓翼は自分の軽率さをちょこっと反省した
鼓翼にねだられたら、龍飛王は嬉しいと思うけど(笑)
でもそれはあまりにあほっぷるの極みだったので、豹變王は言わないでおいた
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龍虎の26
あほの仔、鼓翼…!
…という感じのお話です…!
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龍飛王×鼓翼
鼓翼が生まれて初めてめっちゃヤキモチを焼くお話
龍飛王は鼓翼とガチで付き合うと決心した時に、家中の…というか手持ちのゴムを全部捨てた※【裏本・創始の闇】を買って最後まで読んでね!※
鼓翼としか子作りをしないと決めたからで※勝手に※
それまではまあ、女性経験は豊富にあった※!※
仕事上、頭を使わされることが多いのでストレスが半端なくて、性欲は元々強い方だけど元が淫欲の王なので凝りだすとハマるパターンが多かった
といっても、龍飛王がズブズブにハマったのは鼓翼だけなので、ほとんどが短期間の付き合いだったし
お金を払って別れましょうという、鼓翼から見たら全然訳のわからない極端に高度で知的な世界に住んでいた※あかん※
慰謝料なのかなんなのかわからないけれど、金銭目的が前提の愛人契約みたいな感じなのかな
結婚はしない
子どもは作らない
一緒にも住まない
…要するにヤリ友…!?
最悪じゃん、って豹變王は言いそう※豹變王は感覚としては普通なので※
鼓翼はそれまで龍飛王の交際関係については何も考えてこなかったけど
好きになればなるほどその手のことは気がかりになるようだ
むしろ無関心を装えるほど大人ではなかったし、何よりも経験も浅かったのだろうけど
うーん…って物思いに耽るたびに、これまでの龍飛王の前カノとかが次第に気になった
一方で、プライベートのことに口を挟むのはタブーだよな、とは考えた
個人の問題だし
でも、知りたい…
知りたくない…
豹變王は、そんな鼓翼をあほだと思った※ズバリ※
でも、本気で好きだと気になるじゃん!※意外と小物!?※
いや、でも、そんなこと言ったら龍飛王にきらわれるか…
鼓翼の恋は、なんていうか、純粋さゆえにあほだった※幼稚※
で、龍飛王は都合がいいことに知の王だったから、鼓翼の考えていたことを知っていた
率直に自身の女性関係※男は眼中にない※の話を聞きたいのかと尋ねても、鼓翼は返答を渋るだろう
龍飛王は大人だし※王※
鼓翼は龍飛王が初めてだし※初めてだったのに誘い受け※
今までガールフレンドはいたけど童貞だったし※本編では童貞ではなかったはず※
いっそ、童貞を捨てれば気にならなくなるのかなぁと、鼓翼は本気で考えたりもした
龍飛王とエロエロしている最中はまったく完全に1000%忘れるんだけどね
鼓翼は胸中にある女々しい思いを叱咤しながら、それと同時に、龍飛王の目を盗んで女の子と遊ぶわけにはいかない、とも殊勝にも考えた
…龍飛王は一度なら許すと思う
鼓翼が女の子たちのお店に行くことを
そのあとで、反省させるくらい色々と鼓翼の後ろにエロいことを強いるし仕込むと思うけど(笑)
で、龍飛王はそんな鼓翼に昔の異性関係を洗いざらいぶちまけた
個人情報はもちろん伏せて、今はどうしているのか連絡を取り合わず一切干渉していないが※そういう契約※
どういう関係が続いて終わったのかを話した
亀兆王は全て知っているので、確認を取っても良いと話した
そもそもプライベートと言えるほど秘匿にする部分ではなかったし、そういう役割の中での男女関係だったからだ※なので人となりを見て世界規模でかなり厳選した※
店に通ったり家に呼んだりするよりも、予めスケジュールを立てて豪華なホテルなりで逢う※パーティーに同伴もするしデートもする※
龍飛王の一方的な都合ではなく、双方で調整しあって
会話もあるにはあるが、龍飛王に感情はない
なので相手も金づるとして仕事として割り切るしかなかった
あとは同時に複数の女性と契約をしていたとも話した※すべて互いに了承済み※
あほなことだと思う
鼓翼も大概あほだけれど、龍飛王の異性関係のあほさ加減は、金にものを言わせたい肉欲処理のそれと言われても弁解はできなかった※一応はお付き合いではあったんだけど※
わかんねえ、というのが鼓翼の第一声だった
そりゃそうだ!!(笑)
愛人や恋人を一度にいっぱい持っていたという龍飛王の話は、平凡な家庭で育った鼓翼にはまったく理解できない内容だったし予想もしていなかった
今のご時世ではかなり特異な環境だったのかもしれないけれど
世界的にある程度名の知れた独身の実力者がいると周りが放っておかないので、カモフラージュを兼ねて適宜パートナーを持っている振りをする必要があったという理由もあるにはある※特殊な場面での大人社会の事情※
龍飛王は至って合理的な人間関係しか好まないから社交界のゴシップとしてはつまらないんだろうけど、そういう形での付き合いが妥当だったのかもしれない
とはいえ、体の関係はもちろんあった上でなので、明らかに二股とか三股とかいう、なんか不埒な感じのそれだった※4000%王的フィクションだけど※
「過去のことだ」
よく言うやつ!! ※ドラマとかで(笑)※
事実だろうし、真実だけど、って鼓翼は思った
龍飛王には心がないので、言っていることはすべて本当だ
でも、なんか悔しくて※同時にだしいっぱいだしお金で…だし?※
鼓翼は畜生、って目を伏せて涙を湛えたまま歯噛みした
涙が出た要因は、明らかに鼓翼の心理的な作用によるものだった
なんで泣くんだと龍飛王は思う前に
それが鼓翼の悋気なんだって知ったので、何も言わなかった
豹變王は別れ話みたいな展開だなーって思って、台所での話を聴いていた
だから鼓翼のことを最初から「あほだ」と断言したんだけど
龍飛王が鼓翼にすでに終わった清算済みの過去の話をしたのは
そもそもくよくよしている鼓翼を見かねたからだ
すべて、鼓翼が未熟なせいだ
鼓翼もそれはよくわかってる
自分はどうしようもない愚か者だって
「聞きたくなかったわけじゃない…」
全部知りたかったし、でも聞くのがこわかった
龍飛王は鼓翼に、自分がおそろしいか、と言った
尋ねたのではなくて、言っただけだ
鼓翼は逡巡なく頭を横に振って
「好きだ」、ってはっきりと口にした
なんでそんなことを言うんだ?、との疑問を一切抱かずに
その好きだ、という言葉は、ストレートな鼓翼の龍飛王への思いだった
だから龍飛王は椅子から立ち上がって、鼓翼の前に一歩踏み出して、回した腕で小さな背中を押して少しだけ引き寄せた
鼓翼は突っぱねはしなかった
棒立ちのままだった
けれど、一筋の涙をこぼして言った
「えっちしたい」
「…………」
「めちゃくちゃにしてほしい…」
鼓翼は鼻をすすりながら、龍飛王に哀願した
やばいな、って龍飛王は思った(笑)
ヤキモチを焼いたら、えっちになる鼓翼…!!
なんで!? ※豹變王、爆笑※
思わずめっちゃ好色そうに龍飛王は舌舐めずりをしそうになって※鼓翼が本当にうまそうで※
でも鼓翼の泣き顔をそのままにしておけなかったので、涙を舌で掬ってあげた
鼓翼は龍飛王の首にしがみついて、嗚咽※すすり泣き※を漏らしながら、エロいことをいっぱいしよう、って言った
してほしいって何度も願った
龍飛王はもう、なんか、もう
わかっていたけど※知の王だから※
鼓翼の中には自分の欲しいものが全部あるんだなって再認識した
龍飛王のすべてが鼓翼の中に在る
…余談だけど
鼓翼は龍飛王の女性遍歴というか愛人バンク複数利用者みたいな過去を知ってあほほどショックを受けて※気持ちはわかる※
自分からねだったえっちの最中、本当に本気で泣いたんだけど※悔しさで※
龍飛王がずっと、鼓翼に「おまえだけだ」って低い声で熱く何度も何度もずっと囁いててくれて
それで、なんか、とりあえずエロい意味でもスッキリした(笑)
あほ!
単純が過ぎるんだけど、鼓翼を慰めるみたいにアレの間中ずっと言っててくれて
それが実際に今の龍飛王の真実だったんだろうし、アソコは溶けるくらい龍飛王に繰り返し幸されてるしで、鼓翼は存分に全身でハアハアした…というかさせられた
龍飛王のあっついもので溶かされて、体の中も外もわやだった
龍飛王も本気だったし、もちろん鼓翼も
焼き餅はたまに焼くけど、程々にしないとな、って冷静になってから鼓翼は思った
でもきっと、龍飛王が好き過ぎてまた焼くこともあるかもしれない
あー…でもほんとに、ほどほどにって鼓翼は思う
その度に激しいえっちをおねだりしてたら笑い話にもならないな、って鼓翼は自分の軽率さをちょこっと反省した
鼓翼にねだられたら、龍飛王は嬉しいと思うけど(笑)
でもそれはあまりにあほっぷるの極みだったので、豹變王は言わないでおいた
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【本編】四人の王・秘史〜鳳舞王・王たちの蜜月〜
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2024年09月09日
【龍飛王×鼓翼】龍飛王とラーメン屋さんデートをするお話
どうでもよいのですが、
鼓翼はいつか龍飛王の前からいなくなるかも的な考察をしようとしたら
タブレット端末の液晶画面が端っこから黒くなり始めたので
龍飛王が「そんな話は書かなくていい」と言って怒ったのかなぁと思いつつ
ただの寿命だとは思いますがタイミングが的確過ぎる…!^^;
誤字等ありますが、
作品化された作品内で修正&見直しをしますのでご容赦を…!
龍虎の25
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
龍飛王とラーメン屋さんデートをするお話
本当に雨降りになったなぁ…って、鼓翼は呆気に取られたまま外を見ていた
約束をしていた日の朝、晴天だったのでてっきり龍飛王の当てが外れたのだとばかり思っていたら
時間が経つにつれて、まるで主※あるじ※の外出を待ち望んでいたかのように雨がぽつりぽつりと降り出した
雨足としては今時珍しいくらいおとなしいものだ
足音が聞こえるくらいのやさしいもので※雨が降ると外の音が良く聞こえるようになるらしい※、けれど外では傘は差した方が良さそうだ
龍飛王は濡れたままでもいいかもしれないが、鼓翼は龍飛王を濡らしたくない
体に障るとか、そういう気持ちで傘を用意しようと思った
一人歩きだったり、豹變王と連れ立って歩くときはもちろん傘なんて差さない
帽子やフードを深く被ればいいし、濡れて帰ってもすぐに着替えれば済むと考えたからだ
龍飛王も同じだろう
濡れたスーツはクリーニングに出してしまいさえすれば良い
でも鼓翼は傘を差すことにした
一応貰い物だけれど、それらしいものはある※亀兆王から贈られたものかも※
折り畳み傘なのでお店に入ってからも邪魔にはならない
柄も落ち着いているし、安物ではない
相合傘するぞ、ってことになって、鼓翼はやっぱり自分の身長が気になった※!※
でも誘ったのは鼓翼の方だし、傘を差したいと願ったのも鼓翼だし※自分は濡れていいけども※
で、出かける時には中天でもでよくお世話になっている会社のタクシーを呼んで、列の邪魔にならないところで降ろしてもらった
店の従業員から整理券を手渡されて、事前に注文をする
席に着けば程なくして料理※ラーメン※が運ばれてくるのでスムーズに食べ終えられる
サイドメニューなしの、ラーメン一本で勝負するスタイルのお店だ※ラーメンの種類自体は色々ある※
ムードがあるわけでも、時間を潰せるわけでもなく、ただ客はそこへ麺を食べに来るだけに過ぎない
そこがストイックで良い
「…濡れてねえ?」
もっと寄ろうか、って鼓翼は傘を差しながら龍飛王に近づいた
龍飛王の髪は濡れていなかったが、小降りから中振りくらいの雨粒は真っ直ぐに上から下へ降り続けている
龍飛王は鼓翼がなんで傘を持ってきたのかについては大体察していた※知の王だし※
気遣いという概念は龍飛王には感情がないので理解できないけれど、鼓翼がそうしたいのなら構わないと考えたのかもしれない
無意味なことだとははっきりと断言せずに、近寄ってきた鼓翼の体にそっと片方の腕を回した
二人で出歩くデートの時は、必ず鼓翼は龍飛王の腕に引っ付いてくる
ぎゅっとくっついて歩くのだが、今日は傘があるのでそちらに気が削がれているようだ
人目があっても普段であれば鼓翼は気にしないのだが
鼓翼は一瞬びくりと反応して、回された腕と龍飛王の顔を交互に見た
付き合っている者同士※エロもしている※、なんでビクつくことがあるのだろう
鼓翼も何度か訪れているので、常連客に顔を覚えられているかもしれないと懸念したのだろうか
いずれにしても龍飛王にとってはどうでも良い、瑣末なことだ
鼓翼が傘に気を取られているというなら、こちらから手を貸してやればいい
鼓翼の持つ傘には一切触れることなく、引き寄せる
店の前から漂ってくるスープの香りよりも食欲をそそる者がいる
ちょっと仰け反るようにして立ち、傘を高い位置まで持ち上げて、こちらを配慮しているのだろう
濡れるなら濡れて構わないのに、殊勝な真似をする
自身が鼓翼をエスコートをする側であれば、その柄※え※を持つのを代わってやることも考えたのだが
龍飛王は切れたような目線を更に細めて鼓翼を見た
鼓翼はびっくりしている
目を丸くして、鮮やかで透明な翠の双眸で龍飛王を見つめている
見つめ返せば、それが雨水に浸されたように、内側から濡れてわずかに潤んで
龍飛王は鼓翼の持つ傘の骨をわずかに引いて、鼓翼の前へ覆い被さった
時が止まる
呼吸がとまり、やがてほどける
瑞々しく実った、喉から手が出るほど欲しい果実がそこにあるーーー
傘に隠れて、龍飛王とかなり濃密なちゅーをして
なんか鼓翼は、その後に食べたラーメンがいつも通りうまかったのか、いつもより数倍美味しかったのかの判別すらつかなかった(笑)
さっきの激しめの長ーいキスがフラッシュバックして
目の前がチカチカするーって、仔虎の鼓翼は思いながら、懸命に麺を啜ったよ…!!
行列の人たちや往来を通行する人たちに見られたかもしれないけど、鼓翼も龍飛王の本気のキスには抵抗できなくて
抱き寄せられて、仰け反らされて、開かされて
「続きは家だ」
って言って、龍飛王が離してくれた時には、鼓翼の足はガクガクに震えてた(笑)
店員さんに番号を呼ばれるまで、龍飛王に抱き寄せられたまま寄りかかるようにしてなんとか踏ん張ったけど※傘も落とさずに…!※
龍飛王は鼓翼の隣の席で豪快にスープまで綺麗に飲み干しながら、鼓翼の方がうまいな※鼓翼は好物※とか思っていたかもしれない
ラーメン屋の従業員は、高級スーツ姿でヘアピンもつけずに特盛りをがっつり食べるすごい食欲の隠れたイケ男の龍飛王に度肝を抜かれたと思う(笑)
でも何度か龍飛王もここに来てますよ!
おいしいもの好きな亀兆王と!
で、帰りは鼓翼から傘を受け取って龍飛王が相合傘を差してくれたので、鼓翼は龍飛王の腕に引っ付いてさー
体をぎゅぎゅっと密着させてさー
めちゃめちゃおいしかった!※龍飛王の隣で食べれたので※って言いながら、自宅までずーーーーーーっと二人で歩いた(笑)
食べたものを消化するための運動というよりも、一緒にいたかったのかもね
龍飛王も鼓翼も「車呼ぶ?」とは互いに訊かずに、自宅のマンションまで雨の中を歩いて帰った
髪以外は少し濡れたので※歩いていたから靴も濡れた※、二人でお風呂に入って、ひたすらイチャコラした
お店の前で約束※?※したし…!
本気のチューもベッドやソファの上で何度もした…!
奥にも何度も濃厚な本番ミルクを出された…!
うん、うん、…って泣きじゃくるように鼓翼はそれを全部受け止めてさ…
雨に烟る中の龍飛王の声も姿形もかっこよかったし色っぽかったけど
汗を浮かべてこうして鼓翼を攻めまくってる時の龍飛王も※すごいけど※めちゃくちゃ鼓翼の好みのど真ん中でどストライクで
駄目だって思うんだけど、自分でも腰を動かしながら際限なくイキまくった
俺って情けないなぁ…って鼓翼は思うんだけど、龍飛王が気持ち良いならいいか、って考えた
こいつらあほだな…※幸せ者だな※、と豹變王が思ったのは言うまでもない(笑)
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鼓翼はいつか龍飛王の前からいなくなるかも的な考察をしようとしたら
タブレット端末の液晶画面が端っこから黒くなり始めたので
龍飛王が「そんな話は書かなくていい」と言って怒ったのかなぁと思いつつ
ただの寿命だとは思いますがタイミングが的確過ぎる…!^^;
誤字等ありますが、
作品化された作品内で修正&見直しをしますのでご容赦を…!
龍虎の25
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
龍飛王とラーメン屋さんデートをするお話
本当に雨降りになったなぁ…って、鼓翼は呆気に取られたまま外を見ていた
約束をしていた日の朝、晴天だったのでてっきり龍飛王の当てが外れたのだとばかり思っていたら
時間が経つにつれて、まるで主※あるじ※の外出を待ち望んでいたかのように雨がぽつりぽつりと降り出した
雨足としては今時珍しいくらいおとなしいものだ
足音が聞こえるくらいのやさしいもので※雨が降ると外の音が良く聞こえるようになるらしい※、けれど外では傘は差した方が良さそうだ
龍飛王は濡れたままでもいいかもしれないが、鼓翼は龍飛王を濡らしたくない
体に障るとか、そういう気持ちで傘を用意しようと思った
一人歩きだったり、豹變王と連れ立って歩くときはもちろん傘なんて差さない
帽子やフードを深く被ればいいし、濡れて帰ってもすぐに着替えれば済むと考えたからだ
龍飛王も同じだろう
濡れたスーツはクリーニングに出してしまいさえすれば良い
でも鼓翼は傘を差すことにした
一応貰い物だけれど、それらしいものはある※亀兆王から贈られたものかも※
折り畳み傘なのでお店に入ってからも邪魔にはならない
柄も落ち着いているし、安物ではない
相合傘するぞ、ってことになって、鼓翼はやっぱり自分の身長が気になった※!※
でも誘ったのは鼓翼の方だし、傘を差したいと願ったのも鼓翼だし※自分は濡れていいけども※
で、出かける時には中天でもでよくお世話になっている会社のタクシーを呼んで、列の邪魔にならないところで降ろしてもらった
店の従業員から整理券を手渡されて、事前に注文をする
席に着けば程なくして料理※ラーメン※が運ばれてくるのでスムーズに食べ終えられる
サイドメニューなしの、ラーメン一本で勝負するスタイルのお店だ※ラーメンの種類自体は色々ある※
ムードがあるわけでも、時間を潰せるわけでもなく、ただ客はそこへ麺を食べに来るだけに過ぎない
そこがストイックで良い
「…濡れてねえ?」
もっと寄ろうか、って鼓翼は傘を差しながら龍飛王に近づいた
龍飛王の髪は濡れていなかったが、小降りから中振りくらいの雨粒は真っ直ぐに上から下へ降り続けている
龍飛王は鼓翼がなんで傘を持ってきたのかについては大体察していた※知の王だし※
気遣いという概念は龍飛王には感情がないので理解できないけれど、鼓翼がそうしたいのなら構わないと考えたのかもしれない
無意味なことだとははっきりと断言せずに、近寄ってきた鼓翼の体にそっと片方の腕を回した
二人で出歩くデートの時は、必ず鼓翼は龍飛王の腕に引っ付いてくる
ぎゅっとくっついて歩くのだが、今日は傘があるのでそちらに気が削がれているようだ
人目があっても普段であれば鼓翼は気にしないのだが
鼓翼は一瞬びくりと反応して、回された腕と龍飛王の顔を交互に見た
付き合っている者同士※エロもしている※、なんでビクつくことがあるのだろう
鼓翼も何度か訪れているので、常連客に顔を覚えられているかもしれないと懸念したのだろうか
いずれにしても龍飛王にとってはどうでも良い、瑣末なことだ
鼓翼が傘に気を取られているというなら、こちらから手を貸してやればいい
鼓翼の持つ傘には一切触れることなく、引き寄せる
店の前から漂ってくるスープの香りよりも食欲をそそる者がいる
ちょっと仰け反るようにして立ち、傘を高い位置まで持ち上げて、こちらを配慮しているのだろう
濡れるなら濡れて構わないのに、殊勝な真似をする
自身が鼓翼をエスコートをする側であれば、その柄※え※を持つのを代わってやることも考えたのだが
龍飛王は切れたような目線を更に細めて鼓翼を見た
鼓翼はびっくりしている
目を丸くして、鮮やかで透明な翠の双眸で龍飛王を見つめている
見つめ返せば、それが雨水に浸されたように、内側から濡れてわずかに潤んで
龍飛王は鼓翼の持つ傘の骨をわずかに引いて、鼓翼の前へ覆い被さった
時が止まる
呼吸がとまり、やがてほどける
瑞々しく実った、喉から手が出るほど欲しい果実がそこにあるーーー
傘に隠れて、龍飛王とかなり濃密なちゅーをして
なんか鼓翼は、その後に食べたラーメンがいつも通りうまかったのか、いつもより数倍美味しかったのかの判別すらつかなかった(笑)
さっきの激しめの長ーいキスがフラッシュバックして
目の前がチカチカするーって、仔虎の鼓翼は思いながら、懸命に麺を啜ったよ…!!
行列の人たちや往来を通行する人たちに見られたかもしれないけど、鼓翼も龍飛王の本気のキスには抵抗できなくて
抱き寄せられて、仰け反らされて、開かされて
「続きは家だ」
って言って、龍飛王が離してくれた時には、鼓翼の足はガクガクに震えてた(笑)
店員さんに番号を呼ばれるまで、龍飛王に抱き寄せられたまま寄りかかるようにしてなんとか踏ん張ったけど※傘も落とさずに…!※
龍飛王は鼓翼の隣の席で豪快にスープまで綺麗に飲み干しながら、鼓翼の方がうまいな※鼓翼は好物※とか思っていたかもしれない
ラーメン屋の従業員は、高級スーツ姿でヘアピンもつけずに特盛りをがっつり食べるすごい食欲の隠れたイケ男の龍飛王に度肝を抜かれたと思う(笑)
でも何度か龍飛王もここに来てますよ!
おいしいもの好きな亀兆王と!
で、帰りは鼓翼から傘を受け取って龍飛王が相合傘を差してくれたので、鼓翼は龍飛王の腕に引っ付いてさー
体をぎゅぎゅっと密着させてさー
めちゃめちゃおいしかった!※龍飛王の隣で食べれたので※って言いながら、自宅までずーーーーーーっと二人で歩いた(笑)
食べたものを消化するための運動というよりも、一緒にいたかったのかもね
龍飛王も鼓翼も「車呼ぶ?」とは互いに訊かずに、自宅のマンションまで雨の中を歩いて帰った
髪以外は少し濡れたので※歩いていたから靴も濡れた※、二人でお風呂に入って、ひたすらイチャコラした
お店の前で約束※?※したし…!
本気のチューもベッドやソファの上で何度もした…!
奥にも何度も濃厚な本番ミルクを出された…!
うん、うん、…って泣きじゃくるように鼓翼はそれを全部受け止めてさ…
雨に烟る中の龍飛王の声も姿形もかっこよかったし色っぽかったけど
汗を浮かべてこうして鼓翼を攻めまくってる時の龍飛王も※すごいけど※めちゃくちゃ鼓翼の好みのど真ん中でどストライクで
駄目だって思うんだけど、自分でも腰を動かしながら際限なくイキまくった
俺って情けないなぁ…って鼓翼は思うんだけど、龍飛王が気持ち良いならいいか、って考えた
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2024年09月08日
【龍飛王×鼓翼】亀兆王とおしゃべり
龍虎の24
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
亀兆王とおしゃべり
「なんか食いたいもんある?」
「野沢菜漬け」
即答がある意味、気持ち良い
龍飛王と鼓翼が出逢うきっかけにもなった、亀兆王の食欲には逡巡がない
あ、でも、今は旬じゃないかしら…って、食べたいものを言ってから、口元に綺麗な彩りが施された爪を当てて考える※秀才なのに※
「良いって。食いたい時が『腹の旬』ってね」
そんな言葉はないけれど、鼓翼は柔軟に対応する
亀兆王のご飯好きは、龍飛王と通じるところがある
回答は常に明確だし、亀兆王は龍飛王と違って食べたいものがたくさんあるようだ
悩んだ末に答を渋られるよりよっぽど良い※龍飛王は鼓翼が好物だし※
「ご馳走を期待しても…?」
期待していいのかと黒髪の美女ににっこりと微笑みながら促される
鼓翼でなかったら照れたりはしないだろう
何しろ凄腕の秘書なので※龍飛王の※
鼓翼は龍飛王とは違った意味で亀兆王の食い気に弱いので、なんだか浮き足立った風に了解の意を示した
…鼓翼は誰もが認めるくらい、美形に弱かった(笑)
亀兆王は自他共に認める死の王で、絶※たえ※の王と呼ばれている
同時に安寧も司るので
要するに一切が絶えれば世は事もなしとも解釈できるし
平穏と死が表裏一体、または同義であるとも理解できる※全てが絶えれば事件も起こらない※
「私の機嫌を損ねたら絶えますよ」
と、亀兆王は平然と口にする※表面上だけは※
威嚇のように聞こえるかもしれないそれは、王自身ではどうにもならない真理である一方で、亀兆王にとっては他人事であるのかもしれない※王ゆえに※
けれど自らの心一つで、世界を、時を、絶えさせるわけにもいかない
なんか、ものすごい宿命というか業のようなものを背負ってるな…とは思うんだけど、亀兆王にとってみれば生まれた時からそれが当然だったのでなんとも思わない
わが身の不運を嘆くことも王としてなければ、それそのものが絶えに繋がるかもしれない
…という事実は真実だが、亀兆王はかなり普段からにこにことしていた
表面上は※こわい※
でも、鼓翼も虎嘯王もそんな亀兆王の心根を自然と理解できるのか、まったく気にしない
かなしみを隠しての微笑かもしれないけれど、彼女の明瞭で快活な受け答えに水を差すような事柄ではないと思ったからだ
虎嘯王とは連絡を取り合ってるんだよな、って鼓翼が尋ねる
四年に一度のスポーツの祭典という名の大舞台が先月か先々月にあったので、その予選のビデオを取り寄せてネットを通してともに視聴していると言う※通話しながら※
実は休みの日に、亀兆王は実際に大会に足を運んでいた
虎嘯王は行けなかったので、彼の分もしっかりと観戦してきたと
行動力が半端ない
鼓翼顔負けの※鼓翼以上の※才女だし、判断力も申し分ない
亀兆王は、虎嘯王と揃って陸上競技オタクだった(笑)
二人は仲良し…! ※ガチ親友※
なんか彼女※亀兆王※から聞いた話なんだけど、普段は寡黙な虎嘯王が亀兆王とはよく話をするらしい
二人の共通の趣味が虎嘯王の興味のあることだからなんだろうけど、終始朗らかであるらしい※亀兆王談※
競技のルール変更や審判についても話し合ったりするし、最新の世界ランキングや個々の選手の成績についても情報交換をして弁論を交わしたりもする※そこまで!?※
親友同士だし、一緒に競技を観戦した時には白熱した応援とかもするんだろうなーって、鼓翼は思う
鼓翼には親しい友がいないので※今は※、すべて想像でしかないけれど
で、亀兆王に食事をご馳走しながら※中天の予約客が亀兆王や豹變王の時もある※、鼓翼は龍飛王の話もする
大抵は亀兆王から振ることが多いけど
なんといっても鼓翼の場合は、龍飛王の話題になりそうなことは夫婦関係のネタくらいしかないからだ※猥談になってしまう※
あ、でも、龍飛王が贈り物で貰った箸があったんだけど、…と珍しく鼓翼の方から口を開いた
「めちゃくちゃいいものなんだけど、重くてさ…」
純度の高い、ものすごいもので作られているらしい
装飾もごってりしてて、宝石ももしかしたらはまってたのかな…
重量があるなら手が疲れるだろうに、龍飛王は平気な顔をしてその箸を使って麺類を啜ってたなぁ…と回想する
食洗機には使えるらしいからいいんだけど※それもすごい※、もうちょっと贈る側でなんとかならなかったのかな、っていう感想を亀兆王に漏らした
「…実用品として贈ったものではない可能性も」
亀兆王も、龍飛王なみに豪快に麺をすする※今日はつけ麺を作った※
「…………」
「知らないわけがないので、知っていて使ったんじゃないかしら?」
用意された数々のトッピングを特製のスープにじゃんじゃん加えて山盛りにしていきながら、亀兆王は呑気に語る
「じゃあ、あれは茶目っ気なのか…」
鼓翼は苦笑いをしていたけれど、なんか龍飛王にもかわいいところがあるんだなって思ったのかもしれない
「単に鼓翼の作ったご飯を早く食べたかっただけでは」
亀兆王の返しはあっさりしたものだ
途端にボッと鼓翼の顔が真っ赤に染まって、そっかーって言う
カウンター越しで高さが少しあるので、鼓翼は背が低いし、耳から上くらいしか座っている客からは見えない
亀兆王はまったく顔色に変化がなかったけれど、鼓翼のご飯は食べると元気が出るものね、って言った
「そう言ってもらえるのは嬉しいな」
と言っても、龍飛王は別の元気を得ているけどね!! ※性欲※
亀兆王は嬉しそうな鼓翼の顔を見ながら、きれいにぺろっと平らげた容器を見せて優雅に微笑んだ
「おかわり」
亀兆王は龍飛王並みに気持ちよく食べてくれる王だった※食べ方もしっかりしてテキパキしている※
デザートもあるぜーって言って、鼓翼はスイカまるごと一個を使った、シャーベットとゼリーとパフェとアイスをテーブルの上に出してさ
それが全部溶け終わる前に亀兆王が丁寧にひとつひとつを平らげちゃう
すごいなーって思いながら、鼓翼は亀兆王を気に入る龍飛王の気持ちがなんかわかるような気がした
そしてお勘定を払ってお土産を受け取り、クールに仕事へと戻る亀兆王(笑)※メニューの規模も予算も自由に決められる※
亀兆王ってどことなく龍飛王と似てるなぁ…と思う鼓翼だった※昔龍飛王が育てた娘なので※
亀兆王は謎多き創始の闇が育てた娘ですからな…!
亀兆王自体にはこれまであまり触れてきませんでしたが、かなり深い存在なんじゃないかと思います
死の王、絶の王である彼女をずっとそばに置いていた本編の龍飛王は
もちろん自分の体が弱っていたからという理由もあるし、仲が良かったというのもあるにはあるんですが
亀兆王自体が龍飛王のそばにいた理由がそれしかないんですね
龍飛王も彼女に居てくれと頼んだわけではなく、亀兆王がそばで世話を…というか、完全体ではない龍飛王を見守っていたのかな
まあ、鳳舞王側が優勢だったのは、龍飛王の体を見れば一目瞭然だったし※もがれたので※
放って置けなかったというのはあると思います
虎嘯王が龍飛王側についたのは、亀兆王つながりですね※亀兆王との友情ゆえ※
亀兆王は龍飛王に育てられた四番目に生まれた王で、北の地を龍飛王から譲られ任されたのですが、北自体が死の国だったと言われています
で、中央は『死者の国』
この二つがどう違うのかというと
死んだ人が鬼属になって住むのが死者の国で
死の国、死の大地はそれそのものが無または生き物がいない、絶えている土地だという意味だと思います
ゆえに亀兆王は死の大地を支配または象徴する死の王であったということになります
死人の国は冥界や冥府と呼ばれて大抵そこには支配者がいますが、オリジナル【四人の王】の自分の頭の中ではそうしたものはありません
人は死ねばみな鬼属になる、というのが伝承の時代にあった…語り継がれていた、と自分の中で決めているので※設定で※
そんで鬼属を鎮めて平定しないと世界がわやになる…実際に鼓翼の生まれた時代ではそうなっていたようです
鬼属についても少し説明をすると、左右は生粋の鬼属で、人ではないんですね
鬼属は死んだ人間のこと…死者を指しますが、人がいなかった…または少なかった頃に中央の土地に生まれているのが左右の一族です
死者の国になる前の中央の土地に住んでいたというか
そして左右の一族の長は代々すべての記憶を受け継いでいたりします
そういう意味で中央の土地を治める王は、左右の一族から知恵を借りる必要があったわけなのですが、豹變王はなぜか長をころしているんですね※とほほ…※
先代を豹變王のフラストレーションでころされたのも記憶として受け継いでいるため、本編の左右は豹變王を怖れています※豹變王は自由すぎる※
けれどそののち、左右が仕えるべき相手が鼓翼になったので、左右は心底からホッとしたし、帝の両腕となって鼓翼をよく支えてくれました※ゆえに左右※
…と、話が長くなるのでこの辺でやめておきますが
亀兆王は含みのある王だと解釈していただければ良いと思います
死の王・絶の王とは、全てを絶やす王のことで、能力としてもそうですし
絶えることそのものと、絶えのすべてを象徴している王でもあります
死とは、絶えること
それが亀兆王です
そして、虎嘯王のガチ親友…!
二人は仲良し…!
…というのが後にも先にもオリジナル【四人の王】の真実です(笑)
死の王と勇武の王は仲良し!
ってことで、また何かの機会に亀兆王について語れることがあれば、もう少し内容を深められるのではないかと思います
龍飛王については鼓翼のおかげで段々とわかってきましたが
現時点では掘り下げていない豹變王と並んで、亀兆王も謎多き王という印象です
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龍飛王×鼓翼
亀兆王とおしゃべり
「なんか食いたいもんある?」
「野沢菜漬け」
即答がある意味、気持ち良い
龍飛王と鼓翼が出逢うきっかけにもなった、亀兆王の食欲には逡巡がない
あ、でも、今は旬じゃないかしら…って、食べたいものを言ってから、口元に綺麗な彩りが施された爪を当てて考える※秀才なのに※
「良いって。食いたい時が『腹の旬』ってね」
そんな言葉はないけれど、鼓翼は柔軟に対応する
亀兆王のご飯好きは、龍飛王と通じるところがある
回答は常に明確だし、亀兆王は龍飛王と違って食べたいものがたくさんあるようだ
悩んだ末に答を渋られるよりよっぽど良い※龍飛王は鼓翼が好物だし※
「ご馳走を期待しても…?」
期待していいのかと黒髪の美女ににっこりと微笑みながら促される
鼓翼でなかったら照れたりはしないだろう
何しろ凄腕の秘書なので※龍飛王の※
鼓翼は龍飛王とは違った意味で亀兆王の食い気に弱いので、なんだか浮き足立った風に了解の意を示した
…鼓翼は誰もが認めるくらい、美形に弱かった(笑)
亀兆王は自他共に認める死の王で、絶※たえ※の王と呼ばれている
同時に安寧も司るので
要するに一切が絶えれば世は事もなしとも解釈できるし
平穏と死が表裏一体、または同義であるとも理解できる※全てが絶えれば事件も起こらない※
「私の機嫌を損ねたら絶えますよ」
と、亀兆王は平然と口にする※表面上だけは※
威嚇のように聞こえるかもしれないそれは、王自身ではどうにもならない真理である一方で、亀兆王にとっては他人事であるのかもしれない※王ゆえに※
けれど自らの心一つで、世界を、時を、絶えさせるわけにもいかない
なんか、ものすごい宿命というか業のようなものを背負ってるな…とは思うんだけど、亀兆王にとってみれば生まれた時からそれが当然だったのでなんとも思わない
わが身の不運を嘆くことも王としてなければ、それそのものが絶えに繋がるかもしれない
…という事実は真実だが、亀兆王はかなり普段からにこにことしていた
表面上は※こわい※
でも、鼓翼も虎嘯王もそんな亀兆王の心根を自然と理解できるのか、まったく気にしない
かなしみを隠しての微笑かもしれないけれど、彼女の明瞭で快活な受け答えに水を差すような事柄ではないと思ったからだ
虎嘯王とは連絡を取り合ってるんだよな、って鼓翼が尋ねる
四年に一度のスポーツの祭典という名の大舞台が先月か先々月にあったので、その予選のビデオを取り寄せてネットを通してともに視聴していると言う※通話しながら※
実は休みの日に、亀兆王は実際に大会に足を運んでいた
虎嘯王は行けなかったので、彼の分もしっかりと観戦してきたと
行動力が半端ない
鼓翼顔負けの※鼓翼以上の※才女だし、判断力も申し分ない
亀兆王は、虎嘯王と揃って陸上競技オタクだった(笑)
二人は仲良し…! ※ガチ親友※
なんか彼女※亀兆王※から聞いた話なんだけど、普段は寡黙な虎嘯王が亀兆王とはよく話をするらしい
二人の共通の趣味が虎嘯王の興味のあることだからなんだろうけど、終始朗らかであるらしい※亀兆王談※
競技のルール変更や審判についても話し合ったりするし、最新の世界ランキングや個々の選手の成績についても情報交換をして弁論を交わしたりもする※そこまで!?※
親友同士だし、一緒に競技を観戦した時には白熱した応援とかもするんだろうなーって、鼓翼は思う
鼓翼には親しい友がいないので※今は※、すべて想像でしかないけれど
で、亀兆王に食事をご馳走しながら※中天の予約客が亀兆王や豹變王の時もある※、鼓翼は龍飛王の話もする
大抵は亀兆王から振ることが多いけど
なんといっても鼓翼の場合は、龍飛王の話題になりそうなことは夫婦関係のネタくらいしかないからだ※猥談になってしまう※
あ、でも、龍飛王が贈り物で貰った箸があったんだけど、…と珍しく鼓翼の方から口を開いた
「めちゃくちゃいいものなんだけど、重くてさ…」
純度の高い、ものすごいもので作られているらしい
装飾もごってりしてて、宝石ももしかしたらはまってたのかな…
重量があるなら手が疲れるだろうに、龍飛王は平気な顔をしてその箸を使って麺類を啜ってたなぁ…と回想する
食洗機には使えるらしいからいいんだけど※それもすごい※、もうちょっと贈る側でなんとかならなかったのかな、っていう感想を亀兆王に漏らした
「…実用品として贈ったものではない可能性も」
亀兆王も、龍飛王なみに豪快に麺をすする※今日はつけ麺を作った※
「…………」
「知らないわけがないので、知っていて使ったんじゃないかしら?」
用意された数々のトッピングを特製のスープにじゃんじゃん加えて山盛りにしていきながら、亀兆王は呑気に語る
「じゃあ、あれは茶目っ気なのか…」
鼓翼は苦笑いをしていたけれど、なんか龍飛王にもかわいいところがあるんだなって思ったのかもしれない
「単に鼓翼の作ったご飯を早く食べたかっただけでは」
亀兆王の返しはあっさりしたものだ
途端にボッと鼓翼の顔が真っ赤に染まって、そっかーって言う
カウンター越しで高さが少しあるので、鼓翼は背が低いし、耳から上くらいしか座っている客からは見えない
亀兆王はまったく顔色に変化がなかったけれど、鼓翼のご飯は食べると元気が出るものね、って言った
「そう言ってもらえるのは嬉しいな」
と言っても、龍飛王は別の元気を得ているけどね!! ※性欲※
亀兆王は嬉しそうな鼓翼の顔を見ながら、きれいにぺろっと平らげた容器を見せて優雅に微笑んだ
「おかわり」
亀兆王は龍飛王並みに気持ちよく食べてくれる王だった※食べ方もしっかりしてテキパキしている※
デザートもあるぜーって言って、鼓翼はスイカまるごと一個を使った、シャーベットとゼリーとパフェとアイスをテーブルの上に出してさ
それが全部溶け終わる前に亀兆王が丁寧にひとつひとつを平らげちゃう
すごいなーって思いながら、鼓翼は亀兆王を気に入る龍飛王の気持ちがなんかわかるような気がした
そしてお勘定を払ってお土産を受け取り、クールに仕事へと戻る亀兆王(笑)※メニューの規模も予算も自由に決められる※
亀兆王ってどことなく龍飛王と似てるなぁ…と思う鼓翼だった※昔龍飛王が育てた娘なので※
亀兆王は謎多き創始の闇が育てた娘ですからな…!
亀兆王自体にはこれまであまり触れてきませんでしたが、かなり深い存在なんじゃないかと思います
死の王、絶の王である彼女をずっとそばに置いていた本編の龍飛王は
もちろん自分の体が弱っていたからという理由もあるし、仲が良かったというのもあるにはあるんですが
亀兆王自体が龍飛王のそばにいた理由がそれしかないんですね
龍飛王も彼女に居てくれと頼んだわけではなく、亀兆王がそばで世話を…というか、完全体ではない龍飛王を見守っていたのかな
まあ、鳳舞王側が優勢だったのは、龍飛王の体を見れば一目瞭然だったし※もがれたので※
放って置けなかったというのはあると思います
虎嘯王が龍飛王側についたのは、亀兆王つながりですね※亀兆王との友情ゆえ※
亀兆王は龍飛王に育てられた四番目に生まれた王で、北の地を龍飛王から譲られ任されたのですが、北自体が死の国だったと言われています
で、中央は『死者の国』
この二つがどう違うのかというと
死んだ人が鬼属になって住むのが死者の国で
死の国、死の大地はそれそのものが無または生き物がいない、絶えている土地だという意味だと思います
ゆえに亀兆王は死の大地を支配または象徴する死の王であったということになります
死人の国は冥界や冥府と呼ばれて大抵そこには支配者がいますが、オリジナル【四人の王】の自分の頭の中ではそうしたものはありません
人は死ねばみな鬼属になる、というのが伝承の時代にあった…語り継がれていた、と自分の中で決めているので※設定で※
そんで鬼属を鎮めて平定しないと世界がわやになる…実際に鼓翼の生まれた時代ではそうなっていたようです
鬼属についても少し説明をすると、左右は生粋の鬼属で、人ではないんですね
鬼属は死んだ人間のこと…死者を指しますが、人がいなかった…または少なかった頃に中央の土地に生まれているのが左右の一族です
死者の国になる前の中央の土地に住んでいたというか
そして左右の一族の長は代々すべての記憶を受け継いでいたりします
そういう意味で中央の土地を治める王は、左右の一族から知恵を借りる必要があったわけなのですが、豹變王はなぜか長をころしているんですね※とほほ…※
先代を豹變王のフラストレーションでころされたのも記憶として受け継いでいるため、本編の左右は豹變王を怖れています※豹變王は自由すぎる※
けれどそののち、左右が仕えるべき相手が鼓翼になったので、左右は心底からホッとしたし、帝の両腕となって鼓翼をよく支えてくれました※ゆえに左右※
…と、話が長くなるのでこの辺でやめておきますが
亀兆王は含みのある王だと解釈していただければ良いと思います
死の王・絶の王とは、全てを絶やす王のことで、能力としてもそうですし
絶えることそのものと、絶えのすべてを象徴している王でもあります
死とは、絶えること
それが亀兆王です
そして、虎嘯王のガチ親友…!
二人は仲良し…!
…というのが後にも先にもオリジナル【四人の王】の真実です(笑)
死の王と勇武の王は仲良し!
ってことで、また何かの機会に亀兆王について語れることがあれば、もう少し内容を深められるのではないかと思います
龍飛王については鼓翼のおかげで段々とわかってきましたが
現時点では掘り下げていない豹變王と並んで、亀兆王も謎多き王という印象です
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2024年09月07日
【龍飛王×鼓翼】鼓翼に膝枕をしていた龍飛王のお話
龍虎の23
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
鼓翼に膝枕をしていた龍飛王のお話
鼓翼が龍飛王の膝に頭を乗せて、まどろむ前だったんだけど※寝転んだまま最初は起きてた※
龍飛王もなんでこんな真似をしているのかと不思議に思ったんだけど、鼓翼が望んだことなのでそのままにした
膝を許したらまさか、頭を乗せてくるとは
龍飛王としては枕ではなく鼓翼に前から抱きつかれて抱っこしたままでも論文を書くつもりだったんだけど
こんな光景は中天ではあり得なかったな、と龍飛王は思ったと思う
鼓翼は帝だったから忙しかったし、えっちはしてたけど、こうして二人でゆっくりと過ごす暇※いとま※すらなかったように思う※えっちはしてたけど!※
そもそも龍飛王と鼓翼の二人はヤッてる事実以外、関係を表せる適切な形容がなかった
龍飛王は協力者とも言えるし、鼓翼が体でつないでいるだけの無法者とも言える※王だけど※
肉欲を満たすことでなんとか暴走をとどめている謎多き闇だとも
龍飛王は鼓翼によって制御されていたわけではないが、鼓翼に免じて知識を分け与えていたから
特段龍飛王は、鼓翼や中央の土地や世界をどうにかしたかったわけではない
創始の闇に目的はない※本質が無であるからかもしれない知らんけど※
中天そのものを消すとしても、その理由が龍飛王には基本的にはなかったはずだし※死者の国を消すと鬼属が地上に溢れるだけなので※
自由に支配するとしても、鼓翼が負った重荷は明らかに大きかったから
豹變王が中央の土地を棄てたのは真実だが、豹變王であれば独力で治めることもできたのかもしれない※三番目の王で鳳舞王が任せただけあってかなり優秀だったので※
それでもあそこは明らかに他の土地とは様相が異なる世界だった
特に鼓翼が人々に必要とされた時には、死者の国は鬼属を抑えきれなくなっていたはずだ
人が生まれた数だけ死人になり、それらが世を混沌とさせ、生者を脅かしていた時代だ※書いてる本人は大分忘れたけど(笑)※
ゆえに安定を期すために鼓翼は望まれ、中天で王となった
蜜月なんていう甘い時間はなかったな、…と龍飛王は思う
だから、こうして鼓翼が龍飛王に甘えてくることも、鼓翼自身にもそんな余裕はなかったはずだ※どんなに二人がラブラブになったとしても※
でも今は、仔虎らしくごろごろしている
頭を乗っけて、おそらく嬉しそうにしているのだろう※知ってるけど※
一部が触れているだけで何になる? ※エロするならともかく※
龍飛王は無表情と無感動でそう思ったが、答は当たり前のように目の前にあった
二人でいるのがいいんだと
それだけで良いんだと
鼓翼は言葉にせず、そばにいることでそれを伝え、表している
龍飛王は何も思わない
何の感情も興らない
ただ、鼓翼のふかふかのよく跳ねた髪を
梳いてやりたい、と思った
もふー! ←!?
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オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
鼓翼に膝枕をしていた龍飛王のお話
鼓翼が龍飛王の膝に頭を乗せて、まどろむ前だったんだけど※寝転んだまま最初は起きてた※
龍飛王もなんでこんな真似をしているのかと不思議に思ったんだけど、鼓翼が望んだことなのでそのままにした
膝を許したらまさか、頭を乗せてくるとは
龍飛王としては枕ではなく鼓翼に前から抱きつかれて抱っこしたままでも論文を書くつもりだったんだけど
こんな光景は中天ではあり得なかったな、と龍飛王は思ったと思う
鼓翼は帝だったから忙しかったし、えっちはしてたけど、こうして二人でゆっくりと過ごす暇※いとま※すらなかったように思う※えっちはしてたけど!※
そもそも龍飛王と鼓翼の二人はヤッてる事実以外、関係を表せる適切な形容がなかった
龍飛王は協力者とも言えるし、鼓翼が体でつないでいるだけの無法者とも言える※王だけど※
肉欲を満たすことでなんとか暴走をとどめている謎多き闇だとも
龍飛王は鼓翼によって制御されていたわけではないが、鼓翼に免じて知識を分け与えていたから
特段龍飛王は、鼓翼や中央の土地や世界をどうにかしたかったわけではない
創始の闇に目的はない※本質が無であるからかもしれない知らんけど※
中天そのものを消すとしても、その理由が龍飛王には基本的にはなかったはずだし※死者の国を消すと鬼属が地上に溢れるだけなので※
自由に支配するとしても、鼓翼が負った重荷は明らかに大きかったから
豹變王が中央の土地を棄てたのは真実だが、豹變王であれば独力で治めることもできたのかもしれない※三番目の王で鳳舞王が任せただけあってかなり優秀だったので※
それでもあそこは明らかに他の土地とは様相が異なる世界だった
特に鼓翼が人々に必要とされた時には、死者の国は鬼属を抑えきれなくなっていたはずだ
人が生まれた数だけ死人になり、それらが世を混沌とさせ、生者を脅かしていた時代だ※書いてる本人は大分忘れたけど(笑)※
ゆえに安定を期すために鼓翼は望まれ、中天で王となった
蜜月なんていう甘い時間はなかったな、…と龍飛王は思う
だから、こうして鼓翼が龍飛王に甘えてくることも、鼓翼自身にもそんな余裕はなかったはずだ※どんなに二人がラブラブになったとしても※
でも今は、仔虎らしくごろごろしている
頭を乗っけて、おそらく嬉しそうにしているのだろう※知ってるけど※
一部が触れているだけで何になる? ※エロするならともかく※
龍飛王は無表情と無感動でそう思ったが、答は当たり前のように目の前にあった
二人でいるのがいいんだと
それだけで良いんだと
鼓翼は言葉にせず、そばにいることでそれを伝え、表している
龍飛王は何も思わない
何の感情も興らない
ただ、鼓翼のふかふかのよく跳ねた髪を
梳いてやりたい、と思った
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2024年09月06日
【龍飛王×鼓翼】龍飛王と鼓翼の昔と今のお話
龍虎の22
書いた後で、二人っていつも何語で話してるんだ?…という疑問が
もしかしたら会話は全て海外の言葉かもしれないです(笑)
(日記ブログの一部記事について
ちょこちょこと修正等しておりますので
なにとぞご了承いただけますと嬉しいです…!)
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
龍飛王と鼓翼の昔と今のお話
鼓翼はなんか、夢を見た
鼓翼は流石に鳳舞王と虎嘯王の息子ですねっていうくらい生まれた時からすごくて、生まれ落ちてかなり早い時期から首も座って記憶もあった
体が頑丈な上に※虎嘯王譲り※、意識もはっきりしていた※鳳舞王譲り※
生まれながらの神童ではあったんだけど※家族全員自覚なし(笑)※、両親が凄すぎる上に引っ越しも多かったので、あそこのうちの子はすごい、みたいな世間の噂になることもなかった
おしめも早々に卒業して、パンツ一丁の姿で※健康※偉人伝とか図鑑とか伝記とか、難しい本を飽きることなくせっせと読んでは世界を広めていた※外国語だったので文字を覚えるのも早かった※
学術系や美術系や技術系も分け隔てなく読み漁って、鼓翼へのお土産と思って虎嘯王が買ってきた児童書ももちろんそれはそれとして見て楽しんだ※四コマ漫画参照※
鼓翼は賢いから知恵を蓄えて両親にドヤァって感じで※ちっこいけど※パンツ一丁の姿で披露するんだけど、悉く鳳舞王には負けたので※当たり前※、自分って大したことがないんだな※井の中の蛙だな※って思って育った(笑)
もともと虎嘯王に似て真っ直ぐな気性だったのでひねくれることはなかったけれど※思春期とともに少し擦れたけど※
鼓翼は秀才だったからなのか、なぜだか生まれる前の記憶が少しあってさ
両親である鳳舞王たちが、色んな旅行先でエロエロして自分ができたってことをなんでか知っていた※【裏本・孕ませ】を読んだのかな?※
だから生まれてすぐに親を認識したし、自分が生きて、この世界に生まれたことを実感した
何のために?
…ということは誰にとっても大いなる謎だ
鼓翼にもそれはわからない
ただ、分厚くて重たい本のページを一枚一枚めくって読みながら、答がこの膨大な知識の海の中にあるような気がしていた
…その頃、龍飛王は何をしていたかというと
鼓翼と出逢う前と変わらず、亀兆王とたまにご飯を一緒に食べてた
特に無気力でもなく、特段精力的でもなく
時の流れと周囲の流れと情勢を、切れのある冷たく昏い眼で見て流してた
王にとって時間の推移も時勢も、その時々の変化でしかない
例えるならば、時計の針の大小が円盤の上で延々と周回運動を繰り返す様を見ているだけに過ぎない
龍飛王は普通に育って※天才※好きなようにあらゆる分野の勉学を修めてその頂点に立った※知識の上で※
早々に人よりも上の意識に立ったので、今の仕事とほとんど変わらないけれど、毎日同じことを繰り返すだけの退屈な日々を過ごしてた※自分より劣るものたちを常に相手にするので※
性欲は生来強かったので、学生時代に短い期間に限定して女性と付き合うこともあれば、正規の方法でその手の金を払うこともあった
相反する、元は一つである鳳舞王とは当然のように会うこともなく※会ったら世界が壊れるので※
なので、龍飛王は鼓翼が生まれたことは知らなかったと思う
鳳舞王関連は、概念として持つ必要がないと考えていたのでは
実際には無関心であったというのが最大の理由だろう※故意にせよ無意識にせよ※
龍飛王と鼓翼は接点がないまま
鼓翼は両親から独立をして豹變王の元に身を寄せた
そして
色んな料理店の情報をすぐに集める亀兆王の気まぐれ※グルメ※に付き合って、龍飛王はあの店で初めて鼓翼の接客を受けた
偶然か必然かの判断を下すなら、必然であった、…と今の龍飛王なら間違いなく答えるだろう
鳳舞王が虎嘯王と出逢っていれば、いずれこうなる※鼓翼が生まれる※だろうことは予測できていたとは思うけど、意外な形で二人は対面を果たした※龍飛王は預言者ではないので※
初対面の鼓翼はなんか、龍飛王の目を惹く存在だったんだろうね
半端に頭がいいから生意気そうでおいしそうだし※龍飛王は無感動※、説明もわかりやすく簡潔で、手際よくさっさと調理するご飯もおいしいし(笑)
中天の帝であった頃の諸々は、鼓翼には記憶としては残っていないと思う
認識としてない※無※というか
でも羽楫は自身の前身をおぼろげながらも知っている
鳳舞王ゆかりの者だったのも、リーマンだった頃の鳳舞王に直に会ったから言えることなのでは※本編では父とともに幼い頃に鳳舞王とは一度会ったことがあるくらい※
鳳舞王は別段、王たち以外には興味がないし、なんなら虎嘯王以外がどうなろうと関心がない※創世の王ゆえに※
鼓翼には本編でどうやら動けるように体を与えた※持てるようにした※ようなので関わりがないわけではなかったが
鼓翼は何にも知らないけれど(笑)
鼓翼は羽楫のことはなんとなく知っていた
あ、なんか既視感があるな?、って思ったのかも
羽楫も鼓翼のことを覚えていたし
残念ながら鼓翼は、龍飛王に会っても何にも思わなかった
龍飛王も鼓翼に対しては何も考えなかった
中天でのこと※蜜月※は一瞬でも永遠でもなかったから
鳳舞王と虎嘯王の蜜月は、エンドレスっぽかったけどね!
龍飛王はもしかしたら、鼓翼の存在を敢えて知ろうとしなかったのかもしれない
再会して、生まれながらの王でもない鼓翼※鼓翼自身は人に望まれて生まれた帝なので※とまた良い感じになれるのか、知りたいとは思わなかったし、意図的に考えなかったのかも
なのに、なんだかんだと相手の方から手の内に入ってきたし(笑)
…二人の出逢いについての詳細は、【裏本・創始の闇】を買って読んでおくんなまし!!! がっつりと書かれているので!!!
龍飛王は感情がないので、最初から鼓翼を欲しがっていたわけじゃないんだよね
鼓翼は人として生きていたし、初対面の時から龍飛王をものすごく高く評価しているわけではなかった※事実※
なので、鼓翼が投資するに値すると判断した知の王としての龍飛王は、与えるものは鼓翼に与えた※【裏本・創始の闇】の初期の頃のデートで※
そしたら野心というか、向上心のある鼓翼はそこに龍飛王の価値を見出した
獲物が餌にかかったのか、鼓翼本人が餌だったのかはわからないけれど
…龍飛王は、鼓翼自身がたしかに餌だったんだろうなと思っていそう
中天でもそうだったし
創始の王の一人である龍飛王を自分に食いつかせたのだから
てことで、鼓翼はうっすらと目を覚ました
龍飛王の膝枕ですっかり寝こけてしまって※仔虎だけど※、どれくらい時間が過ぎたのかなと思って
そしたら龍飛王に頬を撫でられている最中でさ
ええ!?、って反射的にびっくりする
なんで愛撫されてんだ??、って※何かのサービス?※
ちょっと三白眼っぽい翠色の両目を思わずパチクリさせて、鼓翼は驚いた
龍飛王は気づいているんだろうけど、指の動きをとめないでね
鼓翼の耳や米神を撫でていた
「なんかあったのか?」って訊いてみたかったけど、鼓翼は気持ちよく寝てただけだし…
龍飛王の邪魔をしたのかなぁって考えてしまう
使っていたはずのタブレット状の端末はもう動いていなかった
「おまえと会った時のことを思い出した」
端的ではあったけど、言わんとしていることはなんとなく、寝起きだったけれど鼓翼には通じた
覚醒直後の思考に、静かに染み入るような声音だった
「…生意気そうな奴だったろ…」
初めて会った頃、客としての龍飛王のことを半ば軽んじていたことを反省しつつ、鼓翼は申し訳なさに、龍飛王の膝に頭を預けたまま眉尻を下げた
龍飛王は自分より知識が劣る者を責めたりはしない
龍飛王よりも理解力が下なのは当然のことだから※すごい※
「おまえはいつでも私を本気にさせる」
って、龍飛王は言った
冷たくもなく、突き放しもせず、ただありのままの本心を口にしたのだろう
鼓翼には龍飛王の言葉の深意がよくわからなかったけど、「好っきやねん」って遠回しに言われているように感じて、なんだか胸がそわそわする
なんだこれ、口説かれてるのかなぁ??、ってちょこっと赤面しながら間抜けにも思う
今更だよなぁ※口説くのが※って思いながら、上質のスラックスに鼻先をスリスリとこすりつけた
龍飛王はいつもコロンをつけているのでちょっと雨が香るような印象だったけれど、全然いやじゃない
汗の匂いすら溶け合ったことがある今では、どちらのものかわからないような感覚だ
本気で欲しているのはおまえだけだ、って
そうかき口説いて、龍飛王は夕食前においしい鼓翼をいただいた
…って、最後がギャグに!!!(笑)
龍飛王は今はすっごく満足しているんだろうなと思います
手に入れた鼓翼は絶対に逃がさないし離さないもんね…!
中天での蜜月の続きが永遠にここに在りますように
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鼓翼はなんか、夢を見た
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体が頑丈な上に※虎嘯王譲り※、意識もはっきりしていた※鳳舞王譲り※
生まれながらの神童ではあったんだけど※家族全員自覚なし(笑)※、両親が凄すぎる上に引っ越しも多かったので、あそこのうちの子はすごい、みたいな世間の噂になることもなかった
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…ということは誰にとっても大いなる謎だ
鼓翼にもそれはわからない
ただ、分厚くて重たい本のページを一枚一枚めくって読みながら、答がこの膨大な知識の海の中にあるような気がしていた
…その頃、龍飛王は何をしていたかというと
鼓翼と出逢う前と変わらず、亀兆王とたまにご飯を一緒に食べてた
特に無気力でもなく、特段精力的でもなく
時の流れと周囲の流れと情勢を、切れのある冷たく昏い眼で見て流してた
王にとって時間の推移も時勢も、その時々の変化でしかない
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なので、龍飛王は鼓翼が生まれたことは知らなかったと思う
鳳舞王関連は、概念として持つ必要がないと考えていたのでは
実際には無関心であったというのが最大の理由だろう※故意にせよ無意識にせよ※
龍飛王と鼓翼は接点がないまま
鼓翼は両親から独立をして豹變王の元に身を寄せた
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半端に頭がいいから生意気そうでおいしそうだし※龍飛王は無感動※、説明もわかりやすく簡潔で、手際よくさっさと調理するご飯もおいしいし(笑)
中天の帝であった頃の諸々は、鼓翼には記憶としては残っていないと思う
認識としてない※無※というか
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鳳舞王ゆかりの者だったのも、リーマンだった頃の鳳舞王に直に会ったから言えることなのでは※本編では父とともに幼い頃に鳳舞王とは一度会ったことがあるくらい※
鳳舞王は別段、王たち以外には興味がないし、なんなら虎嘯王以外がどうなろうと関心がない※創世の王ゆえに※
鼓翼には本編でどうやら動けるように体を与えた※持てるようにした※ようなので関わりがないわけではなかったが
鼓翼は何にも知らないけれど(笑)
鼓翼は羽楫のことはなんとなく知っていた
あ、なんか既視感があるな?、って思ったのかも
羽楫も鼓翼のことを覚えていたし
残念ながら鼓翼は、龍飛王に会っても何にも思わなかった
龍飛王も鼓翼に対しては何も考えなかった
中天でのこと※蜜月※は一瞬でも永遠でもなかったから
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龍飛王はもしかしたら、鼓翼の存在を敢えて知ろうとしなかったのかもしれない
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なので、鼓翼が投資するに値すると判断した知の王としての龍飛王は、与えるものは鼓翼に与えた※【裏本・創始の闇】の初期の頃のデートで※
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…龍飛王は、鼓翼自身がたしかに餌だったんだろうなと思っていそう
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って、龍飛王は言った
冷たくもなく、突き放しもせず、ただありのままの本心を口にしたのだろう
鼓翼には龍飛王の言葉の深意がよくわからなかったけど、「好っきやねん」って遠回しに言われているように感じて、なんだか胸がそわそわする
なんだこれ、口説かれてるのかなぁ??、ってちょこっと赤面しながら間抜けにも思う
今更だよなぁ※口説くのが※って思いながら、上質のスラックスに鼻先をスリスリとこすりつけた
龍飛王はいつもコロンをつけているのでちょっと雨が香るような印象だったけれど、全然いやじゃない
汗の匂いすら溶け合ったことがある今では、どちらのものかわからないような感覚だ
本気で欲しているのはおまえだけだ、って
そうかき口説いて、龍飛王は夕食前においしい鼓翼をいただいた
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【龍飛王×鼓翼】膝枕をしてもらいたい鼓翼のお話
龍虎の21
鼓翼はなんか、龍飛王の膝でごろごろしたい!
…と、唐突に思った…!※いつもいきなり(笑)※
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
膝枕をしてもらいたい鼓翼のお話
龍飛王は休日、いつも通りリビングのソファで足を開いて座ったまま※男らしい※、口頭で論文を書いてた※口語入力※
外国語の上、専門用語込みなので※その方が変換しやすいから※、鼓翼には何を言っているのか断片的にしかよくわからない
専門的な知識のない分野では、海外育ちの秀才も出る幕がなかった
それはまあいい
龍飛王がすごいことは今に始まったわけではない
龍飛王が趣味※?※に没頭しているときは
同じように鼓翼も自身のステージである台所で料理の作り置きや下ごしらえをしていれば済むだけだ
でもなんでか今日の鼓翼は、龍飛王のそばに居たいなぁと考えた※発情期?※
いつでも休憩ができるように、お茶のおかわり※龍飛王はコーヒーだったので今度は紅茶を※を持参して、少し離れた位置に座った
少しというか、邪魔にならないように大分離れて
真正面に座ったら、視界に入ってしまうかもしれないし
近くてもなんか集中力を妨げそうだし…※鼓翼に興奮して?※
で、豹變王のように適当に…ということができずに、離れて腰かけた
でも座っているだけでは手持ち無沙汰でさ
お菓子かなんか作ればよかったかなぁとか
水飴買って何か作ろうかなぁ※スイーツは各国のものを作れる※とか
でも立ったり座ったりした方が迷惑かなぁって思案しまくる※あほ※
ふと気づくと、龍飛王の声が聞こえなくなってて
すごく機械的で※ある意味聞き取りやすい※単調な音楽みたいな声がやんでて、今更のように鼓翼は、あれ?、って思う
なんか、気づかれてた?、みたいに(笑)
龍飛王は知の王だから、なんでも知ってる
じっと鼓翼を見て、その切れるようなほっそい目がなにかを訴えているようだったので※気のせい※、鼓翼はちょっとだけ目線を逸らして顔を伏せた
そしたら龍飛王が端末をテーブルの上に投げるようにして放り出したので、鼓翼は思い切ってそばに寄ってみた
邪魔したかなぁという自覚は鼓翼にはあるんだけど、龍飛王はもふもふの仔虎に作業の手を止められても別段怒らない
端末を手放しても声をかければすぐに再開できるし、それよりも甘えてきた相手をどうにかしたいと考えたのかもだ
もこもこの仔虎は幾分おずおずと寄ってきて、ぽふんとその頭を腿の上に置いた
そのまま丸くなって横になる
にゃんこ!※仔虎※
龍飛王は鼓翼の髪をそっと梳いてから、機械を呼んで起動させ、再び論文を書き進めた
鼓翼は頭上で龍飛王の低くて昏くて、でも聴き慣れた心地よい声音を聴きながら、うとうととし出すまでずっとくっついてた
…なんだろな、あの龍飛王の膝の上にいる黄色いもふもふは…と思った豹變王だった※仔虎!※
甘えたがりモードになっても、うまく甘えられない鼓翼でした
四コマ漫画の中でなぜか鼓翼は仔虎モードになれるのですが
文章の中では仔虎は飽くまで『例え』と思っていただければ
鼓翼は虎親の虎嘯王※白い虎のイメージ※から生まれた仔虎※黄色い虎※なので
仔虎の鼓翼※虎翼※が持つ翼の色は多分鵬翼※極彩色※なんだと思いますが
脳内ではただのころころ転がる仔虎で!(笑)
ころころー
豹變王「…なんだろな?」
仔虎!(笑)
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[現代版妄想]【裏本・孕ませ】四人の王〜王たちの蜜月〜
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【本編】四人の王・秘史〜鳳舞王・王たちの蜜月〜
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鼓翼はなんか、龍飛王の膝でごろごろしたい!
…と、唐突に思った…!※いつもいきなり(笑)※
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
膝枕をしてもらいたい鼓翼のお話
龍飛王は休日、いつも通りリビングのソファで足を開いて座ったまま※男らしい※、口頭で論文を書いてた※口語入力※
外国語の上、専門用語込みなので※その方が変換しやすいから※、鼓翼には何を言っているのか断片的にしかよくわからない
専門的な知識のない分野では、海外育ちの秀才も出る幕がなかった
それはまあいい
龍飛王がすごいことは今に始まったわけではない
龍飛王が趣味※?※に没頭しているときは
同じように鼓翼も自身のステージである台所で料理の作り置きや下ごしらえをしていれば済むだけだ
でもなんでか今日の鼓翼は、龍飛王のそばに居たいなぁと考えた※発情期?※
いつでも休憩ができるように、お茶のおかわり※龍飛王はコーヒーだったので今度は紅茶を※を持参して、少し離れた位置に座った
少しというか、邪魔にならないように大分離れて
真正面に座ったら、視界に入ってしまうかもしれないし
近くてもなんか集中力を妨げそうだし…※鼓翼に興奮して?※
で、豹變王のように適当に…ということができずに、離れて腰かけた
でも座っているだけでは手持ち無沙汰でさ
お菓子かなんか作ればよかったかなぁとか
水飴買って何か作ろうかなぁ※スイーツは各国のものを作れる※とか
でも立ったり座ったりした方が迷惑かなぁって思案しまくる※あほ※
ふと気づくと、龍飛王の声が聞こえなくなってて
すごく機械的で※ある意味聞き取りやすい※単調な音楽みたいな声がやんでて、今更のように鼓翼は、あれ?、って思う
なんか、気づかれてた?、みたいに(笑)
龍飛王は知の王だから、なんでも知ってる
じっと鼓翼を見て、その切れるようなほっそい目がなにかを訴えているようだったので※気のせい※、鼓翼はちょっとだけ目線を逸らして顔を伏せた
そしたら龍飛王が端末をテーブルの上に投げるようにして放り出したので、鼓翼は思い切ってそばに寄ってみた
邪魔したかなぁという自覚は鼓翼にはあるんだけど、龍飛王はもふもふの仔虎に作業の手を止められても別段怒らない
端末を手放しても声をかければすぐに再開できるし、それよりも甘えてきた相手をどうにかしたいと考えたのかもだ
もこもこの仔虎は幾分おずおずと寄ってきて、ぽふんとその頭を腿の上に置いた
そのまま丸くなって横になる
にゃんこ!※仔虎※
龍飛王は鼓翼の髪をそっと梳いてから、機械を呼んで起動させ、再び論文を書き進めた
鼓翼は頭上で龍飛王の低くて昏くて、でも聴き慣れた心地よい声音を聴きながら、うとうととし出すまでずっとくっついてた
…なんだろな、あの龍飛王の膝の上にいる黄色いもふもふは…と思った豹變王だった※仔虎!※
甘えたがりモードになっても、うまく甘えられない鼓翼でした
四コマ漫画の中でなぜか鼓翼は仔虎モードになれるのですが
文章の中では仔虎は飽くまで『例え』と思っていただければ
鼓翼は虎親の虎嘯王※白い虎のイメージ※から生まれた仔虎※黄色い虎※なので
仔虎の鼓翼※虎翼※が持つ翼の色は多分鵬翼※極彩色※なんだと思いますが
脳内ではただのころころ転がる仔虎で!(笑)
ころころー
豹變王「…なんだろな?」
仔虎!(笑)
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2024年09月04日
【龍飛王×鼓翼】ラーメン屋デートの約束をするお話
龍虎の20
ナンバリングを付けないとわからなくなってきましたので突然に
ついに!?…っていうほど
大げさな話ではないんですが
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
ラーメン屋デートの約束をするお話
最近休みの日は、ビニールプールで勉強会をしているのだと言う
同居しているので豹變王は大体家人※龍虎※がどこにいるのかを適当に把握してはいたが、どうやらアレがよほど龍飛王のお眼鏡に適ったらしい
普段とはシチュエーションの違ったエロができるからだろうとは大方予想できるのだが※事実※、龍飛王がビニールプールを膨らませる姿というのも考えてみれば稀有だった
豹變王が通販で買った、足踏み一発で必要な量の空気を入れられる装置が役に立っているのだとは思うが
更には真空にするタイプのものまで買ったみたいで、後片付けも手早いんだよなーって、鼓翼は言っていた
通販で備品を注文する龍飛王を思い浮かべて、豹變王は呆れ顔で苦笑する
「受け取りは会社にしてるみたいだぜ」
なので自宅には宅急便というか、来客そのものがない
龍飛王の住んでいるマンションの最上階は孤城みたいなものなので、契約した業者でも約束した時間以外は立ち入れない
なので休みの日になれば鼓翼は気兼ねなく勉学に勤しめるし、豹變王も趣味や仕事に集中できた
「外の音も聞こえないし、要するに臥城だよな」
一般家庭で育った鼓翼にはあまりピンとこないけれど、そうなのかなぁと思う
「俺はゆっくりできて嬉しいけど」
確かにな、って豹變王は白い歯を見せて笑った※イケメン※
龍飛王は効率の良い方法を誰よりもよく知っている知の王なので、素早く確実に丁寧に事を済ませる
と言っても、エロに関しては入念で強かで時間をかける
龍飛王は一見亭主関白で鼓翼に何でも任せてしまいがちに見えるが※ご飯とかはそうだし※
ビニールプールは自力で作るし、片付けに関しても、腰が砕けた状態の鼓翼を抱っこしたまま片手で用具を片したこともある※鼓翼はおぼろげにしか記憶していない※
畳むまでが真空装置一つでなんとかなっているというよりも、要点をついた方法で処理してしまえるのだろう
しかも片方の手だけで
神技に近いが、龍飛王は特段自慢もしないし何も言わない
方法を知っているから知力を総動員して実践したまでだ
それよりも次は寝室だなって感じで、頭も体も今だにふわふわしているらしいおいしそうな鼓翼を連れて行く(笑)
どんだけ体力があって、その上ヤル気があるんだ?、と問われても、お気に入りの鼓翼とイチャつくための休日なので、当然余力を惜しまない
で、ビニールプールでお勉強会を開いているというか、龍飛王がレクチャーをするのは鼓翼から要望があった時で、龍飛王の側からは持ちかけない
ただでさえ普段から仕事で自分より頭の回転が遅い※致し方ない※者を相手に繰り返し高説を垂れているので、家でまで同じことをしたくないからだ
けれど鼓翼は熱心な教え子※?※なので、訊かれれば答えるし、必要な知識を伝え教える
龍飛王に訊けば常に何でも答えてくれるが、鼓翼はさすがに龍飛王ほどではないけれど賢いので、独学では調べきれないようなものとか、本格的に学びたいことだけを尋ねてくる
お風呂場が銭湯並に※それよりも※広いので、飲み物も軽食も持ち込めるし鼓翼の手作りも食べられるし、ビニールプールでの勉強会は龍飛王にとって休みの日のちょうど良い余興みたいなものだった
鼓翼は真剣に龍飛王の講義に耳を傾けて端末でメモを取っていくが、一休みと称してエロいこともされる(笑)
それはまあ恋人同士だから構わないし、その気になった龍飛王の精気※エロい気※に毎回当てられて鼓翼もその気になるので万事オーケーだった※仲良し※
で、そのお勉強会が終わってからなんだけど、鼓翼はこの前豹變王と食べに行ったラーメン屋の話をしてね
一緒に行けないかなぁ、って思って尋ねた
休日のお昼にどうかな?、って
鼓翼としては珍しく、消極的な訊き方だった
龍飛王自体、インドア派なので外出をしない
きらっているのではなく、出て行く必要がないからだ
その上、運転手付きの車で移動する
豹變王と出かけたときみたく公共の機関を使わずにタクシーを利用しても良いが
果たして店の前の行列に鼓翼とともに並んでくれるのだろうか…? ※そこは常に客がいるお店なので※
鼓翼が言わんとしていることを知っている龍飛王は、わかった、と短く答えた
けれど龍飛王が希望したのは少し先の日曜日で、鼓翼は何でだろうとわずかに首を傾げた
「雨が降る」
端的に、鼓翼の疑問に回答を示す
雨が降った方が外に出る足が鈍るんじゃないかと考えたんだけど、暑さを凌げるのかなと、鼓翼はすぐに思い至った
炎天下で日傘を差したスーツ姿※私服※の龍飛王というのも、想像がつかないし
「…予報は出てたっけ?」
知の王である龍飛王に対しては愚問であるはずの問いかけだったが※知ってるのは当たり前だから※、鼓翼は思わず口に出していた
「雨には降ってもらう」
龍飛王は鼓翼の心中を察して、先にそう答えた
「そんな、雨男みたいな…」
まあ、龍飛王はでっかい龍だし、そういうこともできるのかなぁ…と呑気に思いつつ言ってはみたものの…
龍飛王は四人の王の時代、灌漑と治水を司っていた※伝承※
東の地で河を氾濫させていたのも龍飛王だし、大量の雨風を起こした原因も龍飛王だという説もある
正しくは龍飛王の眷属の仕業だが、その元となったのが鳳舞王によってバラバラにされた龍飛王の本体らしかったので、一応は龍飛王ということになるのだろうか
本当のところは龍飛王本人にしかわからないし余人が知る必要はないのかもしれないが、天候に関しては一定の支配力が王としての存在そのものに備わっていたのかもしれない
あるいは龍飛王そのものが天の気の象徴であるのかもしれない※アバウト※
龍飛王は雨男なのか?、って考えてしまう鼓翼(笑)
でも別段、一緒にいるときは常に雨だったわけじゃないし…※お祭りデートの夜は晴れていたし※
龍飛王はそんな鼓翼の態度をいやがりもせずに眺め、その体に腕を伸ばした
講義は終わっているので、あとはいちゃつき放題だからだ
雨は自分が降らせる、みたいに言って、相変わらず全能ではなくても何でも知っている王っぷりに、鼓翼は照れ臭さを感じるとともになんだかちょっとだけ呆れてしまったけれど※有能すぎて※
龍飛王の腕に手を添え、見つめ返す
「楽しみにしてる…」
すっげえ楽しみ!…と鼓翼は言いたかったんだけど、なんか、はしゃげる雰囲気じゃなくなってて(笑)
龍飛王は鼓翼が行きたがった店がストレートに良い味を提供してくれることも知っているし
鼓翼が龍飛王とお出かけをすること自体を物凄く待ち遠しく感じていることも知っていた
だから長い指で鼓翼の横髪ごと頬を包みこんで、その額に唇を寄せた
いただきます…!
大好物の鼓翼を、ビニールプールの中で散々にニュルニュルにしてエロエロにしてバターのように溶かしまくった龍飛王でした…!
本編での龍飛王の本体散らばり事件※そんな事件はない※というか、鳳舞王との闘いで体の半分※片腕の肩から上※を捥がれたのは以前にもどこかで話したと思いますが
要するに人伝の伝承にはしっかり載っていないけど、それが地上で厄災を引き起こしていたんですね
宝具になったり、まんま蛟龍とかになってわるさをしていたんですが、とにかくそれがさらに荒ぶるものたちを引き寄せた※宝もわるい龍も龍飛王の断片で眷属※
虎嘯王は龍飛王の代わりに※単に龍飛王に利用されていただけとも※それらを探し出して龍飛王のもとに届けていたわけです
完全な肉体を手に入れるために※寝込んでいた龍飛王の肉体の修復のために※
でも、龍飛王はその後虎嘯王の頬に傷を与えて、鳳舞王の逆鱗に触れている
紙媒体のオリジナル本第二弾『虎嘯』の中の虎嘯王は傷のある状態で仙客の前に姿を現して龍飛王の手助けをしていましたが
その後、鳳舞王に娘※正しくは虎嘯王の眷族である白露※をさらわれています※こちらは漫画化していません※
で、話は飛びますが、龍飛王が鼓翼と出会ったというパラレルは、虎嘯王に傷を付ける前にあったことなのではないかと想像しつつ
なぜ無為に虎嘯王の頬に傷をつけて生死の境を彷徨わせたのか?
その理由が、鼓翼の存在だったのかなぁというのが、『夏の思い出話』の中の鼓翼のタイムリープみたいな回想の元になっていた気がします
自分が鳳舞王の怒りを買って虎嘯王とくっつかせないと鼓翼生まれないじゃん、って、龍飛王は知ったのかもしれない
…という考えがあったりしました
うまくまとめられなくて、辻褄があってないのですが、そんな感じです(笑)
真面目に考えないと成立しない部分なので、今は書きなぐり状態でいるのでそのままで
作品化するのかしないのかわからないので、義務とは思わずに今は気楽に文字を打っとります…!
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豹變王が通販で買った、足踏み一発で必要な量の空気を入れられる装置が役に立っているのだとは思うが
更には真空にするタイプのものまで買ったみたいで、後片付けも手早いんだよなーって、鼓翼は言っていた
通販で備品を注文する龍飛王を思い浮かべて、豹變王は呆れ顔で苦笑する
「受け取りは会社にしてるみたいだぜ」
なので自宅には宅急便というか、来客そのものがない
龍飛王の住んでいるマンションの最上階は孤城みたいなものなので、契約した業者でも約束した時間以外は立ち入れない
なので休みの日になれば鼓翼は気兼ねなく勉学に勤しめるし、豹變王も趣味や仕事に集中できた
「外の音も聞こえないし、要するに臥城だよな」
一般家庭で育った鼓翼にはあまりピンとこないけれど、そうなのかなぁと思う
「俺はゆっくりできて嬉しいけど」
確かにな、って豹變王は白い歯を見せて笑った※イケメン※
龍飛王は効率の良い方法を誰よりもよく知っている知の王なので、素早く確実に丁寧に事を済ませる
と言っても、エロに関しては入念で強かで時間をかける
龍飛王は一見亭主関白で鼓翼に何でも任せてしまいがちに見えるが※ご飯とかはそうだし※
ビニールプールは自力で作るし、片付けに関しても、腰が砕けた状態の鼓翼を抱っこしたまま片手で用具を片したこともある※鼓翼はおぼろげにしか記憶していない※
畳むまでが真空装置一つでなんとかなっているというよりも、要点をついた方法で処理してしまえるのだろう
しかも片方の手だけで
神技に近いが、龍飛王は特段自慢もしないし何も言わない
方法を知っているから知力を総動員して実践したまでだ
それよりも次は寝室だなって感じで、頭も体も今だにふわふわしているらしいおいしそうな鼓翼を連れて行く(笑)
どんだけ体力があって、その上ヤル気があるんだ?、と問われても、お気に入りの鼓翼とイチャつくための休日なので、当然余力を惜しまない
で、ビニールプールでお勉強会を開いているというか、龍飛王がレクチャーをするのは鼓翼から要望があった時で、龍飛王の側からは持ちかけない
ただでさえ普段から仕事で自分より頭の回転が遅い※致し方ない※者を相手に繰り返し高説を垂れているので、家でまで同じことをしたくないからだ
けれど鼓翼は熱心な教え子※?※なので、訊かれれば答えるし、必要な知識を伝え教える
龍飛王に訊けば常に何でも答えてくれるが、鼓翼はさすがに龍飛王ほどではないけれど賢いので、独学では調べきれないようなものとか、本格的に学びたいことだけを尋ねてくる
お風呂場が銭湯並に※それよりも※広いので、飲み物も軽食も持ち込めるし鼓翼の手作りも食べられるし、ビニールプールでの勉強会は龍飛王にとって休みの日のちょうど良い余興みたいなものだった
鼓翼は真剣に龍飛王の講義に耳を傾けて端末でメモを取っていくが、一休みと称してエロいこともされる(笑)
それはまあ恋人同士だから構わないし、その気になった龍飛王の精気※エロい気※に毎回当てられて鼓翼もその気になるので万事オーケーだった※仲良し※
で、そのお勉強会が終わってからなんだけど、鼓翼はこの前豹變王と食べに行ったラーメン屋の話をしてね
一緒に行けないかなぁ、って思って尋ねた
休日のお昼にどうかな?、って
鼓翼としては珍しく、消極的な訊き方だった
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端的に、鼓翼の疑問に回答を示す
雨が降った方が外に出る足が鈍るんじゃないかと考えたんだけど、暑さを凌げるのかなと、鼓翼はすぐに思い至った
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「雨には降ってもらう」
龍飛王は鼓翼の心中を察して、先にそう答えた
「そんな、雨男みたいな…」
まあ、龍飛王はでっかい龍だし、そういうこともできるのかなぁ…と呑気に思いつつ言ってはみたものの…
龍飛王は四人の王の時代、灌漑と治水を司っていた※伝承※
東の地で河を氾濫させていたのも龍飛王だし、大量の雨風を起こした原因も龍飛王だという説もある
正しくは龍飛王の眷属の仕業だが、その元となったのが鳳舞王によってバラバラにされた龍飛王の本体らしかったので、一応は龍飛王ということになるのだろうか
本当のところは龍飛王本人にしかわからないし余人が知る必要はないのかもしれないが、天候に関しては一定の支配力が王としての存在そのものに備わっていたのかもしれない
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龍飛王は雨男なのか?、って考えてしまう鼓翼(笑)
でも別段、一緒にいるときは常に雨だったわけじゃないし…※お祭りデートの夜は晴れていたし※
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なぜ無為に虎嘯王の頬に傷をつけて生死の境を彷徨わせたのか?
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うまくまとめられなくて、辻褄があってないのですが、そんな感じです(笑)
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