自分が出した赤青本というかカミマイ本の…
で、『シェイド』の完結編を書こう!…と思いつつ
そういえば『ポーリェ/野』の記憶があんまりないな…と思って読み返したら
平和なカミマイで…えええええ…@@状態に(苦笑)
カミュー、完全にマイクロトフと肉体関係を築くことを忘れた
単なる父性になっちゃっていたので
ええ…これ、完結しないよ!!
…と思ったので、『ポーリェ/野』再録の際には加筆修正しまくると思います
より、カミマイにするために…!
というか、今えがくことのできる脳内のカミマイにしまくりたい!!!
と思いつつ、適当な記憶で
騎士になってから団長になる前までのカミマイの文章を
とりあえず突発的に三つほど書いたので、
いつかまたアップできればと思います
カミューがマイクロトフに執着しないとカミマイが始まらないのですが、
『ニェーバ/空』では完全にカミューがマイクロトフに参っている(すっきー)反面
『ポーリェ/野』の青年カミューが非常にこう…恋心を半ばあきらめているので(あほ!)
そこら辺の、特に騎士〜団長時代の補足をしたい感じです
完結編につながるように前後を書き足せたらいいなと思いながら
『ポーリェ/野』補足用に、ちょっと短文を多めに打っていこうと思います
『シェイド』はいろいろと待って!!!!!!!!
時間的な意味でも、右手の炎症が痛い的な意味でも!!
…という感じです
オリジナル作品気分で読んでいただけると嬉しいカミマイです
でも、カミマイってほんとにすごいんですよ…
流行っていた当時のリアルタイムでの時代的に
当時は赤青でパラレル、妄想、自己設定、オリジナルキャラ満載とか
なんでもありでした
カップリングを深めるためであれば、それもよし…!
カミューの攻めキャラ的な要素がすごいなんか…
カミューをいい男、美男として扱ってくれるところがめちゃくちゃ好きでしたね…
カミューは結局持てるんですよ、きっと…!
で、マイクロトフは天然(爆笑)
…と思ったカミマイ同人ワールドでした
わかる人だけ笑ってください…!
わからない方も、こんな日記を読んで
くすっと笑っていただけて、作品に触れる機会となりましたら嬉しいです…!
★★★
水堂とらくファン作品・空の民草の民シリーズより
幻想水滸伝2【カミマイ】妄想24
カミュー×マイクロトフ
下天の空
全く違う風だ、とその人影は思った
姿なきそれは故国に吹く湿った感触とは違う、掴めぬほど軽快で颯爽とした切れ味のある技のような
それは彼にとって、身に纏う衣をはためかせる時にだけ姿を見せる、無色の変異と呼ぶべきものだった
カミューはその日、担当部署がある中心部の建物の中、個別に割り当てられた政務室の机に着き、資料に目を通すかたわら、時折窓から野外を眺めて過ごしていた
拓けた大地に広がる独特の町並みを超えて、遠くその先に厳重な警備が敷かれた門がある
カマロ自由騎士連合が統治する土地は、グラスランドにある自治領の一つだ
様々なクランを抱えたこの地では、建物の様式もそこで暮らす民族も多様で異なった
カミューが幼少時代を過ごした生家はここから少し離れた場所にあり、今ほどの活気はなかったように思う
現在では交易が盛んで、簡単な手形さえあれば街に入れるため、毎日様々な人種が行き交っていた
部族間の紛争が絶えない地ゆえに、旅人は少ない
けれど到着地でもあり安全な中継地点でもあるカマロ領の中は、立ち寄った商隊がひしめき、それらを護衛する者たちで関門の内側は常に賑わった
無人になることの少ないその大門の付近に、カミューはたまに足を向けることがある
元から種の区別なく接することに慣れた風土で育っているため、珍しい交易品などを直に買いに行くことも珍しくなかった
稀少な特産物や茶葉を手に、道中の話を聞き出す行為も大いに楽しい
カミューの交流や会話術も、こうしたところで幼い頃に培われた
各国の情勢に関しては仕事柄、日頃からアンテナを張り巡らせているし、人々の噂話からも世界の現状が知れれば自身の今後にも役に立つからだ
カミューは休憩と称して席を立ち、外へ足を向けた
必要な会議があれば、召集された時刻に間に合えばそれで済む
規律が厳しく厳格なロックアックス城勤めとは違い、カマロでの任務はかなり自由が利く
人々には臨機応変に対応できるだけのゆとりがあり、能力の発揮を求められるのは日々の実務以外では必要な時に限られた
そうすることで効率を図る人柄が多かったので、グラスランド全体や一部の部族間での衝突など、明らかな難局が自分たちの自治に及ばない限り、比較的平和だと言えた
決して恵まれているわけではなかったが、食料については共通の通貨で買えば良いし、住む土地も一応はある
放牧も盛んであるし、広い領内に足を伸ばせば、至る所に人々が点在していた
大きな街はここにしかないが、中規模以下であれば地図の上に点在している
暮らし続けるには難題の多いところもあるが、そこが住み慣れた場所である者たちにとっては離れがたい事実に変わりはないのだろう
カミューの実家も、長兄が家族を呼び寄せてこの街の一角に住居を構えた経緯がある
カマロはカミューにとってふるさとではあるが、細かく分類をするならば、この街はそれとは少し異なった
ただ、生まれた処と同じ風が吹く
それだけだった
高低差の激しい人の波をなんとなく遠くから眺めていると、ふとそこにひときわ背の高い白い影を見つけた
目に留まったのは、明らかに見た目が異国風であることと、相手が自分と同じくらいの背丈だったからだ
そして、身に纏う、昼の光の下でも鮮やかなプラチナにも映る純白
そこに刻まれた文様に見覚えがあると思った
一見無地と見まごうそれに、同色の糸で刺されたのだろう、覚えのある徽章の紋
白を纏う男は、すぐにこちらに気づいたようだ
カミューはグラスランドで珍しい容姿ではない
人型であるというだけで、瞳の色も髪色も、変哲のない水飴のような明るい茶系だ
肌の色も深すぎるわけではなく、浅すぎるわけでもない、常識的な範疇だ
似たような色彩の人間はここにも数多くいる
なのに見分けられたとでもいうくらい、カミューの方をあちらも見ている
まさか、と思った瞬間、カミューの四肢は動いた
人波をかき分け、最短距離で影に近づく
真白のフードと外套に身を包んだ側も、前に進んだ
しかし、地の利を心得たカミューの方が到達が早かった
マイクロトフ
口中でつぶやいた名前は、真っ直ぐに相手に向かって叫びとなって放たれた
人混みを避けるように、カミューの足は自然と自身の生活区へ向かった
手を取るなり急いで来てしまったが、捕まえられた男の方は落ち着いた様子だ
どこへ連れて行かれるのかもわからないだろうに、呑気なものだ
カミューは自らの住む借り家に、とりあえず男を押し込んだ
ここがカミューの家か、と居間に入るなり問われ、実家からはもう出ているよ、と答える
語尾がわずかに震えていることを気取らせまいと、安心して腰を下ろすことのできる長椅子を指差した
マイクロトフの荷物はほとんどなく、水と食料と路銀くらいだったのだろう
一体全体どうした、と尋ねるのもおかしい気がして、カミューは紅茶を淹れてくると告げて彼を待たせた
席を離れる前に横目でその様子を伺うと、マイクロトフはどこか緩慢な動きで頭から羽織っていた外套を外すところだった
ゆっくりと
そこから覗いた艶やかな黒髪を見るや、カミューは如何ともし難いかつえを身のうちに覚えた
引き剥がすように視線を戻し、台所へと向かう
透明な白だと思っていたマイクロトフの肌は、グラスランドの陽を受けて、わずかに焼けたようだった
「無事だったのなら、なぜ真っ先に伝えなかった?」
カミューとしては幾分語気が荒かったが、真摯に問う場面ではなりふりなど構っていられない
余裕綽々といった普段の紳士的な態度とは、百八十度異なっていた
温厚柔和であるのは見知らぬ他人に対してだけであり、荒々しい素の男を昔から知っている手前、マイクロトフは特に慌てた風もない
そもそもカミューが本気で怒っているからこそ、丁寧な口調で諭すことをしないのだと、マイクロトフにはわかっていた
カミューは機嫌がわるいから態度を変えたのではなく、真剣にこちらの身を案じていたからこその反応だと
それゆえにマイクロトフは、カミューの思いを汲んで、すまん、と謝った
一言言って、手渡されたカップの中身をすする
その喉仏がきれいに上下に動く様を注視しながら、カミューはさらに続けた
尚も言いつのりたかったが、マイクロトフを責めるためにここへ連れてきたわけではない
「…おまえが五体満足であるなら良かった」
半ば脱力したい気分だったカミューは、マイクロトフの隣に腰掛けた
マイクロトフはそれについては答えなかったが、おまえの顔が見たかった、と告げた
カミューはマイクロトフがこの街に来た理由を尋ねるべきか、一瞬迷った
マチルダはどうしたとか、心は決まったのかとか、身を固めるつもりか、とか、訊きたいことは山ほどあった
後者の想像が膨らむにつれて、湧き上がってくる自らの期待や欲求と闘う羽目に陥ったが、それはこの場では瑣末なことだと判断した
実際、カミューにとってまったく些細な事柄でないとはいえ、現時点では心の隅へ追いやった
それよりも、マイクロトフの言い方が気になったからだ
「ロックアックスを離れたのか」
マイクロトフの所持品の少なさから判断するに、もしかすると荷物は後から届けられる手はずであるのかもしれないが、旅行中というわけではなさそうだ
わざわざ視察や見聞のために異郷を訪れたというわけではあるまい
公務であるならば、供の騎士の一人すら連れずに単身で、というのは考え難い
正式な公使であり、特使でもあるのだとしたら、マイクロトフといえど入国には相応の手順を踏まなければならない
それなりの組織の筆頭を迎えるのであれば、カマロ側も礼を尽くさねばならないからだ
彼が一人であることが、そもそも異常な状況だ
マイクロトフは今もマチルダが誇る最高位の騎士で、権威ある指導者であるはずだ
そこでカミューは妙なことに気がついた
「…マイクロトフ」
ダンスニーはどうした、と彼の愛剣の所在を尋ねる
騎士の証であるあの大振りの一刀が、マイクロトフのそばから消えている
その代わり、カミューの剣ほどではないが、若干細身の片手剣を帯剣していることに多大な違和感を覚えた
これは、大したことだと思った
尋常なことではないと直感した
無事かどうかの返答をしなかった理由がこれか、と思った
「カミュー」
俺は騎士を辞めた、と語るマイクロトフの声をカミューは聞いた
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