外付けの古いHDDに電源が入らず、壊れているのが一個あったけど…!
カミマイ作品…同人誌で2003年ごろから発行していた本について
再録が可能になりそうなのは
・ニェーバ/空(空の民草の民シリーズ・カミマイ少年時代話)
・ポーリェ/野(空の民草の民シリーズ・カミマイ青年期話)
・ホワイト・ゴースト(ネイティブシリーズ)
・シェイドっぽい(四コマ)
・馬王子(四コマ)
・馬王子II(四コマ)
(現在進行形で更新中なのが、空の民草の民シリーズの完結編です)
・シェイド(ネイティブシリーズ・続編)
…についてだけ、完全な原稿データがないので復活させるとしたら
手元の自分の同人誌のテキストを手で打ちなおすアナログな作業…になると思います
シェイドだけはなぁ…ホワイト・ゴーストつながりのお話で
しかもデッドエンドなので非常に悲しい内容になってます
その続編として、完結編を書かなければいけなかったのですが
それが果たされていないので
書くか………………!!!!!
…という感じになっております
ホワイト・ゴーストになったカミューとシェイドのマイクロトフが仲良く
ハッピーエンドになるのが、ネイティブ話の道筋でした
最後がないと、ほんとに気の毒CPで終わってしまう…
やだよ、そんなの!!!!!!!!!!
…というのが本音でありました
これ、あかんよ…悲しすぎる…と、読み返してつくづく思いました
両想いになったのにぃいいいいいい(苦笑)
…今年は何か、未完だったものを書き上げる…完結させる年なのかもしれません…
なんの成果も上がらないと思いますが
一人でも読んでいただけているのであればめっちゃうれしいですね
ちなみに、カミマイってメジャーではないのですよ
なので、性別や年齢を問わず、元ネタ全然わからんマンな方にぜひ読んでいただきたい作品です
ほんとに、その方がいいかなぁ…と個人的には思います
昔の自分、よくやったな…(よくこれだけの煩悩ができたな…)と
つくづく思います
とにかく、めっちゃ量(文章量)が多いです
お付き合いいただけましたらうれしいです
★★★
水堂とらくファン作品・空の民草の民シリーズより
幻想水滸伝2【カミマイ】妄想23
カミュー×マイクロトフ
惑いなき起こり
ロックアックスからの正式な公文書とは別に、カミュー個人に宛てた手紙が届く
数ヶ月単位でもたらされるそれは、愛する者からの便りだ
息災か、だとか、季節の移り変わりだとか、懐かしい土着の風習に関する話だとか
身近な出来事をしたためた、いわゆる私的な内容だ
生真面目で硬質で、けれどあたたかな筆跡で綴られた愛しい文面
カミューはマイクロトフの直筆の署名を目にするたびに、彼のすべてを手にしていることを改めて実感する
誰に対しても同じようなことをしているわけではないのだろう
身内に対するよりももっと親身な、何よりも深くしたたかな親愛が、そこには込められている
カミューはそんな相手のことを、姿を思い浮かべながら返信を綴る
マイクロトフ
会いたい、と最後に締めくくるのは未練ではない
本心であり、毎夜抱いている、嘘偽りのない真実だ
相手から同じ文言を引き出すことは叶わなかったが、それゆえに紙面いっぱいに律儀に書き込まれた言葉の数々が答えてくれる
カミューが寂しがっていないかと、大方気にかけてくれているのだろう
よくここまで書き綴るネタがあるものだな、というくらい、細かな日常までを詳細に記してくれている
さすがに読むのが大変になってくるが、さして苦にならない
マイクロトフの内面をそのまま見せられているようで、カミューにとって、彼が自分に宛てた手紙を読むことは、愛する者との懐かしい時間に浸れる刻でもあった
その、マイクロトフからの便りが途切れた
カミューはそれに関わる変事について心当たりがあった
ある時、愛用の茶器を出し、午後の公務に当たる前の小休憩をしていた際、真新しかったはずのカップに突如亀裂が入った
それは綺麗に一筋の線を残してすっぱりと斜めに割れ、床に透明な液体を零して落ちた
何か良くないことが、おそらく自らの周りに起きた、とカミューは直感した
占星術師やまじない師と特に親交があるわけではなかったが、そんな気がした
それから数回、ロックアックスから自由騎士連合本部に宛てた書簡は届いたが、マイクロトフからカミューに宛てた便りは途絶えた
カミューはそれらの原因について、書面と共にかの土地から荷を運んでくる商隊にそれとなく尋ねたが、彼らは皆、首を横に振る一方だった
しかしカミューのもともと鋭かった勘は、使者も務める男が知らぬ存ぜぬで通すよう、向こう側の人間から言いつけられているのではないかと踏んだ
心積もりを再三手渡し、何度も頼み込んだ末に、ようやく男は重い口をこじ開けた
反勢力に、マチルダの騎士団長が襲われたのだと
半年以上前の出来事で、それ以後ぱたりとマイクロトフからの便りが途絶えた
先ほどまで人当たりが柔らかかったはずの騎士の表が急に研ぎ澄まされた刃のように鋭く、険しくなったなった姿に怯えるように、彼の命に別状はなかったと商人は言ったが、だとしたらマイクロトフはそのことを自身に伝えてくるはずだ
こちらに襲撃の件を報せたくなかったというなら、わからないでもない
不穏な動きがあることなどどこにも書かれていなかったので失念をしていたが、現団長であるマイクロトフに恨みを持つかつてのゴルドー派の残党がロックアックスに留まっていたか、あるいは何かを機に戻っていたとしても不思議ではない
根回しをして抱き込んだ末に根絶やしにしたと思ったが、時が経っても遺恨を晴らそうとする輩が残っていたということか
警備隊や彼の親衛騎士、補佐を兼務する側近に至るまで、何をしているのだと憤慨する気持ちと、マイクロトフの身に対する懸念が交錯する
カミューは男に丁寧に礼を言い、解放した後、なんとも言えない後味のわるさに苛まれた
マイクロトフは負傷をしたのだ
それもかなり重大な欠陥を残すような大怪我を
でなければ、何事もなかったかのように手紙を書き続けられたはずだ
彼に大事があった
カミューはそう直感した
苦い
彼の元を離れて初めて味わう、最も苦い一日だった
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タグ:カミマイ