容量は以前と同じなのですが、ほんとにスリムになったというか…
昔の洗濯機よりも余計な部分をそぎ落として
掃除がしやすくなったのかなぁ…と思いつつ
お風呂の水を活用するタイプではなかったので
別売りでポンプを購入することになりました
そして、カミマイは今日の更新から
いよいよ佳境に入るのかなぁ…と思います
引き続き読んでいただけるととてもうれしいです…!
★★★
水堂とらくファン作品・空の民草の民シリーズより
幻想水滸伝2【カミマイ】妄想19
カミュー×マイクロトフ
戦いのあと
デュナン統一戦争が終わり、ロックアックスで待っていたのはマチルダ騎士団の再建という大仕事だった
すでに予想していたことであったとはいえ、マチルダに属する騎士を一人残らず掬いあげた上で改革を実行するのは並大抵の作業ではない
離反側についた者、ゴルドー派、中立派、そしてゴルドー監視の下で謹慎や蟄居を命じられていた元騎士など
赤青白の騎士団の垣根にこだわらず、マイクロトフはカミューとともに編成案を作り、練り、事ある毎に吟味して意見をぶつけ合った
とにかく情報の量が足りず、各所に足を運んでは騎士たちの処遇と今後の配属について奔走し、時間を尽して話し合った
一から作り上げるのと、壊れたものを拾い上げてすべてを丸く収めるのと、どちらが楽かと問われれば断然前者だ
しかしマイクロトフはマチルダ騎士団にこだわり、その名を維持することで騎士たちと領民たちの身の安全を図った
自身もそれに異論はなかった
思い返すだけでも、本当によくやったと思う
不和がないように人材を振り分け、能力と経歴を見比べて適所に配置する
騎士団が再建されるまで青騎士のまとめ役として最高責任者の位に就くことを辞退していたマイクロトフは、カミューとともになんとかそれをやり遂げた
それでも地盤が固まり騎士団内部が安定するまで数年はかかるだろうと言った青年の顔には疲労感が滲み出ていたが、カミューが居てくれて良かったと、心からの謝意を伝えてきた
その様をわずかに眩しげに見返しながら思った
彼は確かに数多の功績を挙げ、一騎士団長から最上位へと上り詰めたが、果たしてそれが正解だったのか
永遠に手の届かない存在になってしまったのではないか
正しいことだとは頭で理解しつつも、後悔がそこになかったわけではない
そう思った
自分はマイクロトフを手に入れたかった
現時点でも肩を並べることのできる唯一の、稀有な存在である事実は認めよう
高め合い競い合う好敵手として常に傍らで、彼の一歩前を征き、道を切り開く友でありたかった
同時に、如何ともし難いかつえを身のうちに抱いたまま、マイクロトフ一人を高い位置まで押しやった
カミューは後悔していた
そして後悔していなかった
マチルダを維持するためにはマイクロトフは不可欠だろう
少なくとも、この変革の時期と、しばらくの間は
後悔は、その言葉の次に興るものだ
だが、と
抱きたい、手に入れたい、おのれだけのものにしたい
現実はその欲求とは真反対であるからこそ、カミューはわずかであれ悔いていた
多忙を極める互いに、時間は残されていないことを正確に理解しながら
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