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2025年05月07日

【カミマイ4】カミューの大事な小さな弟

本日腱鞘炎の通院日でしたが
あまりぱっとしない感じで、症状の進展はあまりあるようでないような
(引かない腱鞘炎の(腱の炎症の)状態が悪化することもあるとのことなので)
担当された方には本当に毎度ご迷惑をおかけします

ホルモンが影響することもあるとのことで
内在的なものが要因になるとのお話も

季節的なものでもホルモンのバランスが崩れるので
良くなっても再発することが多いとかそうでもないとかで
ドケルバン病は個人差が極めて出る病気のようです

頭が痛くなるぅ…!

ということで、
完治の日は…現段階では未定です…!!!


そして一気にゴールインまで書き上げたい気持ちにとらわれながらの
十数年ぶりのカミマイ更新の続きです…!

★★★

水堂とらくファン作品・空の民草の民シリーズより


幻想水滸伝2【カミマイ】妄想4

カミュー×マイクロトフ

カミューの大事な小さな弟




カミューには小さな弟がいるらしい

その弟が赤騎士団長室に入り浸り、あろうことか帰って来ないのだと言う


カミューが語る話の中身は、マイクロトフの硬い脳味噌では何ひとつ理解することができなかった

わからん、と一言口にして匙を投げてしまえばすぐに片がつくところだが、親友であるはずのあの男の下に兄弟などいただろうかと思い直し、僅かに首を傾げる

マイクロトフは記憶力が良い方であるとは言えなかったが、カミューが話したことのある内容についてはしっかりと覚えている自信があった

特に家族構成については、対人の場面で相手の人となりを知る上で不可欠な要素だと感じている

カミュー以外でも、家族の面々を知ることは人付き合いで最も重要なことだと考えていた

どんな素地があって目の前の人物が育成、形成されたのか、ある種の考えの基となるからだ


大事な下の弟に関して、カミューは多くを語らなかった

とにかく無心で心を削るほど大切な者であるらしい

溺愛しているらしき素振りは、団長であるカミューへの嫉妬にも似た感情からも明らかだった


同じカミューなのにな


そう思うと、マイクロトフは就業中であるというのに不謹慎だとは自覚しつつも、少し笑いたい衝動に襲われた


「笑い事じゃないんだよ、マイクロトフ」


正直に表面に出てしまった感情を見咎められ、年下のなりをしている親友から真剣な眼差しで注意を受ける


「す、すまん」


反射的に謝ってしまったが、それにしても奇妙だなと思わずにはいられない

今以てマイクロトフの頭の中を占めているのは、カミューには確か、弟はいなかったという事実だ

カミューの故郷には、上には兄が、下には妹が一人ずついるだけのはずだ

寄宿舎暮らしをしていた時分に、本人の口から直接聞いた思い出がマイクロトフの中にある

異郷から来た親友だからこそ、時間を惜しんでかつては色々な話をしたものだ


「…弟のようなものだよ」


曖昧な断定に、更に首を横に傾ける


今日割り当てられた仕事は、カミューの手伝いがあって思いの外早く切り上げられた

普段ならば終わった途端即座に部屋を出て、青騎士たちが詰めている政務室へ移動して手伝えることがあれば助力を惜しまず、なければ外の見回りに飛び出しているところだが

珍しく話し込んでいることに自分でも気づいていたが、特段わるい気はしなかった

そもそも提出された大量の報告書の確認作業を短時間で終えられたのは、眼前の少年のおかげなのだから


「…ということは、カミューとは血が繋がっていないのだな?」


カミューは否定をしなかったので、恐らくそうなのだろう


とにかく一刻も早くうちへ連れて帰りたかったらしいが、相手はいやだと言い張っているらしい


「面と向かって言われたわけではないけどね…」


カミューらしくもなく、言葉を濁す


聞けば聞くほどよくわからない


この場合、年齢こそ違えど同名且つそっくりな人物がこの世界に二人同時に存在しているということ自体、わからない方がいいのかもしれない

深入りしていいものかとふと考えたが、困っている者を助けないというのも騎士の恥ではある

カミューはマイクロトフに尽力を求めてはいないが、事情を話してくれたことはマイクロトフにとって喜ばしくない事実ではなかった

親愛を感じていると言えば奇妙な心地にとらわれるが、年下の者の相談に乗ってやれなくて何が騎士なのかと思うからだ

そんなことを考えつつ、マイクロトフは気負いなく言い継いだ


「ほとぼりが冷めるまで、待ってやるというわけか…」


カミューが故郷の人間としては珍しくないほど家族思いであることは熟知している

自分のように幼い頃から実の両親と離れて暮らしていたわけではないし、一家の次長として責任感が殊の外強いことも知っている

家長である兄を立て、妹の面倒を看つつ、遠くで働く父親の代わりに母を支える

そのために立身の口を求めて、わざわざ遠いグラスランドの地からカミューはマチルダ騎士団領まで単身でやって来たのだ

そのカミューを手こずらせ、しかも深い愛情を持って接している対象であるのだとすれば、尚更踏ん切りがつかなくなるのも無理はない

どうしても今はいやだと言うのなら、仕方のないことなのだろう

言動の中には、無理強いをして嫌われたくはないらしいカミューの本音が見え隠れしているようだった

そしてその相手にも、自分の無様な姿を見せたくないのだと言う

今の赤騎士団長であるカミューも同じことを言うだろう、とマイクロトフは思った


「こちらとしても、余裕を見せなければいけないからね」


カミューの言に、大変だな、とマイクロトフは内心で苦笑を漏らした

体面上、どうあっても本心を好いた相手に見せるわけにはいかないらしい

溺愛するほどの存在がいないマイクロトフには半分しかその気持ちを理解することはできないが、男としての意地があるのだということはよくわかった


「それにしても、頑固なのだな」


カミューの弟は


マイクロトフの感想に、それはおまえのことだよ、とカミューは胸中で嘯いた


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タグ:カミマイ
posted by 水堂とらく@はりこのとら紙老虎 at 12:25 | 日々の更新2025
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