龍虎の28
途中からヤリますので18禁でお願いします
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
龍飛王の悋気
『鼓翼をおねえちゃんたちのいるお店に行かせる』
豹變王からの一報を職場で見るなり、龍飛王はわずかに顔面を硬直させた※無表情※
霏微だったら「鼓翼になんてことしてくれるのさ!」って憤慨したと思うけれど
龍飛王は霏微ではなかったので、端末の画面に表示された吹き出しの文字列を見ながら至極冷静だった
………表面上は
とりあえず休憩中の椅子の上で足を開き直す※あんまり足を組まないのかな※
次のミーティング※お仕事※までは十分ほど余裕がある
鼓翼に連絡を入れようかと思ったが、今は自分の店で接客の最中だろう
そもそもなんのために連絡を取る必要がある…?
がんばってこいと言うのも本意ではないし
自分以外の他人と肌を合わせるのか、と責めるのも大人気ないし※王だけど※
女を知れば満足なのか、という鼓翼への一抹の失望感もないわけではなかった
知る必要などないとは断言できるのだが、それは龍飛王自身のエゴかもしれない
だったら今すぐにでも中天に乗り込んで、鼓翼を止めるべきだ
強い言葉で打ち据えて、女犯そのものを鼓翼に断念をさせる
「……………」
龍飛王の逡巡は一瞬で、しかも明確だった※知の王ゆえに※
いやだ、と鼓翼は答えるだろう
龍飛王は多くの異性とよろしくやっていたのに※過去のことだけど※、自分だけが相手に占有されて良いはずがないと
対等ではないと、鼓翼なら言うだろう
とどめれば悪手
勧めれば更に最悪の事態になるだろう※自分が暴走する※
…というのが龍飛王の見解だった
当の鼓翼は知らないとはいえ、龍飛王はなんだか柄にもなく不機嫌になっていた
だって、鼓翼は自分だけの好物でいてほしいから…!!
なんかギャグになりそうだけど、龍飛王には暗くなってほしくないから
霏微※龍飛王の幼体※に代弁させるよ!!
鼓翼のばか!!!!!
女なんか必要ないって言ってるのに!!!
僕の方が鼓翼をいくらでも好きなだけイかせてあげられるのに!!※霏微は攻め※
帰ってきたら、存分に思い知らせてあげるんだからね!!!!!
ーーー以上、霏微の本心からの叫びでした…!
中天の王の鼓翼は霏微に弱い(笑)
霏微は女顔の攻めなので…! ※背丈は鼓翼と同じくらい※
霏微は龍飛王の幼体だけど、龍飛王本人ではないんだよね
でも鼓翼のことは一目見るなり大好きだったみたいなので、龍飛王そのものとも言える※?※
霏微は自分を育ててくれた亀兆王が好きだけど、女性自体は亀兆王以外を極端にきらっている※自分の方が綺麗だからかな※
霏微についてはもう少し掘り下げたいけれど、彼は龍飛王を完全体にするためだけに在った人格なのかもしれない
なので、龍飛王と同一人物※王※であるとは言いがたいというか、説明をするのはとても難しいので割愛…!
てことで、龍飛王は内心ではモヤモヤしながら無表情でお仕事をやりきった
鼓翼のことは頭の隅でしっかりと覚えておきながら
どうしてくれよう、って思っていそう
あかん、龍飛王も鼓翼に本気だから鳳虎と同じ顛末になりそうな予感…
悋気の鳳舞王は虎嘯王をほにゃったけど※【裏本・創世】参照※、龍飛王にはそうしてほしくないし、そもそも感情がないのに嫉妬って…!?(笑)
でも龍飛王はやっぱり霏微じゃないけど、善しとは思わなかったと思う
理屈では鼓翼の言い分を理解しながらも※フェアじゃないという意味で※
とはいえ、一刻も早くご飯よりも鼓翼の顔を見たかったので、定時に上がって帰りの車にはすぐに乗ったよね
急いでいるとは一言も漏らさなかったけど、亀兆王に帰る旨も伝えずに退社した※亀兆王は気にしないけど※
車中の龍飛王は自分が大分焦燥に駆られていることはわかっていたけど、鼓翼を自分の手で捕獲して確かめたくて堪らなかった
鼓翼の安全や無事を確認するみたいな衝動に近かったので、その時点ではやましいことは考えていなかったはずだけど
どんな姿で家にいるのか
もしくは帰っていないかも※それはないとは知っているけど※しれないけれど、であれば帰ってくるまで待つつもりだった
わけもわからず忍び寄ってくる焦りみたいなものを、龍飛王は氷のような表の下に隠していたというか、無私の仮面をかぶってやり過ごしていた
創世の王なのに、生まれて初めて龍飛王は頭のどこかで焦っていたのかもしれない
龍飛王が帰ると鼓翼がいてさ
どこか憔悴してるような雰囲気だった
だだっ広いキッチンに備え付けられたカウンターでお茶を出して、豹變王と話をしていたようだ
龍飛王は人目も憚らず※自分の家だけど※、台所に回って鼓翼の手を掴んで引き寄せた
足早ではなかったと思う
大股でもなく、いつも通りの歩調で
豹變王は大分ゆっくりと黒茶を飲んでいたみたいだけど
「疲れてるんだからほどほどにしとけよ」
って訳知り顔で言ってから、まだ熱の残るグラスをコースターの上に戻して自身のテリトリーに戻った
龍飛王の耳には届いていたし、その真意も理解していた
鼓翼はびっくりしたみたいだけど、龍飛王に会えてなんだかホッとしたみたいでさ
自分からも腕を龍飛王の背中に回してきた※ぎゅ!※
何もなかったのはわかる※知の王ゆえに※
鼓翼が疲れている理由は、慣れない環境で緊張したからだろうということも
すべては自分が出かける前の朝と変わらず
けれど、鼓翼はひとつの経験を経て今腕の中にいる
鼓翼の魂の向きに変化はない
見えている光景はわずかに変わり、逞しくなったのだろう
それだけだ
豹變王は二人の仲を割こうと考えていたわけでもない
鼓翼は女を知らないままだ
…正確に言えば、女の内部を
なのに龍飛王のどこかささくれた神経には些かも余裕がない
これが心ない者の※王の※恋なのか、って思った
思ったらなんか
龍飛王としては腑に落ちたつもりだったんだけど
やっぱり歯止めが利かなくなった(笑)
なんだろね、王の本質とは異なる部分で暴走したのかもしれない
(※エロ部分は作品化する際にすべて収録しますのでご了承ください!!)
鼓翼がその気になって、心と体の奥底から自分を欲しがって
欲しいと言って泣きそうな顔になる
声も震えて、その度にしゃくりあげる、語尾の音が裏返る
これが、龍飛王の、自らの質の本懐なんだって思った
創始の闇は、鼓翼にだけ餓※かつ※えてた
一旦区切ります!
★PR【四人の王シリーズ】バック・ナンバー
[現代版妄想]【裏本・創世】四人の王〜王たちの蜜月〜
[現代版妄想]【裏本・孕ませ】四人の王〜王たちの蜜月〜
[現代版妄想](ファイナル)【裏本・創始の闇】四人の王〜王たちの蜜月〜
【本編】四人の王・秘史〜鳳舞王・王たちの蜜月〜
DLsiteがるまにさんで、サークル・はりこのとら紙老虎の作品を
買ってくださる方にはありがとうございます!
【PR】
★サークル・はりこのとら紙老虎のオリジナルR18コミックはDLsiteがるまにで【独占】販売中
2024年09月12日
→DLsite直リンク★PC/スマートフォン/タブレット端末/ブラウザ視聴/各種言語の紹介に対応