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2023年12月02日

【四人の王】【妄想】【約束】その13

【四人の王】妄想です。
現代版妄想では、地味に地道に龍飛王×鼓翼を攻略中…!!


現代版妄想・13


鼓翼のお店に来るようになったのは龍飛王だけではなく、実は亀兆王もで、鼓翼はどちらかというと彼女とより親しくなった。

話もうまいし、聞き方もうまいし、何よりも雰囲気がいい。
穏やかというよりも終始にこやかで、彼女の顔から笑みが絶えたことがなかった。
とても人好きのするタイプなのだろう。とはいえ、美人ゆえの悩みや苦労も多そうだ。容姿端麗なだけではなく性格も良く学才もあるなら妬む者も少なくないだろう。※死の王だから大丈夫(笑)※

客として来店してくれているのに、むしろ鼓翼の方が、彼女との会話を楽しんでいた。
とにかく知識もあって弁が立つ。数回の留学経験があって海外の事情にも詳しいので、国外で育った鼓翼とは非常に話が合った。しかも二人とも多言語に精通しているので、まさに秀才同士の交流になった。

鼓翼はひたすら才女である亀兆王の立ち居振る舞いに感心し、亀兆王も鼓翼の才覚や探究心、冒険心などを快く誉めてくれた。

亀兆王もかなりのやり手だが、その上を行くのが彼女の上司である龍飛王だという。
彼は本当の天才だと亀兆王から聞かされて、鼓翼は内心で、うーんと思った。
頭が良くてもあの愛想の無さでは、部下が苦労しそうだと勝手なことを考えたからだ。

けれどあの亀兆王が言うからには事実なのだろう。
某大会社の大幹部というのも、あながち看板に偽りはないのかもしれない。
天才にも色々いるからなぁ、と鼓翼は思ったけれど、半ば軽んじて見てもいた。
異性に対して甲斐性がない、という第一印象は、鼓翼の中ではなかなか払拭できないマイナスポイントだったようだ。


鼓翼は鳳舞王の虎嘯王に対する執心っぷりを幼い頃から見ているので、本当に好きになった相手にはめっちゃ尽くす※鳳舞王にはそんなつもりはない※のが普通だと認識していたのかも。

虎嘯王の方も特に驕らず※生真面目(笑)※、鳳舞王のために動いているし、鳳舞王のエロに応えるのは自分もそれがしたいからだし※エロい!※、まったく以て甲斐性という認識はなかったりした。
鼓翼を妊娠する前も後もお互いに好き同士なので※二人でするエロも好き※、なんというか、うまく噛み合っているんだと思う。


なので、亀兆王がベタ褒めしても、龍飛王に対しては駄目出しをしてしまう鼓翼(笑)
客として既に数回来店してくれているが、相変わらず話しかけるのは鼓翼の側からだけだし、表情が何ひとつ変わらない。
いや、最近はどこが違うのかがわかってきたけれど、波風ひとつ立たない海面みたいな印象だった。

ただ、その静けさには独特の畏れというか威圧感のようなものがある。
サービス業の手前、突っ込んだ話ができないので、龍飛王の本心というか中身を判断することは今の鼓翼にはできなかったが。

その後も龍飛王は訪ねてきて、金を払って飯を食った。
いつしか亀兆王のこともたまに話すようになり、話題には事欠かなくなったように思う。
やはり龍飛王も亀兆王の内外の才能を評価していて、お気に入りというよりもベタ惚れしているのに近い印象だった。

虎嘯王のことを気に入っている鳳舞王でさえ、相手を褒めたことはない。理由は簡単で、もう、虎嘯王を撫でているだけで悦楽だから(笑)
どちらかというと恋焦がれるに近い感覚だったので、良いところを具体的に挙げようとしたら、エロいことくらいしかないのかもしれない。※好きすぎて※
もちろん虎嘯王の技能や努力や性格そのものを好いてはいるが、体の相性の前ではそれはさほど大きな意味を成さなかったのかもしれない。※好きすぎる※

要するに、龍飛王は誉め上手だったのかな?(笑)
亀兆王を自慢の右腕と捉えているとも言えるけれど、とにかくお気に入りであることは間違いなかった。自分が育てた娘だし。※本編では※
鼓翼にはその違いが今ひとつよくわからなかった。

鼓翼も亀兆王の優れた素質については常々実感していたので、龍飛王の意見には同意した。自慢をするだけはあるなぁ、と。
そして、そんな龍飛王の一面に初めて好感を抱いた。
部下を褒めれるなんて、すごいことじゃないかと。※亀兆王が実際に優秀すぎたのもある※

龍飛王はそんな鼓翼を見て、また少し冷笑したみたいだ。
おまえに何がわかるのか、という嘲りのようでもあったけれど、感心した意味での笑みでもあったのかもしれない。
ただ、常と変わらず細められた眼は少しも笑ってはいなかった。


龍飛王は情愛がないので表情が鳳舞王よりもさらにないというか、ほとんど動かないような印象。
目を細めたり眉を動かしたりはするけれど、言動と同じで動きの幅がほぼ同じというか。
キャラクター的にも顔面の筋肉が硬直しているのかもしれないというくらい、感情がない見た目です。冷たく薄暗い海面みたいな。※水面ではないのは、海のように底がなくて昏いから※


鼓翼は生まれつき頭が良いので、龍飛王の微細な変化についてはすぐに学習した。
どういう時に興が乗っているのか、あるいは興味がなく無関心なのか。
怒ることもあるのだろうが、不快を示したことは、少なくとも鼓翼や亀兆王の前ではなかったように思う。

いつものように食事を終え、早々に席を立って帰るのかと思ったが、龍飛王は鼓翼に何時に仕事が終わるのかを尋ねてきた。
鼓翼はなんでそんなことを訊くのかを不思議に思った。※鈍いところは虎嘯王似※
仕事帰りにいつも寄るところがあるし、店で明日の仕込みもある。
鼓翼はかなり腕を見込まれてテーブルを一つ任されている。翌日の予約も埋まっているし、そのための準備をする必要があるからだ。

龍飛王は相変わらず静かに鼓翼を見つめ返している。
なんだろう、こちらに何かを期待しているのだろうか?
鼓翼は何回も首を捻って考えたが、人生経験が少ないのでやっぱりその辺がよくわからない。
客でしかない龍飛王が求めているものが何かわからなかった。


龍飛王×鼓翼の前途は多難だ…!

これがヒビならぐいぐい行くんだけどね…!
鼓翼、暇なの? 忙しいならいつ遊んでくれるの?、とか、どんどん押してくる。で、鼓翼はそういう押しに弱い(笑)
なんとなくそういうノリは、龍飛王には無理だと思う。ちび同士※ヒビは鼓翼と同じくらいの背丈※のヒビの特権みたいなものかな。


今日は無理だと答えたら、龍飛王はいつなら時間が空いている?、と尋ねた。
さすがに鼓翼も、龍飛王の目的を理解した。

「店では話せないことなんですか?」

一応、お店の中だし客なので、敬語を使う鼓翼(笑)※本編ではあり得ない※

「そうだ」と、にべもなく龍飛王は答えた。

鼓翼は考えた。店の客とプライベートで会って話をして良いものか。
店側からは特段禁止されてはいないし、いいか、と思った。※そこら辺は大らか※
常連というほどではないが、龍飛王はかなり頻繁に来てくれているし、何か亀兆王についての相談事があるのかもしれない。

鼓翼はこの店だけの勤務で終わるつもりはなかったので、もしかしたら個別の商談なのではないかと思った。

野心のある鼓翼(笑)
そこはきっと虎嘯王には似ていないと思う。
虎嘯王は志が高くて、どちらかと言えば鼓翼は現実的なんじゃないかな。

「じゃあ、都合が付く日に連絡をするので…」

仕事場にスマホは持ち込めないので、ええと、と鼓翼は周囲をきょろきょろと見回した。
まるで子どものような鼓翼の仕草を見て鼻だけで小さく笑うと、龍飛王は名刺に書いてあるのは私用のアドレスだと告げた。
そういうところが鳳舞王と双子ですね!(笑)※【裏本・創世】のリーマン鳳虎の出会いのシーンを参照※、…ということは鼓翼にはわからなかったけど、ああ、と合点して頷いた。

「連絡を待つ」

龍飛王は音もなく椅子から立ち上がり、踵を返した。


つづく…!

龍飛王×鼓翼はキャラクター像が手探りなので、中身が長くなって申し訳ないです。
現代版の龍飛王×鼓翼の自分の中でのフレーズが決まったので、うまく描けると良いのですが。

亀兆王は龍飛王のお気に入りなのは本編と変わらないと思います。
龍飛王の弱点でもあるらしい(笑)
描いた龍虎の落書きはいつかアップします。お待ちを…!※Ci-enにアップしました!※
https://ci-en.dlsite.com/creator/240/article/1007118


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[現代版妄想]【裏本・孕ませ】四人の王〜王たちの蜜月〜
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posted by 水堂とらく@はりこのとら紙老虎 at 06:49 | 日々の徒然2023
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