龍飛王と鼓翼の出会い。
そして、とうとう現代版妄想にあのキャラクターが登場します…!
ひゃほーい!!(笑)
日記ブログのレイアウトが崩れてしまっていましたがなんとか修正できました。ご迷惑をおかけしました…!
現代版妄想・8
龍飛王と鼓翼が初めて会ったのは、バイト先に龍飛王がやって来たことがきっかけだった。
鼓翼はかなり名のある鉄板焼きのお店でテーブルを一つ任されていて、予約したお客の前で順番に調理を披露し、完成したものを目の前で食してもらう仕事に就いていた。正社員じゃないのに、超優遇…!
作るのはコース料理で、焼くものに関しては鼓翼が仕上げる。味付けはもちろん、肉も魚も温野菜も全部担当する。
めっちゃ重要な役割だった。段取りも腕も知識も接客も上手くなくては務まらない。
しかも最年少。
自分で言うとアレだし、鼓翼は言わないからこっちが言うけど、めちゃめちゃ優秀過ぎた(笑)※説明になってない※
さすがは鳳舞王と虎嘯王の息子!…というよりも、単なる鼓翼自身の才能だと言えた。
実は鼓翼は飛び級でもう学業の方は海外で全部※大学院まで※修めていて、年はアレだけど大人扱いして良いくらいの秀才で、ぶっちゃけもう立派な社会人だった。
なので鳳舞王たちから独り立ちしても何の問題もないし、周囲が許すなら一人暮らしをしても良かったくらいだ。
でも豹變王のところでまずはお世話になるという形で、この国での生活を始めたわけだけど。
豹變王にも得意の料理の腕を披露したが※豹變王は自炊しないで外食ばかりしていたようでキッチンは使われていなかった※、心の底からびっくりしてたなぁ、と思い返して鼓翼はこどもらしく屈託のない様子で破顔した。
その時の様子がめちゃくちゃ面白くて、まずはフルコース並みの品数にびびって、豹變王は、今日は誰かのお祝いか?、って言い出した。
普通に鼓翼が食べたいと思ったものをバランスよく作っただけなのだが、確かに張り切って作り過ぎたのかもしれない。
もう家には自分を含めて二人しかいないんだよな、と思うと、鳳舞王や虎嘯王のことを思い出して少し感慨深くなったが、豹變王も鼓翼並みに食欲旺盛だったので、用意したものを綺麗に平らげてくれた。
すげえな、を連呼しながら豹變王は次々と皿を空にして、食事開始前とまったく変わらぬ口調で、んー、最高すぎるな、と言って鼓翼の腕を誉めた。
デザートを出して紅茶を啜っている間も、いい奥さんになるなー、とか言って適当に褒めてくれた。※意外と本気かも※
豪快な食事っぷりと、それに反比例するようなスマートな仕草、立ち居振る舞い。しかも相手を褒めることが上手で、なんだか鼓翼は本当に豹變王のことが大好きになった。
龍飛王はその日お店を予約していた客で、綺麗な女性を伴ってやってきた。
二人分の料理を出す間、相手の出方を見ながら話をするか、会話をしないかを選択する。
単なるデートの客ならばこちらが口を開いて邪魔をすることはできないし、人によっては味だけを純粋に楽しみたい場合もあるだろう。
うんちくややりとりが好きな客もいる。それに合わせるのが接客技術だ。
人生経験がさほど多くはない鼓翼には中々難しいが、やり甲斐はある。
女性はどうやら仕事の面での男のパートナーであったらしく、鼓翼が話しかけても大丈夫そうだった。
若いのね、と美女は言った。※鼓翼にとっては聞き慣れたセリフ(笑)※
彼女は亀兆王と言って、男の秘書をしているという。面倒見が良いようで、ほとんど口を開かない男の代わりにあれこれと説明をしてくれた。
亀兆王も接客には慣れているようで、とても話がしやすい。
が、一方の連れの男はといえば、さっきからだんまりのままだ。
甲斐性がないのかなぁ※鳳舞王は虎嘯王に対して甲斐性があり過ぎた※、と鼓翼は二人の関係が少し心配になったが、亀兆王はにこにこと笑顔を絶やさない。初対面であっても、すごく安心できるような気さくな女性だった。
男の身なりはとても立派で、鼓翼は着ているスーツや身につけたスカーフやネクタイ、タイピンや時計まで、全部の価値を一目で見抜いた。
おそらくオーダーメイドで、この世に二つとないものだ。色や形から察するに、仕事用ではなく、デート用なのだろう。
亀兆王の方はパンツスタイルのスーツ姿で、長い髪を綺麗に結い上げてまとめ、とても清潔そうだが、こちらは仕事の延長といった装いだ。プライベートでもこの姿を貫いているような女性は、滅多にいないだろう。
要するにこれは、男の片思いなんだろうと鼓翼は考えた。
だとしたら、ムード作りに一役買わねば。
鼓翼は調理をしつつ、危なげのない話題を振ったが、男は終始黙ったままだった。
やる気あんのかなー、と、鼓翼は余計なお世話だが思ってしまう。
こんな美人と一緒の席で、にこりともしないし※亀兆王はよく笑う※、話に加わりもしない。なんだか同席している彼女の方が気の毒に思えてきた。
亀兆王は鼓翼の腕の良さに感心し、また、応対も良くて手際も素晴らしいと誉めてくれた。
仕事柄色んな人間と会うのだろうけれど、そんな人から褒められれば、鼓翼とて嬉しい。ちょっと照れくさげになりながら、ありがとうと亀兆王に礼を言うと、そこでようやく男が口を開いた。
また来る、と。
そう言って亀兆王を伴って退店した。
鼓翼にとって龍飛王は、折角美人を連れているのに甲斐性がなさそうな残念な男だった(笑)
ヒビ「ひどいや、鼓翼…!」
鼓翼「ええーっ」
…ってなりそう(笑)
ヒビの中身は龍飛王なので。
そしてお仕置きと称したヒビに乗っかられて致される(笑)ヒビ×鼓翼は少年同士のCPです。
ヒビは女顔攻めですな。鼓翼はヒビの顔に弱いので好きに弄られて入れられる。※何を※
押しに弱いというより、顔が好きだから全部※奥まで※許しちゃうのかもしれない。ここが虎嘯王とは異なる部分。
鼓翼は美人が好きなのかも。面食いか!!(笑)
鼓翼自体は美少年ではなく、並なので。ただ、筋肉や体つきが虎嘯王譲りでエロいという。
なので本人に自覚はないけれど、えろちっくな少年(笑)。顔は普通なんだけど。
…ということで、現代版に亀兆王がめでたく降臨した回でした!
龍飛王との接点のなさに笑ってしまう、龍飛王×鼓翼…!
いつか進展します!(苦笑)
しばしお待ちを!
つづく…!
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