某SNSでも呟きましたが、【裏本・創世】四人の王〜王たちの蜜月〜は全部で247ページになる予定です。
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ふぁいふぁいふぁいとー!
リーマン鳳虎・64
虎嘯王が「欲しい」って言ったのは、口へのチューの意味だったんだけど、セッ伏字的な意味にも受け取れたから、なんか鳳舞王はもう、致したかったよね。
本音を言えば、その場で浴衣の裾をたくし上げて虎嘯王の後ろとがっちり繋がりたかった。
でも食事を抜いたら、オールナイトでやれないから※やるのか※、一応というかきちんとご飯を食べてからにしようと考えた。
虎嘯王と自分にスタミナをつけて、元気に年越しセッ伏字に励みたかったから。
やることしか考えてねえ!!、という豹變王のツッコミには、男ならそれしかないだろうという、鳳舞王の断言が返りそう。
そう、全てはそのための旅行なのだから…!※潔い※
お蕎麦は明日、おせちと一緒に食べようということで、虎嘯王がノーえっちの日に仕込んでおいた豚の角煮をメインに白いご飯とシチューとサラダという、異種格闘技戦みたいな夕食になった。
シャンパンは宅配ボックスに届けられていたものを。
いつもの洗濯を終えてから、テーブルを挟んでグラスを傾ける二人。
温泉に入る前から浴衣姿なんだけど、その格好のまま早めに夕食を摂った。
よし。
準備は整った。※何の※
以降のコメント※コレ!※は、気持ち、豹變王の心の声でお届けします(笑)
鳳舞王はこういうところはきっちりしてるから、虎嘯王に先に寝室へ行っていろと言ったよね。後の片付けは自分でするって意味で。
食べ終わった食器を、そのまま放置しておくとかはいやらしい。
ここら辺は、好みが分かれそうではある。神経質だなーとか、そんなん後回しでいいじゃんとか。
セッ伏字の後始末もすぐにやるから、虎嘯王が意識を飛ばしている時に、あられもないポーズをさせてから※おい!※中に放ったエロ汁を丹念に拭ってあげてたりする。当然、虎嘯王の胸や腹筋を汚している外の汁もきちんと拭ってあげる。
気がついた虎嘯王は自分ですると顔を真っ赤にして言うんだけど、鳳舞王は好きでやっているからと主張して譲りたがらない。
綺麗に拭いてあげるのも、交尾のお礼のようなものだ。
虎嘯王にとっては只管羞恥プレイなのも、鳳舞王はよく理解した上でやっている。※確信犯か!!※
でも、精液にまみれた虎嘯王の素肌を元通りにする過程も鳳舞王は結構好きだったりする。
それくらい常に余裕があるというか、最後まで意識を失うほどのめり込んだことがないのかもしれない。
常態的にいつも自分を客観的に捉えてて、ヤバいな、とか、まあいいかとか、冷静な判断を下す癖があるのかもしれない。
ただ、今夜の虎嘯王次第では、鳳舞王はこのリミッターが外れるかもしれないと感じていた。
ある種の覚悟のようにも聞こえるが、限界が近いかなと自身を正確に捉えていた。
旅行中のこれまでの数々のエロ場※修羅場か?※で、エロ・モードになった虎嘯王を何度か見てきたけれど、なんかもう、我慢するのが堪らなくなってきた。
あの体を遠慮なく、後先考えず、思う存分貪りたい。
その時だけは自我が崩壊してもいいから、虎嘯王を徹底的にヤりまくりたい。※おい!※
鳳舞王ですら、そう考えるようになってしまった。
おそるべき、にゃんこな虎の発情期…!!
虎嘯王はやっぱり、手伝うって今回も言うんだよね。
鳳舞王は虎嘯王にはあまいから※飼い主だもんな※、うーんって、ちょっと思案する。
虎嘯王としては、寝室に行くイコール鳳舞王を待ち侘びるイコール完全にエロする展開になるとわかった上で待つわけだから、正直、どんな態度でそこにいればいいのかがわからなかった。
ローションとか用意して準備して待つのもなんかいやらしいし※エロい!※、かといって先に布団に潜っててもなんか違うし。
豹變王ならさっさと寝ちまえと言ったかもしれないけれど、虎嘯王だって鳳舞王とヤりたい(笑)
だって、そのための宿泊だから。※似たもの同士か!※
手伝わせてくれないなら、寝室へ行かない。
もしかしたら逃げるかもしれないぞ、と虎嘯王が殊勝なことを言うんだよね。
鳳舞王は思わず鼻で吹き出した(笑)
虎嘯王が逃げるわけがないと思ったからなんだけど、その理由はやっぱり性格かなぁ、と思う。
挑まれて、凄まれて、はいそうですか、みたいに引き下がるような器ではないと。
勇武の王に、逃げなんてあるはずがないじゃない。
図星を刺されて、う、って虎嘯王は言葉に詰まった。
でも、どこかに隠れるかもしれない、と言って引き下がらなかった。
じゃあ、隠れればいい。
鳳舞王は片付けを止めて、腰に片方の手を付いた。
虎嘯王はびっくりして目を丸くする。
ええ?!、いなくなってもいいんだ?、って内心で驚いた。
その代わり。
見つけた時は、何を言ってもどんなに抵抗をしても、逃さないと。
鳳舞王の相貌はかなり真剣だった。
ええ…、って、虎嘯王はその意味を正しく理解して、体の奥の方が熱くなった(笑)
でも、もし、見つからなかったら?
…と首を傾げそうになったけれど、鷹の眼を持つ鳳舞王に探せない獲物はないんだろうなって瞬間的にそう直感した。
いや、でもこれは勝負だから。※そうなのか?(笑)※
自分だって本気で隠れると。
虎嘯王はそう宣言して、やるぞ!、と思った。※かわいいか!※
コテージの中は、鳳舞王よりもしっかり探索したはずだ。
相手もかなり使い慣れてきているけれど、それでも地の利はあると信じた。
但し、と、鳳舞王は注釈する。
外には出るな、心配だから。
条件は、温度管理がされている屋内にいること。
あと、時間制限を前以て決めると。
もし時間内に虎嘯王を探し出せなければ、好きにしていいと。
好きにって、鳳舞王を? って、虎嘯王は尋ねた。
させたいことがあれば、自由に竿を使えと鳳舞王は言うんだよね。
具体的すぎる提案に、聞いた虎嘯王の方が真っ赤になった。
あほなのか…?
で、かくれんぼスタート!
大晦日なのに呑気だな!!(笑)
婚前旅行だから許される遊びの始まりだ…!
虎嘯王はまず先に、寝室はない、と踏んだ。
灯台下暗しでそこに隠れたとしても、鳳舞王には一発で見破られる。
キッチンには鳳舞王がいるし、バスルームも近い。
リビングも見えているからそこもダメ。
ロッジは外だし、考えてみれば、隠れられる場所はあまりないなと感じた。
うーん。
かと言って、このまま負けを認めるのも癪だし※負けず嫌いだよなー※、物置、玄関、収納庫、階段。
ソファの下も狭いし、隠れるチャンスがあるのかどうか。
約束の時間まであと少し。
虎嘯王は決心した。
時間になってすぐに動くかと思われた鳳舞王は、まだ作業をしていて、明日遅く起きても支障が出ないように入念に朝食の準備をしていた。
腹が空くだろうから、簡単に食べたり飲んだりできるように、冷蔵庫に仕込みを仕舞う。
で、遅れてようやく動き出した。
獲物を狙うサーチ・アイ※創世の王さん?※を駆使して、視界に入る物を調査した結果、人の気配はない。
となれば、2階か地下か。
一応玄関も見て、物音がしないことを確認する。
扉で区切られた場所を一通り開け放って中を探った。
虎嘯王は小柄ではないし、自分と同じくらいの長身だ。
コテージは確かに広いが、身を潜める場所はそれほど多くはないだろう。
刻一刻と時間が過ぎるが、鳳舞王に焦りの色はない。
下半身の男の逸物を虎嘯王に好きにされたところで程度が知れているし※竿で虎嘯が自慰するしかないんじゃね?※、虎嘯王自身が我慢できなくなるのはわかっている。
どんだけ自分に自信があるのかと問われても、それは裸の付き合いを何度も経験してきた関係だからだと答える他はなかった。
粗方見当がつく所は探した。が、虎嘯王は息を顰めたままだ。
餌となるべき獲物を狙う虎のように、身を潜めて様子を窺っているのだろうか。
けれど、視野の広さにかけてはこちらに軍配が上がる。
最終的に、鳳舞王が向かった先は。
寝室から少し離れているが、予備の防寒着や毛布や布団をしまっている部屋がある。布団部屋と言えばいいのか。
そこは一度ドアを開けて調べたが、人の気配はしなかった。
が、寝具の中には手を伸ばさなかったので、もしかすると、と確信した。
扉を開け、鳳舞王は躊躇なく腕を伸ばした。
上から下へ。何段目だったのだろう。
辛抱強く触覚だけを頼りにしてまさぐっていると、爪の先がようやく探していた熱にぶつかった。
時間についてはもう、頭になかった。
見つけたと思った瞬間、掴んだ温もりを引き寄せ、腕に抱く。
真っ白な髪の毛が、ぽしゃーって乱れててさ(笑)
虎嘯王は、うわって思うんだよね、鳳舞王に見つけられて。
羽布団だけど結構下の方に潜ってたから重くて、おかげで髪は乱れるし、羽織を上に身につけてたんだけど、布団に挟まった時に大分着物が脱げかけたし。※あほ?※
鳳舞王に捕まった!、って思った時も、浴衣の裾とかをやっぱり気にしたよね。
鳳舞王の眼がさ、本当にすっごい真摯で、本気出してたんだなってわかった時には、めっちゃ心臓が飛び出すかと思ったけど。
キレたというよりも、全力を出す鳳舞王自体が本当に稀有というか稀少で、その一端を見たと思って、虎嘯王は内心でビビりまくった。
こわいんだよね、ぶっちゃけ有能すぎて。
おそらく鳳舞王もそれを続けたら自分が持たないってわかっているから普段は爪を隠しまくっているんだと思うんだけど。
虎嘯王は鳳舞王にめちゃくちゃ才能があることを知っていたし、そこに惚れている部分もあったし、けれど実は同時に恐れてもいた。
本気を出した鳳舞王をおそれてもいたけど、そこも好きだと言える根拠だった。※ベタ惚れじゃねーか!※
でも、捕まったから。
虎嘯王は勝負に負けて、しょぼーんってなった(笑)
鳳舞王は十数分振りに手にした恋人をしっかりと抱きしめて、もうめっちゃ離さないみたいに抱きしめた(笑)
捕まえたからには、目一杯独占するぞーって思ったのかも。
そんな鳳舞王がわけもなく微笑ましくて、虎嘯王も腕の中でくすりと笑った。
が、その余裕も束の間。
肩に担がれて※気を抜きすぎだろ!!※、虎嘯王は愛のヤり場※巣じゃねえの?!※に運ばれていった。
虎嘯王、唖然。
鳳舞王は、手にした大好物の獲物は絶対に逃がさないぞ、っと…!
さあ、やろう、すぐやろう!(笑)
お待ちかねの年越しえっちだー!
つづく…!
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