大人向けの表現はほぼないですが、普通に読めると思います。
シチュエーション燃え小話と思って読んでください。
リーマン妄想の【鳳舞王×虎嘯王】のつづきです。
オリジナル話のまとめ
エレベーターに二人きりで乗って、目的のフロア※結構高い※まで着いたら、そこはもう少し薄暗い雰囲気になっててさ。部屋があまりないみたいで、宿泊客も少ないんじゃないかと思える感じだった。
いわゆるゲストルームみたいな感じなのかなとか、あんまりビジネスホテル以外には詳しくない虎嘯王にはまったくもって未知数だったんだけど、鳳舞王が暮らしているというホテルの一室…なんかドアがいくつもあるんですけど…に招かれる。
家ではないけど、鳳舞王が暮らしているわけなので一応おうちだという解釈で虎嘯王はお邪魔しますと一声かけてから中に入る。鳳舞王の家族がいるわけではないんだけど、そこは運動部出身だから(笑)
虎嘯王の学生時代の部活は単騎の陸上部であってほしい…。絶対に群れるイメージがないから(笑)
で、入ると当たり前だけど鳳舞王しかそこに住んでいなかった。
ドアの数を数えたら2〜3個あったのかなぁ。バスルームとトイレと寝室とあとは簡単なキッチンみたいな。どれだけ滞在費がかかるのかはわからんー!
まあ、いつまでも現場の営業で稼ぎまくっているみたいだけど。昇進はめんどくさいからいやなんだって。
電気代も掃除代もかからないし、ご飯はルームサービス注文すればいいし、洗濯物はフロントに出せば綺麗になって返ってくるし。営業が縁で知り合った古い付き合いみたいで、かなり優遇されてたようでホテルの人とは顔見知りだったみたい。
たばこはやらないし部屋を汚さずきちんと使うし、昼間は仕事だし、室内や調度品を維持する上でも鳳舞王のようなしっかりした使用者はホテル側にも有難いみたいだ。とはいえ、終の住処にできるものではないのでホテルが改装することになれば部屋を出ていかざるを得ない。
まあ、その時が来たら他のホテルに移るための予備の下調べは何件か既にできているみたいだった。
鳳舞王が淹れてくれたコーヒー※落とした※を受け取りながら、虎嘯王はこんな生活もあるのかーって色々見て回る。
全然生活感がなくて※虎嘯王のアパートも全然生活感がない※、鳳舞王が旅行で泊まりに来ているだけのようにも見えたから。
あと、鳳舞王の使った豆はホテルのだろうと思ったけど美味しいブレンドで、落とし方がうまかった(笑)さすが、技芸の神やでぇ…!
コーヒーカップ片手にたまにそれを口に運びながら、虎嘯王はホテルの窓辺からかなり暗くなって街灯が灯り出した外観を見下ろす。
鳳舞王は部屋の備え付けの椅子に座って足を組んで両手の指をその上で交差させてた。
特段話すような事柄もなかったけれど、鳳舞王は少し考えてから口を開いた。
どうしてここに来る気になったのか。
虎嘯王はなんでそんなことを鳳舞王が聞いてきたのか一瞬不可解に思ったけど、昼間のあのことを言っているのかとすぐに気がついた。
雨宿りの時の耳チューのことなんだけど、それは鳳舞王の故意だったのか。
虎嘯王自身があまり深く考えなかったというのは正しくはないけれど、それよりもすぐに離れていってしまったことの方が虎嘯王には気がかりだった。
なんのことはない。あれは冗談や、偶然ぶつかっただけなんだろう?、と言ってしまえればよかったんだけど、それはなんだか鳳舞王に失礼というかわるいような気がしたから。
それよりも純粋に顔を見たかったというのが結局のところ虎嘯王の本心だった。
鳳舞王に告げた後すぐに、なぜ?、と問われる。
正直に、おまえのことが気がかりだったと虎嘯王から告げられて、鳳舞王は思案げな表情になった。肘をつき、考え込む様子。
虎嘯王は空になったカップを机に置こうとして、その手首を鳳舞王に掴まれた。
驚きはしなかったけれど、虎嘯王の目がちょっと見開かれる。
その反応を鳳舞王はしっかりと捉えて、カップから虎嘯王の指が離れたのを確認してからその腕を引き寄せた。
座っていた鳳舞王は立ち上がっていて、ちょうど目線が合う。※二人は身長差があんまりない※
うーん、近い、と思うよりも先に、鳳舞王の顔が近づいて、虎嘯王の鼻に唇が触れた。
一旦休憩ー!!!(笑)
鳳舞王の唇が、鼻梁を過ぎて鼻下へ移り、上唇に触れる。
めっちゃ羽みたいな感触だったから、虎嘯王は気色わるいと思うよりもただただ内心でびっくりして。
眼も気持ち見開いているんだけど、何よりも自身の眉を不可解に歪めさせたのは、その行為をされていやだと思わなかった自分自身に対しての疑問だったりして。
上唇の位置で一瞬鳳舞王の唇が離れて浮いて、そこで、虎嘯王は鳳舞王の声を聞いた。
いいのか?って鳳舞王が訊いたのかなぁ。
うーん。
虎嘯王に逃げる隙を与えてくれているというよりは確認だったのかな。
鳳舞王は別に「好きだから俺と付き合ってくれ※リーマン鳳舞王の一人称は俺でお願いします※」と言ったわけじゃないし。虎嘯王もお付き合いしているつもりはなかったし。でも、互いに気に入っているなら、良いのかなと虎嘯王は思った。
実際、虎嘯王の気になる人間というのは自分に告白してくれた娘だったり、同級生から妹を紹介されたりとか、自分からよろしくお願いしますと言った経験がなさそうで。
朴念仁と言ったらひどいけど、容姿が整った美男子で男友達も多くて運動もできたからやはりファンが多かった。虎嘯王自身から興味を惹かれた相手がいなかったとも言える。あほの極みだけど。
だから、いやではないと思った自分がめっちゃ不可解だったけど、鳳舞王を反射的に押しのけなかったのがその答だと虎嘯王は判断した。
だから、浮いた唇の隙間で、構わないみたいなことを鳳舞王に言ったのかなぁ。
あとはもう、成るにまかせるでしょう。
で、とんまなことに(笑)、虎嘯王はチューだけだと思ったんだな。絶対。何が絶対なのか虎嘯王本人に直接訊いてみたいけど!(笑)
ちゅーなら王道の恋愛経験をいくつもしてきた虎嘯王は慣れてるし、なんなら童貞でもないし!
でも、攻めの気持ちじゃなかったから、キスだけで終わると思ったんだよ(笑)どんな根拠でそう思ったのかって、初キスでいきなり雪崩れ込むとは思わないからね!自分がそうしなかったから!(爆笑)
だから、最初は触れて離れるだけのバードキスで、なんだこれなら安心だなってちょっと目元を緩めようとしたら、少しずつ角度を変えられてさ…。
ええ…待て、それはちょっと待てって、鈍い虎嘯王でもこのまま行ったらとんでもないことになるということにやっと気がついた。…遅い!
鳳舞王の体勢が、どんどん虎嘯王の逃げ場をなくしていくみたいで、別段息苦しいキスをしているわけでも濃厚に舌を絡めているわけでもないんだけど、もしかしてもう後戻りできないんじゃないかって思うくらいに逃げる隙がなくなっていた。
おそろしい手管ですよ、技巧全振りの王は…!!!!!
その焦燥が伝わったのか、鳳舞王が一旦顔を離してくれて、繰り返されてたテイストキス※舌は入れてません※からやっと解放された虎嘯王は結構慌てる。
一方の鳳舞王は自分の唇を舐めて湿らせながら、目元も口元も笑ってる。
虎嘯王の狼狽ぶりがさも面白いみたいに見られてて、虎嘯王は我知らず赤面する。
ちょっとというか明らかに逃げ腰の体勢になっていたので、虎嘯王が自分のバランスを整えようとしたら、鳳舞王の腕が腰に回って引き寄せられる。
驚くよりも早く、耳元に、どうする?と囁きで訊かれて、もう、虎嘯王は頬を紅潮させるしかなかった。
たかがこども染みたキス※失礼※で、なんでここまで居た堪れない気持ちにさせられているのか。
下半身はまだ重く感じるものはないけど、鳳舞王とここに長居したら、確実に大人の階段を登らなきゃいけない※もう大人だけど※
鳳舞王の訊いた、どうする?、は、どうしたい?、という他者への疑問形ではなかったから、もしかしたら鳳舞王自身に対しての投げかけだったのかもしれない。
どう、と訊かれて、虎嘯王に逃げはないし。
鳳舞王の顔を見たくてここに来たのに、すぐに帰れると思っていた十数分前の自分をあほだと虎嘯王は思った(笑)そうだよ、とんでもなくとんまだよ!!?(笑)
…ということで、虎嘯王はなんとなく自分の気持ちに気がついたんだ〜
何事もなく帰れるわけないのに、顔を見たいと思った自分の隠れた※明らかに隠れてなかった!※本心に。
どうもこうもない、って。
虎嘯王ならそう言ってくれるのかな。
続きをしてほしい、みたいなことを。
顔を赤らめながら涙交じりに※あまりに混乱して泣けた(笑)※でちょっと乱れた猫っ毛の髪型で言われたら、鳳舞王はやっぱり虎嘯王をこの部屋に招いて正解だったと思ったと思う。
鳳舞王にしたら、耳チューした後で怒ったり疑問に思ったりするかと思ったら、会いに来るって虎嘯王が言ったんだから、これは脈があるのか?って思ったはず。
で、実際に対面して様子を見ていたら全然怒ってなくて、しかもあほほど無防備だし。
あー、踏み出していいんだな、って感じたんだと思う。鳳舞王、GJ!!
あとは、順番待ってシャワーして、こうなれば覚悟を決めようと思った虎嘯王の前に受けの受難※シャレにあらず※が降ってきて、ええ…ってなったけど、鳳舞王が何度も何度もしてくれるちゅーが相変わらず濃厚になってもしつこすぎずうま過ぎて、頭も下半身も降参せざるを得なくなって、仕方なくというよりも必然的にお尻を差し出す※大人的表現じゃないよ※羽目になったという。
口でするのはもう少し後でいいや。
ひとまず、一回目は入るか入らないかですごく時間がかかるので、一回やってそのまま朝になった気がする。
鳳舞王は短気でもせっかちでも早漏でもないので、虎嘯王が少しでも楽になれるように丹念に準備してくれたと思う。
めっちゃ尽くしてくれるなぁ…雄の鳥は…というツッコミは秘密。
一回目は、虎嘯王は痛いし未経験だったしで良さがわからなかったし※前戯は鳳舞王の方がうまかったのはわかった(笑)※、鳳舞王も気遣いばかりでそれほど良くはなかったと思うけど、二人の初夜は雨の降る夜でした、というお話。
二回目以降は鳳舞王が虎嘯王の体を開発してくれそうで、そこはやはり鳳舞王はすごく楽しみなんじゃないかな。
虎嘯王は赤面したら美男子なのにかわいくなるし※目がおかしい※、耐えてる姿よりは気持ち良くしてあげたいから、もっと回数をこなさなきゃなぁと考えたと思う。
そして何度もチューして、色々して、かき乱した虎嘯王の髪の毛が猫っ毛だなと鳳舞王は思いまくったと思う(笑)
最中にシーツの上に散らばった髪とか、腕枕で寝こける虎嘯王の髪の毛を指で漉きながら。
翌朝目が覚めて、服を着てなかったので、昨夜何があったんだっけと思い返しながら虎嘯王がボーッとしていたら※体が痛いのは何故だ…※、スーツはフロントに出したから替えを着ていけと、すでにシャツ姿になっている鳳舞王から着替えを全部手渡される虎嘯王。
どこで買ってきたんだ、みたいなスーツと靴下やぱんつまで新調されて※鳳舞王と馴染みのホテルの従業員さんありがとう※、もうここへは来られないと反省半分情けなさ半分で恥じらいながら、フロント前を足早に通り過ぎようとしたけど腰が痛いからあんまり早く歩けなくて悔しそうになりながら虎嘯王は出ていくんだな…。
別に二人の間に情事があったことはバレているとは思うけど(笑)ベッドメイキングしてもらってるし……
シャワー浴びて、着替えて、朝食はホテルのルームサービスで二人で済ませて。
話すことは、なんだろうね。
体大丈夫か、と、今日の予定かなぁ。
何時に上がれそうだとか聞いても、毎日ヤレるわけではないけど。
鳳舞王は家に帰らなくていいので、朝イチで帰宅する虎嘯王を遠くから見送る。
で、次のえっちの機会をいつにするかまでをすでに思案してる(笑)
早めに体を馴らしてあげたいからあんまり日数を空けすぎないようにとか。
虎嘯王と違って鳳舞王はほんとに準備に余念がなさそう。そんだけ虎嘯王のことが気に入っているし好きなんだろうなと思う。
虎嘯王としては二人でご飯を食べたり飲んだりして、たまに夜に一緒に寝れたらいいなくらいだと思うけど(笑)
鳳舞王ははやく虎嘯王を気持ち良くしてあげたいと思っているはず。
ともあれ、祝うべき一発目(笑)はお二人とも大変ご苦労さんでございました…!でした…!
はい、つづきますよー!!
明日また更新します。
しかし、二人はどんなプレイをするんだろうね(笑)
いやはや、気になる〜!(ならない)
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