てことで、本日の更新は健全ラブラブ？でお願いいたします…！
龍虎の33
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
一流になれない鼓翼のお話
鼓翼は中天の王で、古今無双の比類なき英雄だったんだけど※伝承で※
自分が一流ではないことを知っている
龍飛王にエロハメされる姿は超超超一流だぞ、と豹變王が言いそうだけど
それは夫婦生活だからだと、鼓翼は謙虚に※？※物申しそう（笑）
でも鼓翼は本当に、龍飛王に仕込まれたセッ伏字以外は※自覚あり※、尖った才能がないと思っていた
能力値の数字的にも、優れた才能を持ってはいるんだけど
全能で創始の王である鳳舞王には当然劣るし
他の王たちのようにステータスの一極全振りもないので
平凡で優秀という評価が妥当だった
そこそこできる、という程度の代物だと鼓翼は自身を解釈していた
それは諦観でもあったし、良さがそこにしかないという一種の限界みたいなものでもあった
でも、それゆえに幅広く世界を広げられるとも鼓翼は解釈していた
色んな人たちから話を聞いて理解を深めたり、知識を深めたり、間に立つことができる
中途半端な位置であっても鼓翼が有能なのは変わりないので
関わった相互に利益が生まれるというか、鼓翼と知り合うことが無益ではないと言えば正しいのか
それが『人々の希望の象徴』としての鼓翼の在り方なのかはよくわからないけれど、鼓翼は一流にはなれないという、最大の魅力を持っていた
けれど才能があるからこそずっと坂を登り続けているようなもので、終わりがない
無論、頂点を極めた者にとってもそこがゴールというわけではない
栄冠があれば転落もある
栄光を手にできないからこそ、ずっと登ることを強いられはするけれど
鼓翼には熱意もあるし向上心もあるし、より知識を深めたいという欲もあるし、何よりも継続をものともしない体力があった
なので鼓翼は人々の『希望』として存在できるのかもしれなかった
龍飛王のとっては、お気に入りのただのもふもふの仔虎ではあるんだけど（笑）
実際に鼓翼を二流だと罵る者はいないし※才能が多岐に渡りすぎるので※、一流からはこうした方がもっと良いぞとアドバイスを受けまくる
鼓翼の成長がひたすら楽しみで期待されているのはわかるけれど、鼓翼は自らが越えられない壁も理解していた
要するに、分野ごとの自身の力の限度…限界がわかる
でも、良くしようという思考の下で常に動くので、一流ではないものの、目を見張る部分が必ずあった
何かにつけて光る部分が必ずあるのが、鼓翼という存在の魅力だった
なので、モテる※本人は自覚なし※
龍飛王は意図的に他者を排除するが※仕事なら請け負うが※、鼓翼はバイタリティに溢れるので人付き合いがうまい
誘われるし、自分からも差し入れを持ってどんどん出かけて行くくらいだ
短時間で帰ってくるので問題はないが※頭がいいので距離感も時間の使い方もうまい※、アクティブ且つアウトドアであんまりじっとしていないかもしれなかった
といっても、ネットで通話をしながら仕事場やおうちの台所で料理を思案しているときもある
知り合いのシェフが講師をしてくれたり、講義を動画で視聴したりもする
話しながら料理をするだけの時もある
趣味で、家庭料理のチャンネルも観る
なので、龍飛王ほどではないけれどかなり忙しい鼓翼だった…！
とはいえ、鼓翼はやっぱりたまに龍飛王に甘えたくなるんだよね
生来どこか人懐こいというか寂しがり屋みたいだし
龍飛王もそれは知ってる
だから特段、もやもやしない
鼓翼が仔虎のように、ころころと自分以外のところで転げ回っていても※語弊※気にしない
鼓翼の時間は鼓翼のものだし
龍飛王とは日夜エロエロしているからね！
鳳虎に負けないくらい…！
でも、龍飛王もたまに、たまーに、たまにだけど、鼓翼を構いたくなるかもしれない※推測※
けれど、龍飛王は動かない
鼓翼の方から焦れてやってくるのを知っているから
というか、焦れるまでそもそも鼓翼は我慢しない※そこが良い※
今もキッチンで何かの準備をしている最中だった
綺麗な金箔が貼られたお重におかずを詰めているみたいでね※重箱自体いくつか種類や形を買って所持している※
龍飛王は知っているけれど
今夜はお弁当ならぬ、重箱セットを作ったようだ
鼓翼はこうしたことが好きらしくて、決まった形状の物の中に必要なものを敷き詰めたりするのが得意らしい※パズルみたいで※
見た目や彩りも考えて、栄養バランスももちろん考慮し
冷めても美味しいように、しっかりと旨味と出汁を活かした味付けをする
毎回内容は異なるし、和洋折衷、異国の調理法や食材など何でも組み合わせる
あとは主食とスープを作って、デザートを冷蔵庫から出すだけだ
フルーツも毎日のように数種類を買って用意している
今日はこっちで食べようぜ、って言って、リビングに風呂敷で包んだ箱を持ってきた
あとの品目はトレイの上に乗せて、鼓翼自らが給仕をしてくれるらしい
鼓翼にとっては龍飛王を食でもてなすことも楽しみのひとつだ
鼓翼は龍飛王と向かい合わせになるように座った
龍飛王の顔が見たいから
いつも食事は台所のカウンター席で食べるし
でも龍飛王は目線でこっちに来いって言った
豹變王は自分の分の重箱だけ受け取ってキッチンで食べてた※特に一緒の時間に食べる約束はしていないので※
鼓翼は相変わらず、何だろな？って思いながら、龍飛王の隣に座った
そこじゃない、と龍飛王は目を細めたので、鼓翼は困った
口で言えばいいのによーって豹變王は内心でツッコむ※もぐもぐしながら※
一言言えばすぐにわかるのだけれど、鼓翼はそんなことは気にしない※おおらか※
少しずつ横に近寄って、このくらいか？って意味で、都度首をかしげる
龍飛王は鼓翼が自発的に止まる位置で許容しようと思って、その様を見ていた
でも、鼓翼は龍飛王からのいらえがないからグイグイ寄ってきて
結局龍飛王のそばにぴったりとくっついた
そして、はにかむようにして龍飛王に向けて笑顔を見せた
鼓翼の頬は赤らんでいる
照れくさいのに隣にくっついて
それから二人でくっついたまま夕ご飯を食べた※食べづらそう（笑）※
龍飛王は鼓翼の少し頬が染まった横顔を肴にしながらご飯を食べて
鼓翼は龍飛王の食べる仕草を見て、照れながらも満足して
デザートまで全部を食べ終わってから、龍飛王は鼓翼の体を抱き寄せた
鼓翼は普通の男子で普通の仔だけど
龍飛王にとっては、一流のお嫁さんだと思う
えっちにも精力的に付き合ってくれるし…！
…というお話になりました…まる！
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