龍虎の20
ナンバリングを付けないとわからなくなってきましたので突然に
ついに!?…っていうほど
大げさな話ではないんですが
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
ラーメン屋デートの約束をするお話
最近休みの日は、ビニールプールで勉強会をしているのだと言う
同居しているので豹變王は大体家人※龍虎※がどこにいるのかを適当に把握してはいたが、どうやらアレがよほど龍飛王のお眼鏡に適ったらしい
普段とはシチュエーションの違ったエロができるからだろうとは大方予想できるのだが※事実※、龍飛王がビニールプールを膨らませる姿というのも考えてみれば稀有だった
豹變王が通販で買った、足踏み一発で必要な量の空気を入れられる装置が役に立っているのだとは思うが
更には真空にするタイプのものまで買ったみたいで、後片付けも手早いんだよなーって、鼓翼は言っていた
通販で備品を注文する龍飛王を思い浮かべて、豹變王は呆れ顔で苦笑する
「受け取りは会社にしてるみたいだぜ」
なので自宅には宅急便というか、来客そのものがない
龍飛王の住んでいるマンションの最上階は孤城みたいなものなので、契約した業者でも約束した時間以外は立ち入れない
なので休みの日になれば鼓翼は気兼ねなく勉学に勤しめるし、豹變王も趣味や仕事に集中できた
「外の音も聞こえないし、要するに臥城だよな」
一般家庭で育った鼓翼にはあまりピンとこないけれど、そうなのかなぁと思う
「俺はゆっくりできて嬉しいけど」
確かにな、って豹變王は白い歯を見せて笑った※イケメン※
龍飛王は効率の良い方法を誰よりもよく知っている知の王なので、素早く確実に丁寧に事を済ませる
と言っても、エロに関しては入念で強かで時間をかける
龍飛王は一見亭主関白で鼓翼に何でも任せてしまいがちに見えるが※ご飯とかはそうだし※
ビニールプールは自力で作るし、片付けに関しても、腰が砕けた状態の鼓翼を抱っこしたまま片手で用具を片したこともある※鼓翼はおぼろげにしか記憶していない※
畳むまでが真空装置一つでなんとかなっているというよりも、要点をついた方法で処理してしまえるのだろう
しかも片方の手だけで
神技に近いが、龍飛王は特段自慢もしないし何も言わない
方法を知っているから知力を総動員して実践したまでだ
それよりも次は寝室だなって感じで、頭も体も今だにふわふわしているらしいおいしそうな鼓翼を連れて行く(笑)
どんだけ体力があって、その上ヤル気があるんだ?、と問われても、お気に入りの鼓翼とイチャつくための休日なので、当然余力を惜しまない
で、ビニールプールでお勉強会を開いているというか、龍飛王がレクチャーをするのは鼓翼から要望があった時で、龍飛王の側からは持ちかけない
ただでさえ普段から仕事で自分より頭の回転が遅い※致し方ない※者を相手に繰り返し高説を垂れているので、家でまで同じことをしたくないからだ
けれど鼓翼は熱心な教え子※?※なので、訊かれれば答えるし、必要な知識を伝え教える
龍飛王に訊けば常に何でも答えてくれるが、鼓翼はさすがに龍飛王ほどではないけれど賢いので、独学では調べきれないようなものとか、本格的に学びたいことだけを尋ねてくる
お風呂場が銭湯並に※それよりも※広いので、飲み物も軽食も持ち込めるし鼓翼の手作りも食べられるし、ビニールプールでの勉強会は龍飛王にとって休みの日のちょうど良い余興みたいなものだった
鼓翼は真剣に龍飛王の講義に耳を傾けて端末でメモを取っていくが、一休みと称してエロいこともされる(笑)
それはまあ恋人同士だから構わないし、その気になった龍飛王の精気※エロい気※に毎回当てられて鼓翼もその気になるので万事オーケーだった※仲良し※
で、そのお勉強会が終わってからなんだけど、鼓翼はこの前豹變王と食べに行ったラーメン屋の話をしてね
一緒に行けないかなぁ、って思って尋ねた
休日のお昼にどうかな?、って
鼓翼としては珍しく、消極的な訊き方だった
龍飛王自体、インドア派なので外出をしない
きらっているのではなく、出て行く必要がないからだ
その上、運転手付きの車で移動する
豹變王と出かけたときみたく公共の機関を使わずにタクシーを利用しても良いが
果たして店の前の行列に鼓翼とともに並んでくれるのだろうか…? ※そこは常に客がいるお店なので※
鼓翼が言わんとしていることを知っている龍飛王は、わかった、と短く答えた
けれど龍飛王が希望したのは少し先の日曜日で、鼓翼は何でだろうとわずかに首を傾げた
「雨が降る」
端的に、鼓翼の疑問に回答を示す
雨が降った方が外に出る足が鈍るんじゃないかと考えたんだけど、暑さを凌げるのかなと、鼓翼はすぐに思い至った
炎天下で日傘を差したスーツ姿※私服※の龍飛王というのも、想像がつかないし
「…予報は出てたっけ?」
知の王である龍飛王に対しては愚問であるはずの問いかけだったが※知ってるのは当たり前だから※、鼓翼は思わず口に出していた
「雨には降ってもらう」
龍飛王は鼓翼の心中を察して、先にそう答えた
「そんな、雨男みたいな…」
まあ、龍飛王はでっかい龍だし、そういうこともできるのかなぁ…と呑気に思いつつ言ってはみたものの…
龍飛王は四人の王の時代、灌漑と治水を司っていた※伝承※
東の地で河を氾濫させていたのも龍飛王だし、大量の雨風を起こした原因も龍飛王だという説もある
正しくは龍飛王の眷属の仕業だが、その元となったのが鳳舞王によってバラバラにされた龍飛王の本体らしかったので、一応は龍飛王ということになるのだろうか
本当のところは龍飛王本人にしかわからないし余人が知る必要はないのかもしれないが、天候に関しては一定の支配力が王としての存在そのものに備わっていたのかもしれない
あるいは龍飛王そのものが天の気の象徴であるのかもしれない※アバウト※
龍飛王は雨男なのか?、って考えてしまう鼓翼(笑)
でも別段、一緒にいるときは常に雨だったわけじゃないし…※お祭りデートの夜は晴れていたし※
龍飛王はそんな鼓翼の態度をいやがりもせずに眺め、その体に腕を伸ばした
講義は終わっているので、あとはいちゃつき放題だからだ
雨は自分が降らせる、みたいに言って、相変わらず全能ではなくても何でも知っている王っぷりに、鼓翼は照れ臭さを感じるとともになんだかちょっとだけ呆れてしまったけれど※有能すぎて※
龍飛王の腕に手を添え、見つめ返す
「楽しみにしてる…」
すっげえ楽しみ!…と鼓翼は言いたかったんだけど、なんか、はしゃげる雰囲気じゃなくなってて(笑)
龍飛王は鼓翼が行きたがった店がストレートに良い味を提供してくれることも知っているし
鼓翼が龍飛王とお出かけをすること自体を物凄く待ち遠しく感じていることも知っていた
だから長い指で鼓翼の横髪ごと頬を包みこんで、その額に唇を寄せた
いただきます…!
大好物の鼓翼を、ビニールプールの中で散々にニュルニュルにしてエロエロにしてバターのように溶かしまくった龍飛王でした…!
本編での龍飛王の本体散らばり事件※そんな事件はない※というか、鳳舞王との闘いで体の半分※片腕の肩から上※を捥がれたのは以前にもどこかで話したと思いますが
要するに人伝の伝承にはしっかり載っていないけど、それが地上で厄災を引き起こしていたんですね
宝具になったり、まんま蛟龍とかになってわるさをしていたんですが、とにかくそれがさらに荒ぶるものたちを引き寄せた※宝もわるい龍も龍飛王の断片で眷属※
虎嘯王は龍飛王の代わりに※単に龍飛王に利用されていただけとも※それらを探し出して龍飛王のもとに届けていたわけです
完全な肉体を手に入れるために※寝込んでいた龍飛王の肉体の修復のために※
でも、龍飛王はその後虎嘯王の頬に傷を与えて、鳳舞王の逆鱗に触れている
紙媒体のオリジナル本第二弾『虎嘯』の中の虎嘯王は傷のある状態で仙客の前に姿を現して龍飛王の手助けをしていましたが
その後、鳳舞王に娘※正しくは虎嘯王の眷族である白露※をさらわれています※こちらは漫画化していません※
で、話は飛びますが、龍飛王が鼓翼と出会ったというパラレルは、虎嘯王に傷を付ける前にあったことなのではないかと想像しつつ
なぜ無為に虎嘯王の頬に傷をつけて生死の境を彷徨わせたのか?
その理由が、鼓翼の存在だったのかなぁというのが、『夏の思い出話』の中の鼓翼のタイムリープみたいな回想の元になっていた気がします
自分が鳳舞王の怒りを買って虎嘯王とくっつかせないと鼓翼生まれないじゃん、って、龍飛王は知ったのかもしれない
…という考えがあったりしました
うまくまとめられなくて、辻褄があってないのですが、そんな感じです(笑)
真面目に考えないと成立しない部分なので、今は書きなぐり状態でいるのでそのままで
作品化するのかしないのかわからないので、義務とは思わずに今は気楽に文字を打っとります…!
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