よくわからないお話…!
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
鼓翼の主夫道
俺は趣味だし仕事だからいーけどよ、って鼓翼は言った
「毎日三食考えて作って掃除や洗濯や子育てや人間関係継続してやってくって、ほんとに全能の域だよな」
自身の父親は実際に全能なんだけど、それでも家事は適度にパートナーである虎嘯王と分担してたな、って鼓翼は思う
「誰もがやれるって考えんのは軽率だよなぁ」
豹變王は鼓翼の言わんとしたことは理解しつつも、真剣には取り合わない
鼓翼も真面目に受け答えをしてもらっても仕様がないことを理解している
「けど、好きなことは仕事にしない方がいいとも言うよな?」
あー、それはある、って鼓翼も頷く
料理として完成する前の、食材と調味料と調理工程を組み立てて考えるのは、攻略にも近いし、生業にも近い
新しい戦術※調理方法※を身につけて試すときも緊張感と一緒にワクワク感がある
そもそもそこに意義を見つけた時点で、鼓翼は面白さを感じながらも、同時に困難であるとも解釈していた
…それでも続けられる理由は
大体鼓翼は、龍飛王の食べるところを見るのが好きだし
お客が食事をして合格点を得られるのかどうかは判断が難しいけれど面白いし、自分が食べること自体も好きだ
でもそれは料理に限ったことだ
美味しいものを自分も食べたいし、作って食べさせたいから
でも
「洗濯と掃除まで手が回んねえ…!!」
…と鼓翼は呻くように言葉を吐き出した
それは業者に頼んでやらせているだろう※左右に任せて※、と龍飛王は言うんだけど
鼓翼は左右がお盆休みの時に実際にやってみたけど、てんやわんやで
朝のベッドメイキングも業者に任せているけれど
居間の掃除とかお風呂の掃除とか
台所くらいは自分でできるかなと思ったけど、龍飛王に制された
テキパキと、予め左右から言付かっていたのだろうその道のプロの人たちが、仕上げまで全部やってくれた
お盆はちょうど店も閉めていたから、自宅だけで済んだけれど
龍飛王のうちは、数人単位でチームを組んで総当たりしなければ賄いきれない広さと大きさだった
俺は…何にもやらなかったなぁ…、と鼓翼は思ったりした※全部他人任せで※
ちゃんと龍飛王の世話をしてるじゃねえか、って豹變王は言う
「それは趣味……じゃなくて、普通のことだろ?」
趣味なのか…、と思ったけど、豹變王は口には出さず
「普通のことがやれてんならいいじゃねえか」
お掃除担当もクリーニング業者も、みんな普通の仕事としてやってるんだから
うん…、と鼓翼は項垂れた
一般的な家庭※一応は※で育った鼓翼は、主夫業なら何でもやれなくては伴侶として務まらないと考えていた※安直に※
けれど実際は、龍飛王の身の回り…うちのことは、全部他人に任せっきりだ
自分は、仕事であるお店と、龍飛王※と豹變王※のご飯作りしかしていない
それでいいのかなって、庶民派の鼓翼は思った
「問題があると考えんのはおまえの勝手だけど」
うまく回ってるなら、つべこべ抜かすな、って豹變王はグーの拳で鼓翼のおでこをちょんっと押した
確かにそうだ
これは自分のわがままな性格※ただの気にしすぎ(笑)※だよな、って鼓翼は思った
「なんだ、昨夜は不完全燃焼だったのか?」
気持ちよく行けなかったとか
豹變王が首を傾げて訊くなり、鼓翼は真っ赤になって
それから、「あ」って言った
口で龍飛王をイかせられなかった………※長いから※
思い出して鼓翼は、うあああってなって、顔を両手で覆って仰け反った
「………」
豹變王は、図星だったかって思って、苦笑いをしていた(笑)
神経質になって、くよくよしていた鼓翼でした
…落ち込むことは珍しいんですが、たまに、ん?、って思うのかも
で、周りの大人たち※王たち※から諭される
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