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2024年08月23日

【龍飛王×鼓翼】夏の思い出話

辻褄が不明瞭な部分がありますが見直す気力はないのでそのままで

霏微ってなんだったのか?
…と考えると気の毒にはなりますね…※詳しくは【裏本・創世】を参照※

彼自体は鼓翼と友達になれて仲が良かったので不幸ではないのですが…
鼓翼も霏微が好きだし
今好きなのは龍飛王だけど!(笑)




オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の思い出話





全能の力を秘した鳳舞王の聖紋と、無双でありながら諸刃の破壊力を持つ虎嘯王の金創


両者を持ちながら普通のこどもだった、鼓翼



霏微は当初、鳳舞王復活の鍵となる鼓翼をしいす目的のために、鼓翼の目の前に姿を現した

龍飛王の幼体だという自覚を持ち、亀兆王に育てられはしたけれど

宿敵である鳳舞王の忘れ形見である鼓翼の存在を抹消するために、霏微という存在自体が在ったから

霏微本人に鼓翼をしいす理由はない

あるとすれば、龍飛王と霏微の存在そのものの根元に


だから、鼓翼が普通の子どもだと目でも耳でも知識の上でも識った時

霏微である龍飛王は鼓翼に対して興味を持ったのかもしれない


世界を支配し蹂躙できる力を持っているのに、なぜその凡庸な姿と心のままで在れるのか


「だって俺、これの使い方を知らねえし」


聖紋の偉大さは、羽楫から聞かされた

金創の持つ危なげな力は、先の虎嘯王の古馴染みだという豹文から


けれど、使役する方法は誰も教えてくれなかった

鼓翼は霏微に対してそう答えた


ふてぶてしさもなく、横柄な態度でもなく


非凡な力を隠しながら

ヒトであるかのような平凡さを装いながら



誰も何も教えてくれなかったと鼓翼は言った

独りだった、と


形を成す前の自分を拾い育てたという羽客※南の地に住む仙人の呼称※の名前は覚えているが、ずっと一人で育ったのだと


成長する過程で、人間の手を借りたし、助けられもした

その間に彼らの望みもうっすらと理解した


鼓翼は普通に育ち、普通に生き延びた


箱に詰められて大河に流されたという出生そのものは奇特であったとはいえ

五体を得てからは一般の人として育ったと



霏微である龍飛王は言ったよね


その世界を統べるほどの力の使い方を知りたくはないのか、と



うーん…って、鼓翼は人の良さが滲み出たように

言い澱みつつ後ろ髪をかいた


「…学んでおいた方がいいよな、やっぱ」


煮え切らなさも、王としては失格だ


だがそれゆえに、英雄らしく、凡人の心がわかるのだろう

求めないからこそ、欲にまみれることがない



「その時が来たら、教えてくれよ」



鼓翼は微笑った

屈託もなく

日に焼けた肌を、太陽のような髪色とともに輝かせて



その時、龍飛王である霏微が何を思ったのかは判然としない




鼓翼は普通のこどもだった








龍飛王の浴衣の合わせに頭を押しつけるようにして、フワフワの仔虎がまどろんでいる


日が暮れる前に帰宅した龍飛王に、今夜はお祭りがあると、玄関を抜けたところで鼓翼が興奮気味に伝えてきたのがほんの数時間前


お祭りだぜ、フェスティバルだ、って、海外暮らしで外国育ちだった鼓翼のボルテージは結構というか、かなり上がっていた

両親が好きだったというよりも※きらいではないが※、鼓翼自身がなんとなく人混みを好む性質であるようだ

もちろん、一人で悠々自適に自炊するのも好きだし、独学でお勉強も料理作りもする

けれど誰かと一緒になってそれらをやることもきらいではないし、他人から学ぶことも然り

特に鼓翼の場合は、人懐こい

自分以外を余計なものだと思わない、人の上に立てる天性の素質があった



「今の時期は毎年ある」

去年は世界一周以上旅行をしていたので※裏本ファイナルの最後くらいを参照※不参加だったが

一応私邸がある地域とはいえ大企業の重役なので、その絡みで龍飛王は社の名前で特注のお神酒を神社に奉納していた※付き合い※

別段、商売繁盛や家内安全を祈願する必要はなかったが、龍飛王は慣習には倣う

意味のあるなしではなく、龍飛王にとっては無為なことではないという判断からだ



鼓翼は帰ってきたばかりの龍飛王を下から上目遣いに見つめて「一緒に出かけねえ…?」と誘った

あからさまな『おねだり』をした

鼓翼本人に自覚があったかどうかは定かではないが



「…………」


鼓翼はデートが好きだ

本命でなくとも、豹變王とはデートをする※お買い物※

最近では羽楫ともドライブ・デートなどをしている※お仕事※


龍飛王は自身が憮然※おこ※としていることを理解しながら、鼓翼が自分の返事を待っていることを知っていたので、いいだろう、と冷たく呟いた

無表情無感動の仮面を貫いたまま、ちょこっと豹變王や羽楫に嫉妬しているかもしれない龍飛王だった(笑)



人懐こくて人好きのする鼓翼は天然の上に根っからのタラシの王だから、興味があることに対しては自分からモーションをかける分、堅物の虎嘯王よりも厄介だと、豹變王は分かっている


断っても鼓翼はもちろん気にしないが※柔軟※、何よりもその笑顔を見たいと願った者はその誘いを断れない


龍飛王は鼓翼の表情になど興味はない※エロい泣き顔は見たいし好物だが※

感情がないのでなんとも思わない


でも、行くと言った時に鼓翼がめっちゃ破顔してね


龍飛王の眼前で「デートだ!!」って言って、ガッツ・ポーズをする代わりに抱きついてきた


出かける約束をした直後とはいえ、龍飛王は今朝もいじめぬいた鼓翼のアソコ※お尻※と合体したくて堪らなかったけど

……耐えたよね(笑)





夜着の代わりにしている浴衣を二人で着て出かけてさー

浴衣デートだな、って、鼓翼は自分で帯を結びながら終始はしゃいでいた※クールになれない※

大好きな龍飛王と連れ立って歩くので、めっちゃ浮き足立ってて※気持ち※


一応帰りは車を手配するので、定刻には戻るぞと鼓翼には前以て言っておいた

深夜まで車と運転手を付き合わせる必要はないし


鼓翼はお祭りの情報ページを端末でチェックしていたので、そんなに遅くまでお祭りはやっていないぜと話してから、龍飛王の腕に引っ付いた※龍飛王と一緒に歩くときはいつも※

鼓翼のよく跳ねた頭髪が歩く動きに合わせてゆらゆら揺れて、それを見下ろす龍飛王の目は冷たい

冷たく見えるだけで、実際はそうではないことを、鼓翼は龍飛王の肌を通して実感していた


夕飯は包んで来たので、どこか腰掛けらけれる場所があったら※持ち込み可能な軽食屋さんに入ってもいいし※食べようぜって言った

量は少なめかもしれないが、腹持ちがするような牛肉バーガーを作ったのだ…!

東欧あたりの製法で作られたバンズにはちょっとこだわって、更には大人の口に合わせたソースが決め手で…

香辛料をかけなくても手を汚さずに食べられる…!


合理的で手間がかからない料理を作るのも鼓翼は好きだった




二人で夜店を見て回ってさ

鼓翼は買い食いはしないし遊びもしないけど、祭りの雰囲気そのものを楽しんでいた

龍飛王にくっついて、相手の温もりを感じながら歩くことそのものが好きだったのかもしれない

鼓翼はああ見えて甘えたがりだからなーって、豹變王は言ってくれると思う(笑)

本命ではない豹變王や羽楫には鼓翼は引っ付かないけど、龍飛王だけは好きなので自分からくっ付きたい

モフモフの仔虎は、大きな龍と連れ立って歩くのが大好きだった





中天で帝だった時の鼓翼は、半永久的に世界の安定のために働いていてね

みんなで策を練ったり自ら出向いたり

そのほとんどが中央の土地に溢れる鬼属※死者※の制圧のためだった


中央の土地は死者の国で、かつての豹變王が治めて放棄した場所なんだけど

生きている人がいる限り、死者の数は無尽に増える


その死者を制して治めるのが、中天の王である鼓翼の役割だった


無限に無尽蔵に増えて知略も技術も時代とともにどんどん進歩する鬼属を抑えることは

四方を治めた英雄の鼓翼と、その配下や仲間やかつての王たちにしかできないことだった


中天を帝が治めることそのものが、めっちゃ重要な役割だった


大体毎日作戦会議が開かれててさ

鼓翼は引っ張りだこだし、大して休む暇がなかった


それでも、鼓翼は中天の帝としての責任を果たした

鼓翼は、人々が大地と人の世の安定を期した伝説の英雄だったから



龍飛王は霏微として鼓翼の友人にして腹心の一人※といっても霏微は孤立・独立していた※ではあったけれど

知の王にして創世の王の一人である正体を明かさずにいた


ふとしたこと※霏微と鼓翼の情事※で外に出て、鼓翼の味を知ったけど※鼓翼が受ける側なので※

それまでは霏微の目を通して鼓翼を見ていたので、こんなものか※確かにいい体だけど※、としか鼓翼のことを捉えていなかったと思う


けれど、鼓翼は龍飛王という存在を霏微の中に認めた時

直に会ったことはないけれど、やっぱり鳳舞王と敵対していたとはいえ並び立っていたほどの王なので、どんなものなのか興味を抱いたみたいでね


霏微は鼓翼のたった一人の対等な友人だったし※帝に友はいないので※

その正体というか本体が龍飛王だったので、当たり前だけどびっくりした


豹變王の分身である豹文は薄々勘づいていたので、ぶっちゃけ霏微を、鼓翼と中天には近づけたくなかった

創始の闇を身内に持ちたくなかったと言えば正しいのかな?

何を考えているのかわからない※豹變王は龍飛王とは未接点※のと、やはり龍飛王そのものが謎多き王だったので


創世の王である鳳舞王の弟にして兄で、かつてはそれそのもの※同一※であった存在なので

敵対して憎み合っている両者の内情になんか、物好きな※失礼※虎嘯王ではないので豹變王は首を突っ込みたくない

況してや未熟な鼓翼の側に置くなんていう、危なげな賭けに出る必要性はなかったから


なので、できれば霏微を排除したかったんだけど※しなかったけど※、中天の王となった鼓翼のたった一人の仲のいい友人に収まってしまったからね…

豹文と、おそらく雪膚※どちらも豹變王の分かれた姿※も、なるようになると考える一方で、霏微を危険視して煙たがっていた

可能であれば、鼓翼と中天から遠ざけたいと



けれど、龍飛王は目覚めた

何がきっかけだったのかは定かではないけれど、鼓翼のエロい姿に当てられたのかな(笑)


鼓翼のことを旨そうだ、ってどこかで思ったから、霏微の内側で目を覚ましたのかもしれない


単に龍飛王と鼓翼のどちらかが好色だったのかもしれないし

霏微がやはり淫蕩な龍の性※さが※を鼓翼に対してだけ固執してぶつけたのが、そもそも必然の出来事だったのかもしれない


鼓翼は霏微の顔が好きだったので※霏微は女顔※、霏微が鼓翼に対して抱いた肉欲を断りきれなかったのがいけなかったのかもしれない※生来のモテ王※


てことで、鼓翼は龍飛王※と霏微※の顔が好き…!


っていうのは事実かもしれないけども…!!!(笑)




中天で霏微の中で目覚めてからの龍飛王は不完全な肉体を眷属の集合体…キメラで補ったまま鼓翼を好きなだけ弄んでさ

羽楫が眉をひそめるくらい、鼓翼を性欲の捌け口にして、存分に仕込んでおかして欲望の処理用の道具にして使いまくってた


でも鼓翼にとっては龍飛王は友達である霏微だから※正確には霏微の本体※、鼓翼はそれを受け入れた


けれど帝としての任があるから、仲間に指示を出しつつ、鼓翼自身も各所で暴れる鬼属たちの平定に乗り出さなければならない


鼓翼を疲弊させるだけが龍飛王の能ではないし


龍飛王は鼓翼を苛んで好きなように生殖行為を繰り返したけど、鼓翼の精神も身体も一向に壊れないままで、それでも龍飛王の好む好色な肉体であり続けたよね


で、龍飛王もそれに応えるわけではないけれど

鼓翼ともっと長く愉しみたいから※エロを※、鼓翼たちに知識と智慧を授けた


龍飛王が中天の帝である鼓翼に傾倒し始めたきっかけは、やっぱり鼓翼との肉欲に双方が互いに溺れたからかもしれない



龍飛王が鼓翼に入れ込むようになったのは、鼓翼が鳳舞王に半身※正確には腕から肩※をもがれた過去の龍飛王と会ったときかな

寝込んでいた時の、不完全だけれどもかろうじて※虎嘯王のおかげで※五体を保っていた頃の龍飛王と相対して、稚児まがいの扱いを何度も強いられた後で、龍飛王となんだか通じ合ったみたいでね※アバウト※

鼓翼は、あーこれが今の※中天にいる※龍飛王になる前身か、って思いながら、霏微じゃない本当の龍飛王とエロを通して通じ合った※二人はエロ仲間!?※

中天自体、あり得ない世界と土地であるので、時間軸がずれてしまうことがあってもいいんじゃない?…という感じのパラレルなんだけど

過去の龍飛王と会ってから、その過去を踏まえた今現在の龍飛王のところに鼓翼はなんでか再び戻ってさ

今の中天で目覚めた龍飛王と…なんか、いい感じになった(笑)


それからは龍飛王は鼓翼に無体なことは極力しなくなってさ…

龍飛王の体自体が、鼓翼のおかげで修復された※鼓翼が昔の龍飛王に会ったので※から生殖器も普通の一本の龍根に戻ってね※キメラの時は二本あって鱗も生えて長かった…生殖行為そのものも※

要するにキメラじゃなくなったというか

なので、恋人同士みたいな普通のエロエロ行為で互いの気持ちを確かめあえるようになった

要は、ラブラブに…!!(笑)


でも、【四人の王】妄想の中でほどイチャイチャはしていなかったので※鼓翼には中天の帝としての責任があるし※

今の現代版妄想での鼓翼は、本当に龍飛王が好きで懐いてた



それが龍飛王にとっては真理ではあっても、真実なのかどうかの判断を下せなかったけど

…だって認めるには、あんまりにも本編ではない妄想がパラレル過ぎたから(笑)



でも、帝ではなくなった今の幸せそうな鼓翼を見ていてさー

龍飛王や鳳舞王たちは王ではなくても王のままなんだけど※生まれながらの王たちは根っからの王なので※

鼓翼は鳳舞王と虎嘯王の間に時間を経てから生まれたわけなので、やっぱり他の王たちとは違っていて

なんか、龍飛王のために生まれてきてくれたのかなーって考えると※龍飛王に感情はないけど※

鼓翼がめんこい(笑)って、なんか思ったかもしれない※仮説※




もちろん、鼓翼は龍飛王のために生まれたわけじゃないけれど……多分





ご飯を食べて、お茶して、少し話をして※一日にあったことを※


鼓翼は午前中と昼夕にかけてお店をがんばって切り盛りして、後片付けを左右と委託の業者に少し任せたといっても

なんだかんだとはしゃいだから、ウトウトし始めたみたいで


龍飛王が肩を貸すと、そのまますとんと眠りに落ちた※寝落ち※


まだ寝ないってなんとか瞼を持ち上げようとするんだけど、睡魔がどっしりと目の上に居座っているらしくて、もじもじうにょうにょする※仔虎モード※


龍飛王はそんな鼓翼を抱き上げて、しっかりと抱擁して、店を出た



車を呼ぶ前に、少し外の空気を浴びてさ


見えない星空をその昏い眼を通して見て定めて




帝ではなくなった鼓翼のことをずっと抱っこして包み込んでた







で、鼓翼が気がついたのは朝伏字した龍飛王にベッドの上で乗っかられているときだった、と…!(笑)

この状況がわかんねえええええ!、と思いながら、龍飛王の濡れてビンビンになった※元気※アソコで突かれてビクってなって簡単に気持ちよくなっちゃう鼓翼でした…!


鼓翼は龍飛王の腕の中で爆睡したんだろうね、きっと…※寝る仔虎は育つ※




龍飛王の恋は長くてふっとくて大きくて長いのかも

……龍だけに

という、よくわからない長い散文でした



龍飛王は自分だけの鼓翼を得て幸せになれたのかな……



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[現代版妄想](ファイナル)【裏本・創始の闇】四人の王〜王たちの蜜月〜
【本編】四人の王・秘史〜鳳舞王・王たちの蜜月〜


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posted by 水堂とらく@はりこのとら紙老虎 at 14:11 | 日々の徒然2024
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