暑いです…作業部屋だけがなぜか…
関係ないですが、白菜の漬物が美味しいです
適量のお塩とお酢をまぶして食すだけなんですけどね…!!
オリジナル【四人の王】妄想より
龍飛王×鼓翼
夏の痴話げんか
せめて一日5組…!、って鼓翼は両手を合わせて拝みながら、相手に許しを請うようにして粘ってみたんだけど
駄目です、と
清々しいほどの清廉潔白な笑顔とともに突っぱねられた
安寧モードの時ならまだ良い
亀兆王が『まだ』ガチ※死の王モード※ではないということは、鼓翼にも少しは交渉の余地があると考えたからだ
「午前中に2組、午後に3組なら行けるって…」
本音を言えば鼓翼には、予約客を一日6組捌ける自信があった
「規模を考えて口にしてくださいね…?」
亀兆王は敬語まじりで鼓翼と会話をするけれど、それは癖だというよりも、わからない子どもに道理を諭す時のそれに似ている
当人は無自覚だろうけれど
「その耳の穴をかっぽじってよく聞いて理解しろよ?」
…と、威圧感とともに確認を促されているような気がするからだ※気のせい※
なので先の返答は、かなりガチに傾いている可能性があった
中天は鼓翼一人で切り盛りをしているのだから、亀兆王は鼓翼が倒れたら元も子もないと冷淡に告げる
めっちゃ道理にかなっていて、さすがは龍飛王の娘※育てた※だけのことはある
実際に鼓翼はそれを言われると弱い
「鼓翼が倒れたら、困るのは予約客では?」
畳み掛けるように亀兆王は平然と言葉を紡ぐ
関わる従業員※左右や羽楫※よりも、店の信用と予約した側そのものに迷惑がかかると、一切の私情を挟まずに断定する
ぐうの音も出ない
もはや爪を隠して丸めたシマシマでモコモコの手足はおろか、ちっこくてまあるい頭すら出せないくらい、亀兆王に鼓翼はやり込められていた
どっちが亀かわかんねえなーと、豹變王なら言いそう
龍飛王の代理として豹變王と相対した時もそうだったけれど※裏本のファイナル参照※、とどめを刺す寸前まで徹底的に相手をやり込めるのが、亀兆王の手法なのかもしれない※とどめはいつでも刺せるから※
本人は至って平素のままだが、故意なのか自然体なのか、鼓翼から見て判別がつかない※虎嘯王にはわかる※
ゆえに亀兆王こそが、死の王・絶※たえ※の王として、最もおそれるべき王なのだろう
「じゃあ、4組で手を打っても…?」
「望ましい1日の客の上限は3組」
亀兆王は鼓翼の言葉などにべもない
鼓翼の実力を考えた上で、更にはそのコンディションにまで目を配った場合の、亀兆王の見立てだ
これに関しては亀兆王の親友であり、鼓翼の生みの親である虎嘯王も賛成したと思う
午前に1組、午後に2組の客を捌く
来店した客を迎え、接客して料理を振舞って、満足して帰ってもらうために話にも付き合う※シェフである鼓翼とのおしゃべりも中天での楽しみ※
これまでは午後に1〜2組程度の客しか入れていなかったのに、午前中も店を開けて客を5組まで増やすなどという鼓翼の無謀とも思える発案は、到底受け入れられるものではなかった
期待されているのならば応えたいだとか、稼ぎたいとか、自分ならもっとできるという鼓翼の向上心と過信は紙一重だ
なので亀兆王は龍飛王とは違ったやり方で鼓翼を律し、制する
おのれの器量と力量、そして時間的な余裕と、それこそプロとしての自己管理
その詰めと目論見が甘いと亀兆王は屹然と断じた
鼓翼は再度閉口した
なんかもう、亀兆王に対して、本当に手も足も肉球も尻尾も耳も出せないとわかったからだ
見解が甘い、と断言されて、事実そうなのだろうと鼓翼は観念した
でもやはり、「やりたい、やってみたい」という意識が強い
驕りであることを重々承知しながら、それでも、…と思ってしまうのは若さゆえか
案の定、帰宅した龍飛王に夕食後、ガツンと大きな釘を刺された※全部知ってるから※
「身の程を知ることだ」
身の程を知れ、と龍飛王は冷酷に告げたかったが、昼間の打ち合わせで亀兆王に諭されまくった鼓翼があんまりにもしょげていたので、ちょこっとだけ言い方に手心を加えてあげた(笑)
龍飛王も亀兆王も、何も鼓翼が憎くて無茶を止めているわけではない
合理的に客観的に考えて、鼓翼の言い分では店の存続が不可能になると判断したからだ
それを認めたくないというのは、ぶっちゃけなくても、鼓翼自身の傲慢さに他ならない
「店を続けたければ、短絡的な思考は捨てろ」
そもそも自分を満足させることが本来の目的であるはずだ
…と言いたかったけど、龍飛王は言わなかったよね
龍飛王のエロ欲と食欲を同時に満たせるのは鼓翼しかいないわけだけど、お店が龍飛王自身の本能を満たすためにあると鼓翼自身は考えていない
鼓翼と龍飛王の二人のお店なのだから、一方的な欲求を満たすための道具であるはずがないのだから
「ああ……」
鼓翼はがっくりと肩を落としていたけれど、龍飛王は亀兆王同様に甘くはない※亀兆王を育てた王だし※
適当なことを言えば、また鼓翼は無茶を言い出すだろう
それが鼓翼自身のためにはならないと結論づけている龍飛王と亀兆王は、手綱を緩めない
同情もしない
おのれの力量と実力と条件を鑑みて「弁えろ」と、中天の帝に冷たい刃にも似た裁定を突きつける
何度も諭せば、わからないような愚鈍な王ではない※帝だし※
鼓翼は、龍飛王の一切の情を廃した冷徹で真摯な言葉に、うん…、とやがて素直に頷いた
そして、龍飛王をそっと見返すんだよね
いつもなら目線が絡むと、ちょっと頬を染めるのに
「俺と店のことを真剣に考えてくれて、ありがとう」
鼓翼はそう言った
めっちゃ静かな表情で
「…………」
なんか悟りきったような顔つきだったので龍飛王は憮然※おこ※としたけど、鼓翼の眉尻が下がったので良しとした
めっちゃ消沈したーっていうのがその見た目からよくわかったし、これ以上言い募って鼓翼を泣かせても、今回のちょっとした騒動が鼓翼の成長を阻むトラウマになるだけだと知っていたから
泣かせるなら、ベッドの上の方がいい
…龍飛王はこの点に関してだけは、恋に狂っていた(笑)
龍飛王は鼓翼を抱っこして、モフモフの仔虎が脱力してふんにゃりしてたから※消沈※、よしよし、と背中を一度だけ撫でた
手を滑らせるような動きだったので、鼓翼はそれが龍飛王なりの慰め方だとは気づかなかったかもしれない
それでも、と
龍飛王の背に腕を回して抱きついて、すりすりする※気持ち※
もしかして、心配をかけたのかなって
無茶をしそうな鼓翼を厳しく諌めたのは、やはり龍飛王の思う鼓翼自身のためなのかなって
そう考えると、鼓翼は無性に龍飛王や亀兆王のことが気になって、それからばかみたいに「好きだ」って思った※なぜ※
「客の数を捌けないのであれば、満足度を上げてやればいい」
それがおまえの為すべきことだと
そうすれば、客はまた中天に行きたいと願うだろう
自分との生殖行為も同じだと、龍飛王は言わなかったけど(笑)
「…セッ伏字と同じだな」
鼓翼がぽつりと呟いたので、龍飛王はそれを実践させるために鼓翼を寝室に連れてった
で、龍飛王が満足するまで寝かせなかった(笑)
まあ、淫欲の王※龍※は満足しないんですけどね…!
鼓翼のイキ方が可愛かったから、まあいいだろうと許してあげました
龍飛王の立派なアソコと龍飛王の精をキュンキュンに受け入れたままで、すっごく気持ち良さそうに何度も全身を震わせながらイッたので
龍飛王はもちろんのこと、亀兆王にも大事にされているっぽい鼓翼
えちちでは龍飛王に大事にされているというよりは、かわいがられまくっているけど…!!(笑)
誤字とか変な言い回しはそのままです
作品化するのかは謎ですが、その時があればチェックして修正しますのであしからず…!
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