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2024年08月31日

【龍飛王×鼓翼】鼓翼のちょっとしたお話

何となく思い浮かんだ、鼓翼に関するあれこれです


オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

鼓翼のちょっとしたお話




鼓翼の家事全般と料理の師匠は、実は父である鳳舞王だったりする


きっかけは両親…と言っていいのかどうかはわからないが

鼓翼が幼い頃から、ご飯作りを始めたと思ったらせっせとイチャコラ※18禁※し始める二人に痺れを切らしてというか

埒があかないと思った鼓翼が自分で作るようになったのが始まりだ※えらい※


そこから、もう少しうまく…おいしく作れるんじゃないかという鼓翼の探究心と向上心が相乗し※最初はやはり単純なものしか作れなかったので※

おまけに鳳舞王はといえば、龍飛王と一緒で※当人たちには甚だ不本意な合致※何を訊いても答えてくれるので、鼓翼の知識欲と相俟って料理の腕がメキメキと上達した※鼓翼は秀才※


鳳舞王自体、世界各国を仕事の合間に旅しまくっている渡り鳥みたいな生活を独身時代にしていたので※鳳だけに※、作る料理が多国籍だった

食べ歩きもしたし、現地の食材にもお店にも、屋台だろうと高級店だろうと分け隔てなく手を出した※怪しい露店等は忌避したが※

元々自炊はしなかったらしいが、必要とあらばなんでも作れるし調達もできる

レパートリーも豊富だし、やはり全能の名に恥じない多目的な分野に通じていた※趣味※


殊に虎嘯王と恋に落ちてからは、虎嘯王の手助けになるなら手段は選ばなかったので※エロする目的のために※、鳳舞王は本当に鼓翼から見てもなんでもできる父親だった


鳳舞王は、二人の子である鼓翼が認めるくらい

大のお気に入りである虎嘯王※とのエロ※のためなら、労力を厭わない創世の王だった



…なのでお店で出す料理の相談を、今でも鳳舞王に持ちかけることがある


鳳舞王は龍飛王のような知の王ではないが、なんでもできるバランスの神だ※王だけど※

的確なアドバイスを出してくれる一方で、アイディアのヒントとなる言葉を会話の中にたくさん散りばめる

ズバッと正解に到達するのではなく、横道もあるぞと多種多様な見解と可能性を示してくれる

頭の回転が早い鼓翼はそれに瞬時に気がついて、どんどん発想を膨らませて発展させるから、この親子の間には血を分けた二人にしかない繋がりがあった


鼓翼は自身が発案したものを実行できる実力を兼ね備えているので、正に師が鳳舞王であるといった具合だ


で、手に入れたいと思った具材や調味料や素材をどうすれば入手できるのかについては、龍飛王に訊けば一発で解決するといった寸法だ



…こわすぎる(笑)



鼓翼は、すべてのものを手にしてすべてのものを牛耳る素質というか周囲の人材※王だけど※に恵まれていた

…が一方で、鼓翼自身には向上心があっても欲があんまりないので※人々に望まれた王なので※、特に世間一般的に頭角を表すことはなかった


…というか鼓翼よりも、他の王たちが王として凄すぎた(笑)



そもそも中天というお店を切り盛りして、龍飛王やお客や豹變王などの身内が美味しい料理を食べて喜ぶ顔を見るだけで、鼓翼は満足だった※龍飛王は無表情だけど※


それに、まだまだ世の中には知らない料理や食材が無限にあるし…!


鼓翼は日々、食に対してメラメラと闘争心を燃やしているのであった




とはいえ、鼓翼は自分自身がわがままであることを自覚している

多少知恵があっても、周りから見れば凡庸だし※そうでもない※

欠点も沢山あるぜって自負している※誇ることなのだろうか※

といっても、龍飛王や豹變王からすれば、あれが?…という程度の小規模なものでしかない


鼓翼は物心がついた時から両親に遠慮しながら育ってしまったためか、なんだかそういうところが妙にずれてておさなくて、王たちからはちょこっと同情されていたかもしれなかった



「わがままって、具体的にどういうところがだ?」

って豹變王に尋ねられる


「え…」

返答に詰まる、鼓翼

面と向かって問われて答に窮することそれ自体が、すでに回答になっている(笑)




「エロはあの体位じゃないといやだとか、龍飛王のアレがしつこくてイヤだとかか?」

「それはない」

頰を染めた顔で即座に否定されて、豹變王はニヤッと笑う



じゃあ、どの辺がわがままなんだよ、って返されて、えーっと、って鼓翼は考える



「結婚前提じゃなかったら必ずゴムをして欲しいとか…」


「……………」


「一回決めたことは覆したくないとか」


「……それはわがままなのか?」


豹變王に真顔でツッコまれる(笑)



「…あとは、特にないかな…」

こだわりが


「あ、でも身長はもっと欲しいぜ…!」


これだけは本当に…!、って鼓翼は語気を強める


「……………」



帝としての器は大きいのに妙なところで見た目通りにちっこいな、と思った豹變王だった※豹變王たちは背が高いので※






…単なる仔虎ですな、鼓翼は…!



龍飛王はこのやり取りを知っていると思うけど※知の王だから※、おかしいかなー??、って首を傾げて悩む鼓翼を無言で抱っこしてあげたと思う

抱っこされて、うーん?って考えながら、龍飛王とくっついたままでさ


抱っこされてもいやがらない時点でわがままじゃねえよな、…って豹變王は思った※真理※


中天の王は、自覚のない天然王


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2024年08月30日

【龍飛王×鼓翼】声のお話

にんじん等のお野菜の買い出しの時に思い浮かんだお話(笑)

加熱しないままでもにんじんはおいしいです…が
やはりものによりますね…@@


オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

声のお話




鼓翼はあんまり発声が良くないかもしれない


小声ではないし早口でもないが、なんとなくだけどボソッと話すし※気のせい※、話す内容も割と短い

生来無口な方ではないが※虎嘯王は無口だが※、騒がしい類の人種ではなかった※帝だけど※


こりゃ率直に言って、鳳舞王と虎嘯王の所為なんじゃねーのって、豹變王は言ったよね


両親が互いにしか目が行ってないから※誤解ではないかも※、子どもの鼓翼が遠慮して、家族の前であんまり話ができる環境になかったんじゃないかと


鼓翼の喋り方が淡白というか、あまりハキハキとしないのは、もちろん元々のうるさくない性格も要因としてあるのかもしれないが、そうじゃないかと推測した


龍飛王が否定しなかったので、内容としては実にくだらないのだけれど、豹變王の見解は間違っていなかったようだ


声質的には子どもではないし※変声期は過ぎている※、落ち着いていて、極端に高い声ではない

それでも滅多に大きな声は出さないけれど、言いたいことははっきりと言う

学生時代は壇上でマイクを使って論文を発表したりとかしたので、極度のあがり症ではない自覚もあるにはあったが



…鼓翼は歌が下手だった(笑)



豹變王、大爆笑※失礼※


龍飛王は知識として知っているので驚かないけれど、居た堪れないような雰囲気の鼓翼にそっと視線を送った※旨そう※



今朝…というか午前中に豹變王とデート※お買い物※をした時、二人で帰りに寄ってみたんだよね

鼓翼はあんまり歌を知らないし歌い慣れてないからって言って渋ったんだけど、豹變王の強引な誘いを断れなかった…!※イケメンだし※

けど、うちに帰った後も豹變王は爆笑しているし、さすがに鼓翼も頰を膨らませたくなった

飯作らないぞ、ってしかめっ面をして凄んだら※かわいい※、なんとか笑い納めてくれたけど※鼓翼に免じて※



「カラオケに行けなくても、別に困らないだろ…」


元々そういう環境にいなかった※鼓翼は海外育ち※のも原因だし、豹變王のように一度聴いただけで歌と歌詞を覚えられるような気軽さも持ち合わせていない

台所で鼻歌を歌う時も音や歌詞の正確さを気にしたことはないし、そもそもリズムよく動くために口ずさむ程度だ


鼓翼は両親ともども口笛は吹かないし※教育※、アウトドアでアクティブな性質なのに外見はごくごく普通の少年だった※わるくいえば平凡※


鳳舞王は芸能の神らしく、実は職場で密かに評判になるほどの隠れた美声だったらしく、歌もうまかったらしい


虎嘯王もああ見えて十八番があるんだぜ、と豹變王はにこやかに話す※豹變王は虎嘯王が好き※



そういった方面は全く触れてこなかったなぁ、と鼓翼はひとりごちる

そういえば、あっち※海外※ではダンスを覚えて女子をパーティでエスコートしなければならない慣習があったから大変だった、と鼓翼は苦笑した

龍飛王は知っていたけど、ちょっとだけ目を細めた※鼓翼は女の子も好き※


「やっぱ、恥ずかしかったのか?」


豹變王はマイペースなので他人の目線は気にならない※つおい※

大変だと思うことは、最初からやらない※自由※


「…ていうか、意味があるのかな?って考えたのかも」


真面目か!!、と豹變王にすかさずツッコまれて苦笑する


女の子は好きだが、鼓翼はその頃は勉学に集中していたので、モテたいと思ったことはあまりない※一応はある※

見た目も平均的だし、背はあんまりだし※それも個性※、男としての魅力に胸を張れるような心境になかったのかもしれない

誘った女子は親の虎嘯王の顔を見て、悉くほの字になったし※虎嘯王は寡黙な眉間皺の美男※

思春期だった鼓翼のコンプレックスが、女友達ができるたびにうなぎ上りで上昇しただろう姿は想像に難くなかった※虎嘯王………※



「その点、龍飛※サー※は本場仕込みだからな」

エスコートする姿が終始様になってる、と鼓翼は屈託のない笑みで答える


世界一周以上旅行では船旅の機会も多くて、ダンスフロアのあるサロンで軽く流したこともある※鼓翼と※


そこにゃ、カラオケはなかったか、って豹變王が口を挟むと

プロの歌手がプロのバンドの前で歌うのが仕事だったからなぁ…って、鼓翼が返した


船での旅は初めてだったので、めちゃくちゃ社会勉強になったと話す

船旅は料理も飽きさせないように多国籍であるのが当たり前だし、すべてに創意と工夫が凝らされている


面白かったなぁ…と、鼓翼は買い物袋を畳みながら感慨深げに呟いた※買ってきた食材を片付けてた※


まあ、船室にいると、いくらそこが広くて豪華で色んなものが備わっていても、本格的な料理ができたりするわけではないから※要するに自炊※、勉強をする傍ら龍飛王とイチャイチャするしかなかったわけだけど(笑)


ハネムーンみたいなもんだから仕方ないか、と考えて、鼓翼は頬を染めて頭をかいた※あほ※


今だと同居人※王※が居るには居るけど、色んなところでイチャつけるから、こっちの環境の方がいいかなって


思ったことは、やっぱり居間にいた龍飛王に筒抜けだった(笑)




龍飛王はカラオケしないよなーって、台所の椅子を引っ張り出して座りこんだ豹變王がまた適当なことを言う

むしろそんな趣味があったら、上司に付き合わされる部下がいい迷惑だ

そもそもでっかい龍である龍飛王が、あんな狭い個室を好むはずがない

ライブ会場を貸し切るなんて真似は愚の骨頂だし


「歌は聴いたことはないけど、いい声だからな」

と、自分用に淹れたお茶を飲みながら鼓翼は言う


龍飛王は低くて、けれど声量がありそうな伸びのある声をしている※実は※

声質そのものに、沈むような独特の重さがあり、真実だけを口にしているからなのか、内面に響く不思議な声音だ



おまえにしか聴かせていない声ならあるぞ、と龍飛王は思う



おまえだけが欲しいと

炎のように熱く激しい滾りをのせて囁いたことは何度もある

耳に肌に内側に


鼓翼はその時は意識が半壊状態だったから覚えていないだろうけれど



おまえの中に存在を示す私に


おまえを識らせろ



知の王であるはずの龍飛王にとって、最も貪欲な欲望


その発露も、顕現も、すべては鼓翼が引き金になっていた


けれどそれをぶつけるのは鼓翼に対してだけだから、他の誰も知らなくていいことだった

当の鼓翼でさえも



龍飛王が更に目を細めて鼓翼を見ると、何も気づかなかったのか、鼓翼は「お茶のおかわり淹れてくる」と言って冷蔵庫の方へ回った※広い※


豹變王は、そういうことには鈍い鼓翼に苦笑した(笑)



で、戻ってきたら豹變王がいなくなってて、あれ?って鼓翼は首を傾げるんだけど

リビングにいる龍飛王に膝をポンポンされて※ここに来いの合図※、うーん?って思いながら座ったらいきなりエロになだれ込む

豹變王たちのために淹れたお茶はちゃんと龍飛王が受け取って、テーブルの上に置いてから












今の声優さんはあまり存じ上げていないのですが

四人の王シリーズに声を当てるとしたら今だとどんな方なんだろうなと思ったり


鼓翼は少し掠れた声だといいなぁ(笑)
擦れているのでボソッと喋る感じで

エロの時には声が高くなったりしてね※龍飛王だけは知っている※

普段はクールなんですが


…けれど、実は歌が下手だったという鼓翼でした…!

人前でも一人でも、歌い慣れていない…!

という、なんでもできない中天の王でした…!※鳳舞王とは違うので※


豹變王は明るいイケメン風の声で※凄むとこわい※

龍飛王は、くっらい声だといいと思います(笑)

亀兆王は知的でありつつも二面性のある声で

鳳舞王は普通なんだけど隠れた美声で

虎嘯王は無口なのであんまり印象に残らない大人声(爆笑)

あまりに喋らないから、虎嘯王の声ってこんな声だっけ?って、鳳舞王と豹變王と亀兆王以外からは不思議がられるくらいがいい

で、鳳舞王は虎嘯王をエロの時にいっぱい喘がせる(笑)


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2024年08月29日

【龍飛王×鼓翼】夏のプール遊び

裏部分は割愛してお送りいたします
※作品化の際にはちゃんと収録いたしますので!※



オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏のプール遊び




鼓翼は大きめの透明なグラスに、下味をつけて冷やしたご飯や野菜や凍らせた果物を乗っけて忙しそうに朝から何かを作っていた※味付けは食べる直前にかける手作りのドレッシング※


豹變王はすぐにそれに気づいて、龍飛王いねえなーって適当に声をかけた

いつもならば居間の巨大なソファに姿があるはずだが※起床していれば※


「風呂場でビニールプール作って、浸かってるぜ」


鼓翼の返答を聞いて

奴※やっこ※さん、水遊びが気に入ったのか、と豹變王は何の感慨もなくぽつりと漏らしたんだけど

鼓翼は龍飛王との水遊び※ビニールプールでのえっち※を思い出して、なんかいきなり真っ赤になった


鼓翼っていつまでも初※うぶ※っていうかこどもだよなー※あれだけ龍飛王とエロエロシコシコしておいて※って豹變王は一片の嫌味もなく思った


鼓翼は永遠の少年王かもしれない…学び成長はするけれど※背丈があんまり伸びないという説も※




「てことで、今日はお風呂場カフェを臨時オープンするぜ」

なんだよそりゃ、うまそう、って豹變王がすかさず返す


豹變王の率直な反応に台所から会心の笑みを見せて

鼓翼はグラスと瓶とスプーンやガラス棒などが入ったトレイを片手に、意気揚々と浴室とつながる脱衣所へ向かった


豹變王の分は冷蔵庫の中にあるぜって、言い置いて







龍飛王はビニールプールを自分で作って※えらい※、先に浅い水の中に浸かっていた


防水が施された端末を持参しても良かったけど、プールのへりに背を預けて座ってた

豹變王が買ってきたビキニパンツ型の海パン一枚の姿でさ


色は鼓翼が適当に選んだオレンジ色で、龍飛王は真っ白な日焼けしていない肌で髪色は蒼黒なんだけど※目は蒼※、対照的なカラーでありながら、夏らしくてかなり龍飛王に似合ってた


体型的には豹變王の方が足が長いんだけど、龍飛王は整った外見で、且つ筋肉も龍筋なのでしっかりしているが結構着痩せをする

スーツを着ると逆に恰幅が良くなって見栄えをする

足が長すぎないので※龍だし※、ベルトや帯を腰よりも低い位置につけるとめっちゃ男らしくてカッコよかった

いわゆる大人の男の色気があった※鼓翼談※


豹變王は格闘家の体で、めっちゃいい筋肉が全身についている

特に上半身が理想的な逆三角形で、ちょっと猫背だけど※豹だし※バランスが良いから体つきもイケメン

非の打ち所がない見た目なのに超マイペースで変わり者※そうでもない※なのであんまりキラキラしていない(笑)

というか、イケてるオーラが意外と少ない※マイペースなので※


鼓翼はといえば、平々凡々な見た目で、体型も身長もパッとしない※足はちょっと長めかも?※

なので鼓翼にとって自身の外見はコンプレックスで、龍飛王や豹變王と並ぶと見劣りすると思っているのでたまに困った顔になる※苦笑※

けれど卑屈な精神は持ち合わせていないので※健全な精神も帝ならでは※、物怖じすることはないけれど



けどなあ、って豹變王は思う


鼓翼は見た目はある程度普通でも、両親である鳳虎のいいとこ取りみたいな筋肉の質を持ってて、どんなにトレーニングを重ねてもそこまでは綺麗に付かねえよ、ってわかるくらい良い肉質で、ぶっちゃけ体がエロっぽい※尻も小さくはないがキュッと引き締まってる※

というか、そういう目で見なくても、誰もが「ええ…!? 体がイケてる…」って思うくらいに、肉体が美少年だった※細くはない美少年※

骨盤はちょっと大きめかもしれないけれど肉付きがいいし、前から見ても締まってる※アソコも(笑)※

全体的にスポーツ少年というよりは野山育ちみたいな感じだけれど※イメージ※、頭の出来がいいから田舎者の雰囲気ではなかった※と言っても小洒落ているわけではない※


実際に自覚があるのかはわからないけれど、鼓翼は薄着で体の線が出るような服を自然と好んで着る

私服はもちろん、厨房に立つときも袖は大体五分袖くらいだし※半袖は着ない※、あとはノンスリーブ※袖なし※とかが多い

洗い物をするときに袖が邪魔だから、と本人は言っているけれど、普段は室内でスパッツを穿いてるし、足元は洗い物と関係ねーだろ、と豹變王は内心でツッコむ

露出…というよりは、動きやすい服装を好むらしく、だぼだぼしたものは自分からは進んで着ない※重ね着自体をあんまりしない※

龍飛王や亀兆王が用意したものは着るが、鼓翼が選ぶものは軽装が主だった


筋肉質だと却って脂肪が少ない分寒そうだとは思うのだが※豹變王がそう※、鼓翼の場合は適度に脂肪のある筋肉みたいで、硬くないらしい※豹變王は鼓翼のボディを触りまくって調べたことがないので不明だが※

それこそ鳥肉と虎肉のいいとこ取りという筋肉的素質に他ならないのだが、鼓翼は体つきがいいという自覚はあんまりなさそうだ


龍飛王は鼓翼のカラダがエロいことを知っているので※初見で見抜いたかはわからないけれど※、鼓翼の顔立ちとかルックスはどうでもよかった※全部が好みだし※

なんといっても中の味が最高だし※みっちりと龍飛王が仕込んだから※



てことで、鼓翼は羽楫と少し遠出をして現地で旬の食材を仕入れた時に、サービス・エリアで自分に合うサイズの海パンを買ってきた…!※豹變王が買ってきたやつがエロ過ぎたので※

なんで俺が…と苦笑する羽楫にも、形と色を見立ててもらった(笑)


黒がいいかなって話したら※羽楫に※、「おまえには空の青が似合う」って言ってもらえた


ちなみに、豹變王のビキニパンツの色は緑

柄物なので派手さはなくて、夏らしいボタニカル柄だから決して強烈な色の組み合わせではない

豹變王ははっきりとした明るい色が好きかもだ※ヒョウ柄自体は迷彩の役目があったはずだけど※




よし、パンツの中身は見えない!※買うときに下着の上から試着したから大丈夫※、と鼓翼は自分の水着姿をしっかりと脱衣所の鏡の前で確認してから、だだっ広いお風呂場のドアをくぐった


お昼ご飯だとは明言せず、差し入れだと言ってトレイをプールの縁におく※結構分厚いので置けた※

龍飛王は鼓翼の方に顔は向けなかったけれど、一瞥を投げたようだ

海パンが以前と異なっているのを知っていたのか、大して驚きもしなかったけれど

鼓翼はやっぱり丈が短い衣装を好むみたいで、選んだ形もコンパクトだった

ビキニパンツではない普通の短パンタイプだったので、裾から手を入れたら触れそうだな、と龍飛王は思った※どこを※

むしろよくある下着とあまり変わらない気がするが、それよりも空間に余裕が少なくピッタリしているので、よほど力を込めないと指を入れられそうにない(笑)

どんだけイタズラしたいんだよ、好きな相手に…、と豹變王は思うかもしれないが、龍飛王は鼓翼が好物だから仕方がない※永久の真理※


氷とジュースも持参したので、本当に簡易な出張カフェみたいだった





(なだれ込んだので、略!)





今頃エロエロしてプールの水をえっちなアレで汚してるんだろうなーって思いながら※正解※、豹變王は鼓翼が作ってくれた冷たいお昼ご飯を食してた※グラスに入ったお米が瑞々しくてしゅんでて美味かった※








鼓翼はうちとか外で誰かが遊んでいると知ったら、なんやかんやと差し入れを作って持って行きそう(笑)

そういうところはよく気がつく世話焼きというよりも、やはりアウトドアなのかもしれないです

フットワーク良く、よく動く中天の王…!

誰に似たのかな…※多分虎嘯王※


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2024年08月28日

【龍飛王×鼓翼前提】羽楫と鼓翼

【裏本・創世】の中でまとめられていますが
羽楫の名前というか言葉の意味は
羽のような舟を漕ぐ櫂※オール※のことなので
鼓翼の足※翼※としては最適な人材なんですね

…つまり、移動が速い!?




オリジナル【四人の王】妄想より

番外・龍飛王×鼓翼前提

羽楫と鼓翼




羽楫と鼓翼は外見も性格も中身も性質もまったく違うんだけど、たったひとつだけ共通点があったので、殊に羽楫の方から鼓翼を気に入っている節がある


本来であれば、気が多くて面食いで※ひどい※、羽楫から見れば生真面目で熱心とは言い難い鼓翼を

真面目が服を着て歩いているような優等生タイプの羽楫が気に入るはずがない


鳳舞王の力の発現である聖紋を持っているから従っただけで※監視※、道行きを共にすることも、況してや中天で力を貸すこともないはずだった

鳳舞王絡みだというその一点のみで、羽楫は鼓翼に関わっていたはずだったが


自分と同じように南と西の血の両方を持っているという事実が、羽楫が鼓翼に対して唯一同情した点だった





羽楫の前身は、鳳舞王の配下であった南の者と、虎嘯王の娘であった※正確には眷族※西の者の血が流れていた


母の記憶はおぼろげにしかないが、羽楫にとっては西の血が体に流れている…あるいは、自身を生んだ母親が西の地の出身であるという現実は、誇りと呼べるような代物では到底あり得なかった


羽楫は翼ある者であることが自らの存在意義だと解釈していたので※これは南の者の特徴かもしれない※

幼い頃に他界した母の名や面影や声をはっきりと知覚しながらも、心のどこかで迷惑で邪魔なものだと思っていたのかもしれない※複雑※


母は羽楫に厳しくも優しかったと思うし※大分優しかった※、自分を常に気遣ってくれたと思う


けれど翼ある者である羽楫にとって、おのれの生きるべき土地である南において、その他の土地との血縁など無意味なものでしかない


むしろ無様であると思えたので※真面目か!※、心の底から歓迎できるものではなかった





一方の鼓翼も、スケールそのものが大きく違っているとはいえ

南の支配者にして創世の王である鳳舞王と、西の地を預かる勇武の王・虎嘯王の力を持っている


二人の間にできた子である…とは正確には言えないのかもしれないが※鼓翼は二人の力を持ったまま箱に入れて流されていたので※、鼓翼の中にも異なる二つの土地の血が流れている


なので羽楫は鼓翼に対して自分と同じような境遇であることを

一方的にではあるが同情したし、親に棄てられたも同然の出生を憐れみもした




でも鼓翼はそんなこと、なんとも思っていないんだよね(笑)

聖紋と金創の使い方も分からなかったし、この二つを持っていると理解したのも結構後になってからだと思う※羽楫たちは気づいていた※


鳳舞王と虎嘯王の名前も伝説上の王だという簡単な知識しかなくて、自分には無関係だと思っていたから※無知で無垢※



なので、これは羽楫が個人的に思っていることでしかないのだけれど



羽楫は鼓翼の兄代わりみたいな存在になれればと思っていた








差し入れ持ってくぜーって、鼓翼からのショートメッセージが音声で入って、羽楫は愛機のメンテナンスの作業の手を止めた


鼓翼は自分で美味いと思ったものはどんどん食べさせたい質※たち※らしく

また、羽楫が作業に集中するために普段から適当に※失礼な※食事をするだけだと知ってからは、仕事以外でも会いに来ることが多かった


宣言後にタクシーでわざわざやって来るので、こっちは運び屋として鼓翼に雇われているのだからあべこべだ、と羽楫は思った


帰りは送っていけるように準備はしているが、鼓翼は「自分の好きでやっているから」、と言って取り合わない

まったく合理的ではない理由だったので、羽楫は鼓翼を諭すよりも自分から行動する方が早いと考えた


「俺が受け取りに行く」

だからおまえ自らが訪ねてくる必要はないと


鼓翼は遠慮かな?、と少し思ったんだけど、羽楫がそんなはんかくさい※半人前という意味※ことを言う奴じゃないとわかっていたので

じゃあこの時間に受け取りに来てくれよ、と言って、端末に入っているスケジュールを羽楫に宛てて送信した


それなりに気を回せる奴であることを改めて実感して、羽楫は満足げに口の端を持ち上げる


今は借りている倉庫の中だったが、シャッターを全開にして、羽楫は煙草を一本取り出した

鼓翼よりも風下に回って、銀色のライターで火を点けて一服する


最近本数は減らしている、と羽楫は言った

鼓翼が、健康のためか?、と尋ねた


「飯の味がわからなくなるからだ」


めっちゃ合理的な回答に、どこかの誰か※龍飛王※を思い出して、鼓翼は破顔した※タイプとしては全然違うんだけど※


「そんなにおかしなことか?」


羽楫は吸っていた煙草の火を携帯灰皿の中で揉み消してから柳眉を持ちあげた


大方、味のわからないような飯の食い方をしてきたんだろうなぁ…って、鼓翼はこれまでの羽楫の生活を頭の中で想像したけれど


「だったらこれからも、差し入れには期待しててくれよ」


めっちゃ美味いもんを作って、そのうち煙草なんかとはおさらばさせてやるぜ、と豪語する


「それは不遜だな」


無理だって羽楫は言った


まあ、煙には常習性があるからなぁ…、とは鼓翼も考えたけれど、新たな慣習を上から被せてやればそのうち体が忘れてしまうんじゃないかとも考えた※楽観的に※


けれど羽楫は鼓翼に雇われてから、何台か…というか、ほとんどの愛車を手放したそうだ

信用できるところに払い渡して、代金を全て貯蓄に回した

諸々の整理をしたことで、羽楫自身が身軽になったとも言える


あれだけ大事にして、自身の相棒たちを自慢をしていたのに


なんでだ?、って神妙な顔をした鼓翼に問い詰められたので

「仕事に専念したいからだ」と羽楫が答えたら、ぶふーっと鼓翼が噴き出した


全然変わってねえなーって思われたのかも


一つのことに真っ直ぐで、それ以外を中途半端にできない性分

羽楫はほんとに自分と違って真面目だよなーって、鼓翼は思う



「今は、自由なだけだ」



羽楫はそう言って、鼓翼のまあるい頭を撫でた









羽楫は鼓翼の兄貴分だったというお話※深層心理で※

中天では腹心の一人として落ち着きましたが


鼓翼はそうだとは※兄貴っぽい※思ってませんがね…!(笑)




中天の帝の鼓翼にとっては

羽楫も豹文も霏微も左右も、上も下もない仲間ですな

…配下ではないという


鼓翼が一番自由な発想で、そのままの姿で中央の地を統治していたんだなと思います

そもそも一人では中央の土地は治められなかったし


そして唯一好きになったのは、龍飛王…! ※霏微は好きだけど友達※



ちなみに書いていて思ったんですが、羽楫は母のしんとう※漢字が出ない※のことを嫌っているというよりは、彼女のことをつぶさに思い出したらマザコンになりそうだから

羽楫は自身を『翼ある者』だと強く戒めている節がありそうです※要するに鳳舞王への忠誠にそれが強く現れている※


端的に言えば鳳舞王の命によって南の地に攫われた挙句に配下の子を生まされた彼女のことを思い出したら、息子の羽楫にとってはかなしい話でもあるので

羽楫はしんとうの死を素直に悲しめないくらい、プライドが高いのかなぁと思います※鼓翼もそれはよく理解している※

しんとうは自分の意思で羽翅※羽楫の父親※と結ばれましたよ…!、とは羽楫には言ってあげたいし、本人も知っているのだとは思うけど

…しんとう周辺は、やっぱりかなしいお話かもしれません


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2024年08月27日

【龍飛王×鼓翼】夏の蜜月

裏部分は略です!! はい!

作品化する際にはすべてまとめて収録しますので
いつになるのかはわかりませんが、お待ちを…!



オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の蜜月



※裏的な部分はCi-enにて!
https://ci-en.dlsite.com/creator/240/article



龍飛王は鼓翼が自らの意思で生まれることを選んだと知っていたよね、知の王だから



鼓翼自身が鳳舞王と虎嘯王の間に生まれることを望んだ理由は

やはり自分と蜜月をしたいからじゃないんだ、当たり前だけど、…みたいに思ったと思う、龍飛王に感情はないけど


だから眉間の皺が凄かった(笑)

ジレンマがなんか表に出た…!


でもそうして生まれてきた鼓翼は自分を選んだよね

龍飛王が鼓翼にとって好条件を備えていたから見定めた、…とも言えるけど


でも鼓翼の愛し方というか懐き方は損得を抜きにしても、めっちゃ真っ直ぐで


たしかにエロでエロエロに仕込んで骨の髄まで龍飛王の精を叩き込んだ自覚は龍飛王にはあるけれど※淫欲の王だし※

それ以外でも※鼓翼は好きな相手には大抵愛想が良いけど※、龍飛王に対して素直な感情…たまに大テレ…をぶつけたり見せたりするから、これが鼓翼の本質なのだろうと龍飛王は考えた


知っていたわけじゃなくて、帝ではない素の、普通のこどもとしての鼓翼なんだろうと理解した


しかもなんの制約もない、鎖から解き放たれたような、自由な魂のままの



素の鼓翼は、えっちのたびに自分を好いていると言った


好きだという感情は龍飛王にはないけれど、好物だと言い換えればなんとなく理解できる

欲しがっているのが今の自分に限定されているのなら、まあ、いいかな、と


生まれたのは鼓翼の意思で

今現在の自身を欲しがっているのも鼓翼の意思ならば、認められるし許せると


なんだかはちゃめちゃな理論だけど、龍飛王はもう、やっぱり鼓翼しか要らないなって思ったとは思う


でも、もちろん鼓翼と二人でエロエロするためには鼓翼の取り巻きも必要だし、亀兆王は育てた娘だし※昔※、それらは居ても良いかなって思ったと思う



感情はないけど、龍飛王には鼓翼へのほにゃららはある

固執※こしゅう※でもあるし、どうしても欲してしまうものが※エロ欲も含めて※鼓翼にはある

龍飛王の全部が、鼓翼の中にある



思った以上に単純な図式だなって龍飛王は自嘲したくなったけど、もっともっと鼓翼を独占したいという欲求には際限がないと思った

それこそ、底なしの闇のように



鼓翼の弛緩した体を抱いて、龍飛王は


鼓翼ならそれすらも満たすんだろうなって思った







…今の帝じゃない鼓翼なら龍飛王のご飯も性欲も満たせるからね!(笑)

えっちの気持ちよさでふんにゃりせずに、元気だったら鼓翼は、うん、って頷いたと思う


龍飛王のエロが激しすぎて※誘ったのは自分からだけど※、腰砕けになった鼓翼でした…!



しかし、中天の王だった鼓翼はご飯作りはしなかっただろうし※忙しすぎて※、龍飛王も特段食いしん坊ではなかった気がするので、妄想の中での二人は本当に意気投合したんだろうと思います

相性が良かったのが幸いしたのかなと思いつつ、鼓翼に向上心がなければ出会わなかった二人でもあります

そして二人は揃ってエロくて食いしん坊…!※似た者同士(笑)※

出会えて本当によかった…!


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2024年08月26日

【龍飛王×鼓翼】夏のハッテン

裏的な内容※大人向け※になりましたら
公開場所を限定させていただくかもしれません

どうぞよろしくお願いいたします



オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏のハッテン





すげー眉間の皺なんだけど…


鼓翼は帰宅した龍飛王の顔を見るなり、ギョッとした※内心で※

本来というか普段であれば、無表情※鼓翼には機嫌の機微がわかるが※であるはずの龍飛王があからさまに不機嫌である様は珍しいというか、稀有だった


何か好ましくないことでもあったのかなぁ…


でも口には出さず、「おかえり」と、いつも通り出迎える


今日はキャンセルがあったから、と言ってから※知っているだろうとは思うけど※、具材として用いるはずだった食材を台所の龍飛王の目の前で調理する

出来立てを食べてほしかったので、羽楫が運んできたクーラーボックスに入れたままの状態で保管しておいたのだ

龍飛王にはわざわざ一から説明をしなくても、それがなんであるか名前から何から生態系まですべて知っているだろうから、鼓翼は敢えて調理だけに専念した


龍飛王の眉間の険しさは相変わらずだったけれど、料理が仕上がるにつれて意識がそちらへ逸れたらしい


「うまいぜ」※鼓翼たちは昼間食べたから※、と言って、テーブルの上に出す


なんかあったのか訊いた方がいいのか

亀兆王に確認をとってからの方がいいのか


鼓翼は龍飛王の様子が気になったんだけど、普段通り綺麗な食事の仕方をする姿に見惚れて、そのことはちょっとの間忘れてしまった

でも、やっぱり龍飛王のことが気になったので、食後のお茶を出した時に訊いてしまった

なんかあったのか?、って


「…………」


「言いたくないなら、無理に言わなくていいけど」


鼓翼としては気を遣ったつもりなんだけど、龍飛王の眉間が険しさを増していって

やがて、その口から珍しく盛大なため息が吐き出された




「こっちへ来い」


相変わらず横柄な態度と口ぶりなんだけど、龍飛王は鼓翼の手を取って、居間にある長くて大きなソファの上にゆっくりと腰かけた


膝の上に来いと腕を伸ばされて、わけもわからずに鼓翼はそれに従った

足を跨ぐようにして龍飛王の膝の上に腰掛ける


その鼓翼の上体に当然のように腕を回し、抱きしめて、龍飛王は自分自身に確認するように呟いた


「…おまえを抱いていたい」、と言われて

なんか、よくわからないけど鼓翼は盛大に赤面した


セッ伏字がしたい、と直接耳に吹き込まれたわけではないけど、なんだかものすごく強烈な情欲が混ざった告白を聞いたような気がしたからだ


欲情しているのは自分なのか龍飛王なのかの区別はつかなかったけど※おそらくどちらも※

よくわからないけれど、龍飛王が苦悶しているのならばそれを流して鎮めたいと願った


しっかりと相手の背に手を回して抱きしめる

龍飛王は無言だったけれど、鼓翼の肌に鼻先を近づけるようにして唇を埋めた

切れのある長い目元は細く尖って見開かれたままだ


鼓翼は、うーん、と困ってしまった

わけもなくドキドキしているのは自分だけのようで


でも、むず痒さはなくならない

胸の内なのか、体の奥なのか、その両方なのかはわからなかったけれど




「…セッ伏字……、しねえ………?」


鼓翼は龍飛王の相貌を正面から見つめながら、そう告げた



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2024年08月25日

【龍飛王×鼓翼】夏の真実

オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の真実




龍飛王は知の王だったから、思考するとか考えを巡らせる以前に常に真理と直結してた

だから必要なのは弁が立つことで、知識をつぶさに伝える技能だった

合理的で理論的な説明が主だったけれど、稀に情理から説く場合もある

感情と心を持っていないので決して得意ではなかったが、真実に繋がることに関しては言葉に迷いがなかった



なんでも知ってる龍飛王は間の抜けた話、これまで考えたことがなかったんだよね

知の王だから、疑問に思ったことがなかった




鼓翼は何のために生まれたのかを






午後の予約が一つキャンセルされたので、鼓翼は左右と亀兆王と豹變王で、作った料理を賄いの代わりに出してみんなに食べてもらっていた

飯代は払うぜ、と豹變王は言うんだけど、キャンセル料を徴収してるからあんまり問題はないと鼓翼は言う※亀兆王の采配※

捨てるのが勿体無いので、質が落ちないうちに食べてもらった方が逆に助かるし


亀兆王も豹變王も小食ではないので、軽々と皿の上の料理を片していく


中天には世界中から客が来るので、割とこういう状況は頻繁だったりする※国内の客は取っていないから※


飛行機が飛ばなかったとか、空港が封鎖されたとか

世界情勢もあるので致し方ない部分は多い


「キャンセルばっかで大丈夫なのか?」って豹變王は心配するんだけど※表面上※、亀兆王はさらりと返す


想定内だと


キャンセルしそうな客もきちんと視野に入れて、鼓翼の名前が世界に知れ渡らないようにしていると


「要するに、有名人にはしたくないってわけか」


ちゃっかりしてるな、と言外に含ませる


「名が売れるリスクの方が、今は高いですからね…」


左右は鼓翼を気遣うような目線を寄越した


変なファンが付いても困るしなーって、豹變王は適当なことを言うけれど、宜なるかな


だから国外からの客しか受け入れないし、龍飛王の仕事関係とか知己とかに限っている


完全予約制だし、窓口は亀兆王にのみ任せている


亀兆王もやり手だが、その上にいる龍飛王も当然のことながら※知の王だし※めちゃめちゃ経営上手だった


「余った分は包んで羽楫に差し入れるから」

無理に全部を食べなくてもいいぜ、って鼓翼は気軽に声をかけた


お土産に作ったお菓子とかも、お掃除を依頼している業者の人に持たせているし


賄いなので味の保証はしません、と毎回言ってから手渡している


断られればこっちで処分するし


めっちゃ丁寧に一人一人に手渡すので、断られたことはないけれど(笑)



「繁盛させるのが目的じゃないなら、そうなるか」


キャンセル客も計算のうち


言いながら、豹變王はもぐもぐと食べる手を止めない※美味いから※


「…俺もこの仕事を始めてからは、稼ぎは二の次だなーって考えてる」


鼓翼も元々食いしん坊なので、どんどん皿の上のものを片付けていく


中天という名のお店は龍飛王の道楽ではあるんだけど※道楽では済まない規模だけど※、龍飛王は鼓翼にチャレンジさせる場を提供してくれている

有り余る才能を…というわけではないけれど、叩けば埃が出る、ではなく、弾けば色んな音を奏でる鼓翼という楽器を楽しんで使っている節がある※龍飛王に感情はないけれど※

鼓翼自身には鳳舞王のように何にでも卓越した才能があるわけではないけれど、適したところに鼓翼を置いて、その力と意欲を存分に発揮できる場を龍飛王は作ってくれた

しかも人材を確保して、鼓翼の安全面にも気を配ってくれている

もちろんそれは広い意味で言えば、龍飛王本人を守ることにつながるのだけれど


龍飛王から見える位置で、龍飛王の正しい判断の中で守られながら成長しているんだなぁ、と鼓翼は実感する

それを重荷だとも、束縛だとも考えていない


独り立ちすると宣言して親である鳳舞王と虎嘯王たちから独立をして、今は自分のお店を持っている

経営責任者は龍飛王だが、働いて自分の手で稼いでいるという自覚と自信は鼓翼にはあった


龍飛王は基盤と守りを強固にしつつ、鼓翼にほぼ全てを任せているので、対等というよりも本当に鼓翼の好きにさせていたからだ


愛されてるな、と豹變王は思うんだけど、一度鼓翼に言ったら赤面したままその場で昏倒しそうになったので言わないでおいた※やさしい※


モテ&タラシ王だという自覚が本人にはない上に、本命に対しての照れが過度ですごい、中天の帝だった(笑)




龍飛王の信奉者は世界各国にかなりの数いるのだと亀兆王は言う


その前に亀兆王の信奉者もかなりの規模でいると思うけどなぁ…って鼓翼は思う(笑)

これだけクールにして計算高く、多言語に秀でているので行動力もあり、決断力も洞察力もある参謀がいれば誰だって心強いだろう※極め付けは死の王だし※


二人で去年、世界一周以上旅行をしていても、到着した先々で龍飛王は歓待を受けていた

派手なのはやめろと前以て先方を制していたのか、国賓級の扱いをされて晩餐会とか大きなイベントが開かれたわけではなかったけれど

招かれた部屋の調度品や出された料理やそれに使われた年代物の銀食器とかを見るにつけても、龍飛王への敬意に比例した持て成し方は大層なものだった


知の王だからなぁ…


龍飛王は、何でも知ってる創始の王の一人だから

縁故になったというだけで、わが身と一族の安泰が保証されているようなものだからだろう


なので鼓翼は、龍飛王ってやっぱりすげえなーって思ったりした





中天の王は人々に望まれて、長らく支配者が不在だった中央の地に至って王となり、帝となって四方を含めたすべての土地を支配した

鼓翼自身が帝※di※を称したのではなく、後世の伝承で、その他の王と区別するため

王よりも優れた存在であることを示すため

…所謂後付けの、人から付けられた呼称だ


人々に望まれた鼓翼は、唯一無二にして絶大な力を持つ比類なき伝説の英雄として祭り上げられた



では、今の鼓翼は人の望みによって生まれたのだろうか?


答は、否とも是とも言えない


鳳舞王が虎嘯王と結ばれて※!※子作りをした結果であり、原因※子作り※があったから結果が出ただけだ※【裏本・孕ませ】を買って読んでね※


龍飛王たち生まれながらの王たちは王であるがゆえに、存在としてあるだけで生まれというものがない※人の世にはいるけども※

王として存在するための存在なので※形容しづらい※、ぶっちゃけ、王がいないと世の中が成り立たないようなもんだった※投げやり※


世界の調和のためとかいう大層な代物では全然ないし、王の存在を知らなくても生き物は生きていける


真理として存在するだけの王である彼らに、生身である人の心を理解する必要などなかったからだ※ゆえに王たちは人の望みで存在しているわけではない※


ただ、虎嘯王だけは一番最後に生まれた王なので、少し人に寄っていたかもしれない※だから過去に付き合った彼女の数も多かった(笑)※



では、鼓翼はどうなのか




龍飛王は考えたよね

考えなくてもいい知の王なのに(笑)




人間っぽく言えば、両親である鳳舞王と虎嘯王に望まれて生まれた子だということになる


けれど、鳳舞王も虎嘯王も子作りはしたけど具体的に鼓翼を望んでいたわけではない※虎嘯王は夢で見たけど※


二人でするエロが好きだったし※断言※、子作り旅行のドエロ行為の果てに鳳舞王に孕まされて虎嘯王が鼓翼を産んだに過ぎない※【裏本・孕ませ】参照※


鼓翼はどこからやってきたの?

…という某ゲームのタイトルみたいな文言ではないけれど




望んだとすれば、あるいは




自分か、と、龍飛王はなんとなく思った




中天での蜜月の、あの続きをしたいと知らぬ間に願っていたのではないかと






実際には、鼓翼は自分で選択して生まれてきたんだと思うけど(笑)






なんか、そう思うと

龍飛王はうちに帰って鼓翼を今すぐに抱っこしたくて堪らなくなった






本気で恋に落ちちゃったかもしれない、龍飛王でした


……っていうか、今更!?(笑)



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2024年08月23日

【龍飛王×鼓翼】夏の思い出話

辻褄が不明瞭な部分がありますが見直す気力はないのでそのままで

霏微ってなんだったのか?
…と考えると気の毒にはなりますね…※詳しくは【裏本・創世】を参照※

彼自体は鼓翼と友達になれて仲が良かったので不幸ではないのですが…
鼓翼も霏微が好きだし
今好きなのは龍飛王だけど!(笑)




オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の思い出話





全能の力を秘した鳳舞王の聖紋と、無双でありながら諸刃の破壊力を持つ虎嘯王の金創


両者を持ちながら普通のこどもだった、鼓翼



霏微は当初、鳳舞王復活の鍵となる鼓翼をしいす目的のために、鼓翼の目の前に姿を現した

龍飛王の幼体だという自覚を持ち、亀兆王に育てられはしたけれど

宿敵である鳳舞王の忘れ形見である鼓翼の存在を抹消するために、霏微という存在自体が在ったから

霏微本人に鼓翼をしいす理由はない

あるとすれば、龍飛王と霏微の存在そのものの根元に


だから、鼓翼が普通の子どもだと目でも耳でも知識の上でも識った時

霏微である龍飛王は鼓翼に対して興味を持ったのかもしれない


世界を支配し蹂躙できる力を持っているのに、なぜその凡庸な姿と心のままで在れるのか


「だって俺、これの使い方を知らねえし」


聖紋の偉大さは、羽楫から聞かされた

金創の持つ危なげな力は、先の虎嘯王の古馴染みだという豹文から


けれど、使役する方法は誰も教えてくれなかった

鼓翼は霏微に対してそう答えた


ふてぶてしさもなく、横柄な態度でもなく


非凡な力を隠しながら

ヒトであるかのような平凡さを装いながら



誰も何も教えてくれなかったと鼓翼は言った

独りだった、と


形を成す前の自分を拾い育てたという羽客※南の地に住む仙人の呼称※の名前は覚えているが、ずっと一人で育ったのだと


成長する過程で、人間の手を借りたし、助けられもした

その間に彼らの望みもうっすらと理解した


鼓翼は普通に育ち、普通に生き延びた


箱に詰められて大河に流されたという出生そのものは奇特であったとはいえ

五体を得てからは一般の人として育ったと



霏微である龍飛王は言ったよね


その世界を統べるほどの力の使い方を知りたくはないのか、と



うーん…って、鼓翼は人の良さが滲み出たように

言い澱みつつ後ろ髪をかいた


「…学んでおいた方がいいよな、やっぱ」


煮え切らなさも、王としては失格だ


だがそれゆえに、英雄らしく、凡人の心がわかるのだろう

求めないからこそ、欲にまみれることがない



「その時が来たら、教えてくれよ」



鼓翼は微笑った

屈託もなく

日に焼けた肌を、太陽のような髪色とともに輝かせて



その時、龍飛王である霏微が何を思ったのかは判然としない




鼓翼は普通のこどもだった








龍飛王の浴衣の合わせに頭を押しつけるようにして、フワフワの仔虎がまどろんでいる


日が暮れる前に帰宅した龍飛王に、今夜はお祭りがあると、玄関を抜けたところで鼓翼が興奮気味に伝えてきたのがほんの数時間前


お祭りだぜ、フェスティバルだ、って、海外暮らしで外国育ちだった鼓翼のボルテージは結構というか、かなり上がっていた

両親が好きだったというよりも※きらいではないが※、鼓翼自身がなんとなく人混みを好む性質であるようだ

もちろん、一人で悠々自適に自炊するのも好きだし、独学でお勉強も料理作りもする

けれど誰かと一緒になってそれらをやることもきらいではないし、他人から学ぶことも然り

特に鼓翼の場合は、人懐こい

自分以外を余計なものだと思わない、人の上に立てる天性の素質があった



「今の時期は毎年ある」

去年は世界一周以上旅行をしていたので※裏本ファイナルの最後くらいを参照※不参加だったが

一応私邸がある地域とはいえ大企業の重役なので、その絡みで龍飛王は社の名前で特注のお神酒を神社に奉納していた※付き合い※

別段、商売繁盛や家内安全を祈願する必要はなかったが、龍飛王は慣習には倣う

意味のあるなしではなく、龍飛王にとっては無為なことではないという判断からだ



鼓翼は帰ってきたばかりの龍飛王を下から上目遣いに見つめて「一緒に出かけねえ…?」と誘った

あからさまな『おねだり』をした

鼓翼本人に自覚があったかどうかは定かではないが



「…………」


鼓翼はデートが好きだ

本命でなくとも、豹變王とはデートをする※お買い物※

最近では羽楫ともドライブ・デートなどをしている※お仕事※


龍飛王は自身が憮然※おこ※としていることを理解しながら、鼓翼が自分の返事を待っていることを知っていたので、いいだろう、と冷たく呟いた

無表情無感動の仮面を貫いたまま、ちょこっと豹變王や羽楫に嫉妬しているかもしれない龍飛王だった(笑)



人懐こくて人好きのする鼓翼は天然の上に根っからのタラシの王だから、興味があることに対しては自分からモーションをかける分、堅物の虎嘯王よりも厄介だと、豹變王は分かっている


断っても鼓翼はもちろん気にしないが※柔軟※、何よりもその笑顔を見たいと願った者はその誘いを断れない


龍飛王は鼓翼の表情になど興味はない※エロい泣き顔は見たいし好物だが※

感情がないのでなんとも思わない


でも、行くと言った時に鼓翼がめっちゃ破顔してね


龍飛王の眼前で「デートだ!!」って言って、ガッツ・ポーズをする代わりに抱きついてきた


出かける約束をした直後とはいえ、龍飛王は今朝もいじめぬいた鼓翼のアソコ※お尻※と合体したくて堪らなかったけど

……耐えたよね(笑)





夜着の代わりにしている浴衣を二人で着て出かけてさー

浴衣デートだな、って、鼓翼は自分で帯を結びながら終始はしゃいでいた※クールになれない※

大好きな龍飛王と連れ立って歩くので、めっちゃ浮き足立ってて※気持ち※


一応帰りは車を手配するので、定刻には戻るぞと鼓翼には前以て言っておいた

深夜まで車と運転手を付き合わせる必要はないし


鼓翼はお祭りの情報ページを端末でチェックしていたので、そんなに遅くまでお祭りはやっていないぜと話してから、龍飛王の腕に引っ付いた※龍飛王と一緒に歩くときはいつも※

鼓翼のよく跳ねた頭髪が歩く動きに合わせてゆらゆら揺れて、それを見下ろす龍飛王の目は冷たい

冷たく見えるだけで、実際はそうではないことを、鼓翼は龍飛王の肌を通して実感していた


夕飯は包んで来たので、どこか腰掛けらけれる場所があったら※持ち込み可能な軽食屋さんに入ってもいいし※食べようぜって言った

量は少なめかもしれないが、腹持ちがするような牛肉バーガーを作ったのだ…!

東欧あたりの製法で作られたバンズにはちょっとこだわって、更には大人の口に合わせたソースが決め手で…

香辛料をかけなくても手を汚さずに食べられる…!


合理的で手間がかからない料理を作るのも鼓翼は好きだった




二人で夜店を見て回ってさ

鼓翼は買い食いはしないし遊びもしないけど、祭りの雰囲気そのものを楽しんでいた

龍飛王にくっついて、相手の温もりを感じながら歩くことそのものが好きだったのかもしれない

鼓翼はああ見えて甘えたがりだからなーって、豹變王は言ってくれると思う(笑)

本命ではない豹變王や羽楫には鼓翼は引っ付かないけど、龍飛王だけは好きなので自分からくっ付きたい

モフモフの仔虎は、大きな龍と連れ立って歩くのが大好きだった





中天で帝だった時の鼓翼は、半永久的に世界の安定のために働いていてね

みんなで策を練ったり自ら出向いたり

そのほとんどが中央の土地に溢れる鬼属※死者※の制圧のためだった


中央の土地は死者の国で、かつての豹變王が治めて放棄した場所なんだけど

生きている人がいる限り、死者の数は無尽に増える


その死者を制して治めるのが、中天の王である鼓翼の役割だった


無限に無尽蔵に増えて知略も技術も時代とともにどんどん進歩する鬼属を抑えることは

四方を治めた英雄の鼓翼と、その配下や仲間やかつての王たちにしかできないことだった


中天を帝が治めることそのものが、めっちゃ重要な役割だった


大体毎日作戦会議が開かれててさ

鼓翼は引っ張りだこだし、大して休む暇がなかった


それでも、鼓翼は中天の帝としての責任を果たした

鼓翼は、人々が大地と人の世の安定を期した伝説の英雄だったから



龍飛王は霏微として鼓翼の友人にして腹心の一人※といっても霏微は孤立・独立していた※ではあったけれど

知の王にして創世の王の一人である正体を明かさずにいた


ふとしたこと※霏微と鼓翼の情事※で外に出て、鼓翼の味を知ったけど※鼓翼が受ける側なので※

それまでは霏微の目を通して鼓翼を見ていたので、こんなものか※確かにいい体だけど※、としか鼓翼のことを捉えていなかったと思う


けれど、鼓翼は龍飛王という存在を霏微の中に認めた時

直に会ったことはないけれど、やっぱり鳳舞王と敵対していたとはいえ並び立っていたほどの王なので、どんなものなのか興味を抱いたみたいでね


霏微は鼓翼のたった一人の対等な友人だったし※帝に友はいないので※

その正体というか本体が龍飛王だったので、当たり前だけどびっくりした


豹變王の分身である豹文は薄々勘づいていたので、ぶっちゃけ霏微を、鼓翼と中天には近づけたくなかった

創始の闇を身内に持ちたくなかったと言えば正しいのかな?

何を考えているのかわからない※豹變王は龍飛王とは未接点※のと、やはり龍飛王そのものが謎多き王だったので


創世の王である鳳舞王の弟にして兄で、かつてはそれそのもの※同一※であった存在なので

敵対して憎み合っている両者の内情になんか、物好きな※失礼※虎嘯王ではないので豹變王は首を突っ込みたくない

況してや未熟な鼓翼の側に置くなんていう、危なげな賭けに出る必要性はなかったから


なので、できれば霏微を排除したかったんだけど※しなかったけど※、中天の王となった鼓翼のたった一人の仲のいい友人に収まってしまったからね…

豹文と、おそらく雪膚※どちらも豹變王の分かれた姿※も、なるようになると考える一方で、霏微を危険視して煙たがっていた

可能であれば、鼓翼と中天から遠ざけたいと



けれど、龍飛王は目覚めた

何がきっかけだったのかは定かではないけれど、鼓翼のエロい姿に当てられたのかな(笑)


鼓翼のことを旨そうだ、ってどこかで思ったから、霏微の内側で目を覚ましたのかもしれない


単に龍飛王と鼓翼のどちらかが好色だったのかもしれないし

霏微がやはり淫蕩な龍の性※さが※を鼓翼に対してだけ固執してぶつけたのが、そもそも必然の出来事だったのかもしれない


鼓翼は霏微の顔が好きだったので※霏微は女顔※、霏微が鼓翼に対して抱いた肉欲を断りきれなかったのがいけなかったのかもしれない※生来のモテ王※


てことで、鼓翼は龍飛王※と霏微※の顔が好き…!


っていうのは事実かもしれないけども…!!!(笑)




中天で霏微の中で目覚めてからの龍飛王は不完全な肉体を眷属の集合体…キメラで補ったまま鼓翼を好きなだけ弄んでさ

羽楫が眉をひそめるくらい、鼓翼を性欲の捌け口にして、存分に仕込んでおかして欲望の処理用の道具にして使いまくってた


でも鼓翼にとっては龍飛王は友達である霏微だから※正確には霏微の本体※、鼓翼はそれを受け入れた


けれど帝としての任があるから、仲間に指示を出しつつ、鼓翼自身も各所で暴れる鬼属たちの平定に乗り出さなければならない


鼓翼を疲弊させるだけが龍飛王の能ではないし


龍飛王は鼓翼を苛んで好きなように生殖行為を繰り返したけど、鼓翼の精神も身体も一向に壊れないままで、それでも龍飛王の好む好色な肉体であり続けたよね


で、龍飛王もそれに応えるわけではないけれど

鼓翼ともっと長く愉しみたいから※エロを※、鼓翼たちに知識と智慧を授けた


龍飛王が中天の帝である鼓翼に傾倒し始めたきっかけは、やっぱり鼓翼との肉欲に双方が互いに溺れたからかもしれない



龍飛王が鼓翼に入れ込むようになったのは、鼓翼が鳳舞王に半身※正確には腕から肩※をもがれた過去の龍飛王と会ったときかな

寝込んでいた時の、不完全だけれどもかろうじて※虎嘯王のおかげで※五体を保っていた頃の龍飛王と相対して、稚児まがいの扱いを何度も強いられた後で、龍飛王となんだか通じ合ったみたいでね※アバウト※

鼓翼は、あーこれが今の※中天にいる※龍飛王になる前身か、って思いながら、霏微じゃない本当の龍飛王とエロを通して通じ合った※二人はエロ仲間!?※

中天自体、あり得ない世界と土地であるので、時間軸がずれてしまうことがあってもいいんじゃない?…という感じのパラレルなんだけど

過去の龍飛王と会ってから、その過去を踏まえた今現在の龍飛王のところに鼓翼はなんでか再び戻ってさ

今の中天で目覚めた龍飛王と…なんか、いい感じになった(笑)


それからは龍飛王は鼓翼に無体なことは極力しなくなってさ…

龍飛王の体自体が、鼓翼のおかげで修復された※鼓翼が昔の龍飛王に会ったので※から生殖器も普通の一本の龍根に戻ってね※キメラの時は二本あって鱗も生えて長かった…生殖行為そのものも※

要するにキメラじゃなくなったというか

なので、恋人同士みたいな普通のエロエロ行為で互いの気持ちを確かめあえるようになった

要は、ラブラブに…!!(笑)


でも、【四人の王】妄想の中でほどイチャイチャはしていなかったので※鼓翼には中天の帝としての責任があるし※

今の現代版妄想での鼓翼は、本当に龍飛王が好きで懐いてた



それが龍飛王にとっては真理ではあっても、真実なのかどうかの判断を下せなかったけど

…だって認めるには、あんまりにも本編ではない妄想がパラレル過ぎたから(笑)



でも、帝ではなくなった今の幸せそうな鼓翼を見ていてさー

龍飛王や鳳舞王たちは王ではなくても王のままなんだけど※生まれながらの王たちは根っからの王なので※

鼓翼は鳳舞王と虎嘯王の間に時間を経てから生まれたわけなので、やっぱり他の王たちとは違っていて

なんか、龍飛王のために生まれてきてくれたのかなーって考えると※龍飛王に感情はないけど※

鼓翼がめんこい(笑)って、なんか思ったかもしれない※仮説※




もちろん、鼓翼は龍飛王のために生まれたわけじゃないけれど……多分





ご飯を食べて、お茶して、少し話をして※一日にあったことを※


鼓翼は午前中と昼夕にかけてお店をがんばって切り盛りして、後片付けを左右と委託の業者に少し任せたといっても

なんだかんだとはしゃいだから、ウトウトし始めたみたいで


龍飛王が肩を貸すと、そのまますとんと眠りに落ちた※寝落ち※


まだ寝ないってなんとか瞼を持ち上げようとするんだけど、睡魔がどっしりと目の上に居座っているらしくて、もじもじうにょうにょする※仔虎モード※


龍飛王はそんな鼓翼を抱き上げて、しっかりと抱擁して、店を出た



車を呼ぶ前に、少し外の空気を浴びてさ


見えない星空をその昏い眼を通して見て定めて




帝ではなくなった鼓翼のことをずっと抱っこして包み込んでた







で、鼓翼が気がついたのは朝伏字した龍飛王にベッドの上で乗っかられているときだった、と…!(笑)

この状況がわかんねえええええ!、と思いながら、龍飛王の濡れてビンビンになった※元気※アソコで突かれてビクってなって簡単に気持ちよくなっちゃう鼓翼でした…!


鼓翼は龍飛王の腕の中で爆睡したんだろうね、きっと…※寝る仔虎は育つ※




龍飛王の恋は長くてふっとくて大きくて長いのかも

……龍だけに

という、よくわからない長い散文でした



龍飛王は自分だけの鼓翼を得て幸せになれたのかな……



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2024年08月20日

【龍飛王×鼓翼】夏の痴話げんか

暑いです…作業部屋だけがなぜか…

関係ないですが、白菜の漬物が美味しいです
適量のお塩とお酢をまぶして食すだけなんですけどね…!!



オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の痴話げんか




せめて一日5組…!、って鼓翼は両手を合わせて拝みながら、相手に許しを請うようにして粘ってみたんだけど


駄目です、と


清々しいほどの清廉潔白な笑顔とともに突っぱねられた




安寧モードの時ならまだ良い

亀兆王が『まだ』ガチ※死の王モード※ではないということは、鼓翼にも少しは交渉の余地があると考えたからだ


「午前中に2組、午後に3組なら行けるって…」


本音を言えば鼓翼には、予約客を一日6組捌ける自信があった


「規模を考えて口にしてくださいね…?」


亀兆王は敬語まじりで鼓翼と会話をするけれど、それは癖だというよりも、わからない子どもに道理を諭す時のそれに似ている


当人は無自覚だろうけれど

「その耳の穴をかっぽじってよく聞いて理解しろよ?」

…と、威圧感とともに確認を促されているような気がするからだ※気のせい※


なので先の返答は、かなりガチに傾いている可能性があった



中天は鼓翼一人で切り盛りをしているのだから、亀兆王は鼓翼が倒れたら元も子もないと冷淡に告げる

めっちゃ道理にかなっていて、さすがは龍飛王の娘※育てた※だけのことはある

実際に鼓翼はそれを言われると弱い


「鼓翼が倒れたら、困るのは予約客では?」


畳み掛けるように亀兆王は平然と言葉を紡ぐ


関わる従業員※左右や羽楫※よりも、店の信用と予約した側そのものに迷惑がかかると、一切の私情を挟まずに断定する


ぐうの音も出ない


もはや爪を隠して丸めたシマシマでモコモコの手足はおろか、ちっこくてまあるい頭すら出せないくらい、亀兆王に鼓翼はやり込められていた


どっちが亀かわかんねえなーと、豹變王なら言いそう


龍飛王の代理として豹變王と相対した時もそうだったけれど※裏本のファイナル参照※、とどめを刺す寸前まで徹底的に相手をやり込めるのが、亀兆王の手法なのかもしれない※とどめはいつでも刺せるから※


本人は至って平素のままだが、故意なのか自然体なのか、鼓翼から見て判別がつかない※虎嘯王にはわかる※

ゆえに亀兆王こそが、死の王・絶※たえ※の王として、最もおそれるべき王なのだろう



「じゃあ、4組で手を打っても…?」


「望ましい1日の客の上限は3組」


亀兆王は鼓翼の言葉などにべもない


鼓翼の実力を考えた上で、更にはそのコンディションにまで目を配った場合の、亀兆王の見立てだ

これに関しては亀兆王の親友であり、鼓翼の生みの親である虎嘯王も賛成したと思う


午前に1組、午後に2組の客を捌く

来店した客を迎え、接客して料理を振舞って、満足して帰ってもらうために話にも付き合う※シェフである鼓翼とのおしゃべりも中天での楽しみ※


これまでは午後に1〜2組程度の客しか入れていなかったのに、午前中も店を開けて客を5組まで増やすなどという鼓翼の無謀とも思える発案は、到底受け入れられるものではなかった


期待されているのならば応えたいだとか、稼ぎたいとか、自分ならもっとできるという鼓翼の向上心と過信は紙一重だ


なので亀兆王は龍飛王とは違ったやり方で鼓翼を律し、制する

おのれの器量と力量、そして時間的な余裕と、それこそプロとしての自己管理

その詰めと目論見が甘いと亀兆王は屹然と断じた


鼓翼は再度閉口した

なんかもう、亀兆王に対して、本当に手も足も肉球も尻尾も耳も出せないとわかったからだ


見解が甘い、と断言されて、事実そうなのだろうと鼓翼は観念した


でもやはり、「やりたい、やってみたい」という意識が強い


驕りであることを重々承知しながら、それでも、…と思ってしまうのは若さゆえか




案の定、帰宅した龍飛王に夕食後、ガツンと大きな釘を刺された※全部知ってるから※


「身の程を知ることだ」


身の程を知れ、と龍飛王は冷酷に告げたかったが、昼間の打ち合わせで亀兆王に諭されまくった鼓翼があんまりにもしょげていたので、ちょこっとだけ言い方に手心を加えてあげた(笑)


龍飛王も亀兆王も、何も鼓翼が憎くて無茶を止めているわけではない

合理的に客観的に考えて、鼓翼の言い分では店の存続が不可能になると判断したからだ

それを認めたくないというのは、ぶっちゃけなくても、鼓翼自身の傲慢さに他ならない


「店を続けたければ、短絡的な思考は捨てろ」


そもそも自分を満足させることが本来の目的であるはずだ

…と言いたかったけど、龍飛王は言わなかったよね


龍飛王のエロ欲と食欲を同時に満たせるのは鼓翼しかいないわけだけど、お店が龍飛王自身の本能を満たすためにあると鼓翼自身は考えていない

鼓翼と龍飛王の二人のお店なのだから、一方的な欲求を満たすための道具であるはずがないのだから


「ああ……」


鼓翼はがっくりと肩を落としていたけれど、龍飛王は亀兆王同様に甘くはない※亀兆王を育てた王だし※

適当なことを言えば、また鼓翼は無茶を言い出すだろう


それが鼓翼自身のためにはならないと結論づけている龍飛王と亀兆王は、手綱を緩めない

同情もしない

おのれの力量と実力と条件を鑑みて「弁えろ」と、中天の帝に冷たい刃にも似た裁定を突きつける


何度も諭せば、わからないような愚鈍な王ではない※帝だし※


鼓翼は、龍飛王の一切の情を廃した冷徹で真摯な言葉に、うん…、とやがて素直に頷いた



そして、龍飛王をそっと見返すんだよね

いつもなら目線が絡むと、ちょっと頬を染めるのに


「俺と店のことを真剣に考えてくれて、ありがとう」


鼓翼はそう言った


めっちゃ静かな表情で


「…………」


なんか悟りきったような顔つきだったので龍飛王は憮然※おこ※としたけど、鼓翼の眉尻が下がったので良しとした

めっちゃ消沈したーっていうのがその見た目からよくわかったし、これ以上言い募って鼓翼を泣かせても、今回のちょっとした騒動が鼓翼の成長を阻むトラウマになるだけだと知っていたから


泣かせるなら、ベッドの上の方がいい


…龍飛王はこの点に関してだけは、恋に狂っていた(笑)







龍飛王は鼓翼を抱っこして、モフモフの仔虎が脱力してふんにゃりしてたから※消沈※、よしよし、と背中を一度だけ撫でた

手を滑らせるような動きだったので、鼓翼はそれが龍飛王なりの慰め方だとは気づかなかったかもしれない


それでも、と

龍飛王の背に腕を回して抱きついて、すりすりする※気持ち※


もしかして、心配をかけたのかなって


無茶をしそうな鼓翼を厳しく諌めたのは、やはり龍飛王の思う鼓翼自身のためなのかなって


そう考えると、鼓翼は無性に龍飛王や亀兆王のことが気になって、それからばかみたいに「好きだ」って思った※なぜ※



「客の数を捌けないのであれば、満足度を上げてやればいい」


それがおまえの為すべきことだと


そうすれば、客はまた中天に行きたいと願うだろう


自分との生殖行為も同じだと、龍飛王は言わなかったけど(笑)


「…セッ伏字と同じだな」


鼓翼がぽつりと呟いたので、龍飛王はそれを実践させるために鼓翼を寝室に連れてった



で、龍飛王が満足するまで寝かせなかった(笑)





まあ、淫欲の王※龍※は満足しないんですけどね…!

鼓翼のイキ方が可愛かったから、まあいいだろうと許してあげました

龍飛王の立派なアソコと龍飛王の精をキュンキュンに受け入れたままで、すっごく気持ち良さそうに何度も全身を震わせながらイッたので




龍飛王はもちろんのこと、亀兆王にも大事にされているっぽい鼓翼

えちちでは龍飛王に大事にされているというよりは、かわいがられまくっているけど…!!(笑)



誤字とか変な言い回しはそのままです
作品化するのかは謎ですが、その時があればチェックして修正しますのであしからず…!


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2024年08月19日

【龍飛王×鼓翼】夏の独占欲

なんで今頃虫刺されに苦悩しなければいけないのかは謎ですが(笑)
鼓翼や王は虫には刺されないと思う
…左右も羽楫も
生きている次元が生物とは違うので




オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の独占欲



中天の予約が半年先まで埋まった


…わかっていたことだったので、龍飛王は特に感想を持たなかった


私的な秘書である亀兆王が告げた事務的な内容も含めてすべて予想通りだったので、龍飛王は報告を聞いても※正確には世間話も兼ねた会話※、自分が経営責任者をしているお店ではあるんだけど、おめでたいとも大変だとも思わなかった


そもそも感情がないのだし


亀兆王はもちろん慣れているので気にした様子もない


彼女の分析では、鼓翼の足として雇われた『運び屋』の貢献の度合いが目を見張るほど大きかったらしい


食材の名前を提示して予約を募ったら、早々に予定数が埋まった※中天の経理と予約は亀兆王の担当※

珍しい、ここでしか食べられないものを料理として提供する※予約客の好みに合わせた調理法で※というのだから、一度でも鼓翼の店で食事した者は再三訪れたいと何度も打診して来たし、噂を耳にした者はこの機会に中天の料理を味わいたいと考えた


普通だな、…と龍飛王は思った


成るべくして成った結果だと



羽楫の名が鼓翼の口から出た時も鼓翼の親の縁故だと考えたし※鳳舞王※、あの男…羽楫の忠誠心というか、主人を得たあとのまさに水を得た水鳥の如き活き活きとした活躍ぶりは想像に難くない

元々左右同様に中天の王である帝の下で働くのが能の連中だ

鼓翼と巡り合ってその才覚を遺憾なく発揮したところで至極当然

最良の結果に至ったというのならば、然るべき場所に然るべき人材が配された場合の単なる答え合わせでしかない



それは良い

自然の事象だし


ただ


「鼓翼とイチャつける時間が減る…」


亀兆王は話の締めくくりにそう漏らした(笑)





誰が誰と??…という点に関しては龍飛王は既知だったのでツッコまなかったが、育てた娘※昔は※の口から改めて報されれば認めざるを得ない


龍飛王は無意識に※うそ※、鼓翼から仕事に出かける前にいつも玄関で受け取っている、簡易な包装の包みを開けた

中には手を汚さずに食べられる、栄養食材という名の手作りの焼き菓子のバー※今日はココア風味※が二本入っている

それを、社内で淹れた※龍飛王が※コーヒーとともに食しながら、鼓翼のことを考えた


鼓翼は出来過ぎの子ではないが、伸びやかで比較的柔軟な心と、エロエロな素質を持っているので健全ではないかもしれないが健康な体を持っている

発想が豊かでその上機転がきくし、龍飛王ほどではないが知にも長けている

頭の回転が早いので一を報されれば十の成果に結びつける

…むしろその根気とパワーがある


だから一見した者…規模に関わらず特に経営者などはすぐに鼓翼のことを気にいるし、猜疑心や妬みの心が強い者はひたすら鼓翼の威光というか、極彩色に輝く隠れた二枚の翼を仰ぎ見るしか能がなくなる

敵をつくらないことが、中天の帝の最大の能なのかもしれない

土地を統治し治める者である鼓翼自身には、個としての魅力と、広くて大きな器※翼※がある


まあ、それはいい※知っているし※


豹變王から言わせれば、「無自覚の天然モテだろ※しかもちょっと自覚のない寂しがり屋※」というところだろうが、名君と呼ばれる君主の正体など得てしてそういうものかもしれない




鼓翼は昨夜も今朝も、料理の仕込みや羽楫らに渡す差し入れを忙しそうに作っていた※作るのが好き※


龍飛王は休日以外は鼓翼に無体な真似を仕掛けないので※龍飛王は自覚があってヤッている※、鼓翼が忙しなく頭や目や手や足を動かしている様を、視界の隅で眺めるだけに留めていた


予約客のデータを幾度も確認して、出身や経歴、言語や信教や宗派に至るまで綿密に頭の中に叩き込んでいく

どういった応対をすれば良いのかについて、店主として料理人として、そのプライドにかけて、鼓翼は決して手を抜かない

勉強家で向上心が人並み以上にある点は、凡そ君主らしくはないが


まだまだ知らないことがあるっていうのが楽しいんだよなー、って鼓翼は言う


なので龍飛王は鼓翼に無茶を仕掛けない


要するに独占欲に駆られて、頑張ってお店を切り盛りしつつ主夫業もこなそうとしている鼓翼をいきなり襲って、エロエロの底なし沼に引きずり込んだりはしない


たまにというか必然的にそうしたくはなるけれど※そうなんだ?※鼓翼のためにはならないと知っているので、龍飛王はリビングで一人でいる


そうすると、最終的に鼓翼の方が寂しがるみたいでね

一段落したと思った時には、龍飛王のとなりにお茶とお菓子を持ってやってくる


隣なんだけど、本当はもっとくっつきたいんだけど、少し離れて腰掛ける※遠慮※


夫婦※!※なのになぜ遠巻きにする必要があるのか


龍飛王は問いかけたかったけど、答を知っているので言わなかった(笑)



だって、エロいことしたくなるじゃん!?※直にくっついたら※

…という鼓翼の深層心理を知っているので、龍飛王は何も感じない振りをする※無感動は元々だけれど※


だから、龍飛王は鼓翼の方を見て、目で「こっちに来い」と訴える※威圧※

鈍感な鼓翼は気づくのがいつも遅れるんだけど※照れで※、ん?って遅まきながらこちらの訴えに気がついた時には、ちょこっと目線を伏せて※可愛い※、呼吸を少し吐いてから龍飛王の望むようにする※リラックス※


もう少し詰めて座って、龍飛王の膝の上に手を置く※肉球※


そこではなくもっと適した場所があるだろう、と龍飛王は思う


言うが早いか※言わないけど※力持ちの龍飛王は鼓翼を抱っこして、自分の上質なスーツ※私服※の腿の上に実力行使で座らせちゃう


寂しがり屋はどっちだよ、って同居している豹變王はそんな二人を遠くから見て※うちに仕切りがないので結構丸見え※思うんだけど、それは鼓翼も同じでね


龍飛王って結構スキンシップが好きだよな※鼓翼に対してだけ※って思いながら、足の上に座ってお茶を飲む


お茶菓子は豹變王とお出かけした時に買って来たやつだぜーって言って、龍飛王に食べさせてあげたりしてね

そうこうしているうちに、お気に入りの鼓翼※好物※が食べたくなった龍飛王に齧りつかれる


無防備な首筋に吸い付かれて、あわわって鼓翼は思うんだけど、常にガチの龍飛王の目線にちょっと吸い寄せられて

「風呂入らねえ…?」

二人で…って言外に囁いて、龍飛王に抱っこされたままでっかい浴室に連れて行かれる


その背に向かって、がんばれよーっていう豹變王の声が聞こえた気がした





知の王といえど、独占欲と食欲には勝てない…!

鼓翼は虎嘯王並みの大モテなので※自覚なし※、龍飛王もうかうかしていられないかもしれません(笑)


亀兆王と鼓翼は、遊び友達…!


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2024年08月18日

【龍飛王×鼓翼】夏のお寝坊

今回は大人向けですので、一部割愛してお届けします
※作品化する際はすべて収録する予定です※




オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏のお寝坊



鼓翼は両親の鳳舞王と虎嘯王譲りで体力があるので頻繁に寝返りを打つ

寝相もどうやら、子どもの頃から良い方ではないらしい※鳳舞王談※

なので龍飛王のうちの広い寝室のあほほど広大なベッドがベストマッチしていたようだ


今朝も寝返りを打ちまくって、なんかもう既に、昨夜…というか明け方に龍飛王が直して着せた浴衣の裾がシーツの上で太腿まではだけまくっていた


龍飛王からは大分離れた位置で、スヤスヤと健康的な寝息を立てている

特段それは構わないし、腕の中でじっとしていろなどと無体なことを龍飛王は思わない※知の王だから無駄がない※


じっと観察していなくても、ベッドの端から端までどこまでも寝返りを打ちながら転がっていくのだろうと、聡い龍飛王はすでに知っていた


大抵は、ん?って本人が気づいたのち、一人だけで寝台の上で離れて寝そべっている事実を客観的に判断して、こちらににじり寄ってくるのだが※無自覚の甘えん坊※


その一連の仕草が愛らしいとも可愛らしいとも龍飛王は思わない※無感動※


なぜなら、龍飛王にとってそれそのものが鼓翼であるという事実だけでお腹いっぱいだったから※満足※


そしてたまにというか、常に食指を伸ばしたくなるのも、本能という名の食欲に近かった




眠っている鼓翼の唇がもにゅもにゅと小さく動く


夢を見ているのだろう

その口の動きを龍飛王は当たり前のように知覚した


もう食べられねえよ


なぜか鼓翼が発する感想は全て自分に直結すると、自らの脳が答を弾き出していて、龍飛王はわがことながら苦笑した※無表情※


そんなに食べさせた自覚ならある ※!!※


昨夜も鼓翼の大事な弱い部分にこれでもかとおのれの雄を仕込んだので、鼓翼はその続きを今も浅い意識の中で見ているのだろう


むにゃ、と口元が少し緩んだ鼓翼が、なんだか幸福そうな顔つきになる


エロいな…と、鳳舞王が好いた相手の寝顔を目にして感じたことを、龍飛王も思う(笑)


エロくさせた元凶というべき張本人からそんなことを思われているのであれば、鼓翼も虎嘯王も良い迷惑である


龍飛王は自分の心の変化が当然手に取るように分かったので※そもそも心はないが※、鼓翼の体に手を伸ばす


脱げかけた浴衣ごとゆっくりと引き寄せ、しっかりと顔を近づけた


鼓翼はなんだか他人の温もりを無意識に感じ取ったのか、擦り寄るように身じろぎをしてから、良い塩梅の位置を見つけたのか龍飛王の腕の中で心地よい寝息を立て始めた

可愛らしいとか、大きな虎の仔みたいでモフモフしたい※亀兆王の言※、とかいう感想はなかったが

食欲が膨れに膨れた龍飛王は、ためらわず鼓翼の無防備な額にかじりついた

…というか、唇を当てて、おでこを舐めた


うんむむって、鼓翼がひくんと反応して※敏感※、黄色い頭を龍飛王のなめらかすぎる頬に擦り付けてきた


気持ちがいいから、もっと

…と強請っているような※無意識※手応えで、正確にはそうではないのを承知の上で、龍飛王は鼓翼にエロい行為を仕掛けた※自覚あり※


龍飛王の好物の鼓翼がもっと欲しいと望んだからには※ちゃうよ※、きっちりと欲しいものを必要な箇所に与えなければならない


猛烈な食い気の前では真理も真実も捻じ曲げる

…それが龍飛王の流儀だった※つおい※





(えちちなのでここでは略します!)





豹變王は、台所で龍飛王にヤられている鼓翼のことをちびだけど色っぽいなとは思っていたとは思う

豹變王にとって好いた相手である虎嘯王は何をしていても色気があるけど、鼓翼は豹變王にとってはやはりこどもなので※初対面は鼓翼がちっこい頃だったので※


龍飛王は鼓翼の魂そのものが好きなので※もちろん肉体的な意味でも※、あんまり外見にはこだわっていないというのは余談です

魂の向きと所在が、龍飛王にとっての鼓翼のすべてなのでは

鼓翼は龍飛王の見た目と知識が好き…!


…互いに恋しちゃっているというにはあまりになんつうか、肉欲的な二人なのかもしれません(笑)

本能のままに欲した相手が龍虎なのかなぁ…??

で、上手く噛み合っているというか、確実に双方が必要とし合っているのも龍飛王×鼓翼です

二人にとって互いがなくてはならない相手

不思議な関係ですが、鼓翼は龍飛王に恋しちゃっているのでオーケーみたいです、よかったね…!

闇に恋する中天の王…!


まあ、闇というよりも、限界のない知識という意味の闇なんでしょう、龍飛王は

それが創始の闇の正体なのかも


中天と四方を統べる帝※di※である鼓翼には、並々ならぬ知識が必要だった

…そういう相互関係が龍飛王×鼓翼にはあるような気がします



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2024年08月17日

【龍飛王×鼓翼】夏のただいま

オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏のただいま




龍飛※サー※ってなんか欲しいもんある?

ーーーおまえだ

龍飛※サー※ってなんか食べたいもんある?

おまえだ



うーーーんって、鼓翼は後ろ頭をかきながら、照れる(笑)


めっちゃ端的で短くて、でも龍飛王は真実しか言わないので、えへへって内心で喜びながらそれがそのまま顔に出る※好きだから※


特段、惚気なやり取りのためではなく、鼓翼は至って真面目に時たま龍飛王に確認の意味で問いかける


趣味嗜好が変わることもあるかもしれないし※食事の話※、事務的に…というわけではないけれど、鼓翼は気がついた時には龍飛王に訊くようにしていた

頻繁ではなくて、思いついた時にではあるけれど、龍飛王も特に気にした風ではなく、常に本心から答えてくれる



豹變王と羽楫に聞かせたら

超絶につまらねえ男だな!!!※二人とも龍飛王への感想には遠慮がない※

と答えたと思う(笑)



同じ問答をたまにだけれど繰り返しているだけなので、たしかに詰まらない男だと言えばそうなのだけれども


龍飛王だからなぁ…、で鼓翼には一段落できてしまう


というか、またか、とか、面倒だとか、繰り返すことの不毛さを考えず、なんの算段もなく、もちろん一切の隠し事もなく、正直に答えてくれているのがわかるので、全然問題はなかった


知の王だから記憶力は勿論他人の一億倍以上はずば抜けているし、常に真実を述べるに留まるので、同じ内容であっても龍飛王は全く気にせず真意だけを口にする

余計な尾鰭はつけない

まったくの真理だけを突きつける


そこにどんな面倒や手間があるんだ?…と言わんばかりの横柄な態度というか、静かすぎる物腰と、沈黙にも似た一言なので、鼓翼はやっぱりそれが普段通りの龍飛王だと解釈していた


誰でもない、これが俺の知っている龍飛王なのだと



てことで、龍飛王の好物は永遠に鼓翼!!


っていう話ではなくて…!!(笑)




特に嗜好は変わっていないというか、欲しいものがないとすれば※それはすなわち平穏だということ※、こっちで頭を使いましょーって鼓翼は平坦に考える


相手を喜ばせることが好きなのではなく※もちろん何かを感じてもらうこと自体は好きだが※、計画を練ったり発案することそのものが好きな鼓翼

料理もその延長上に過ぎないのかもしれない


なので、専ら人の上に立つ器量の持ち主…

要するに中天の帝そのものだった



龍飛王を喜ばせようと考えて策を講ずる※そんなに大層なものではない※のも、やはり王徳※人徳※なのかもしれない

龍飛王と同じく、鳳舞王や虎嘯王らの生れながらの王は、相手や他人の機嫌とか腹の内とか、周囲が何を思おうと感じようと、そんなの考えないからね※鼓翼以外は根っからの生粋の王なので※


そんなこんなで、何を買って何を作って龍飛王を悦ばせようかなーって、鼓翼は鼻歌交じりで、平々凡々に考えた※頭がいいので考える行為そのものが好き※




ツーリングやドライブが好きで全国や世界中を駆け回っていたらしき※鳳舞王と同じかな?(笑)※羽楫に連絡をしたら、今の時季なら良いのがあるぞ、と返事をもらった

時間的に見て明日連れて行く…ということになって、鼓翼は早速教えてもらった食材をネットで検索する

めっちゃハマって※凝り性※、ズブズブとどこまでも調べていたら夕飯の時間になっていた

作り方は大体覚えて、あとは自分なりに工夫しようかなーと考えて台所へ戻ったら、ちょうど龍飛王がお仕事から帰宅して


なんだか相手の顔を早く見たくなって、鼓翼は玄関に駆け出した


距離があるので※広い※足早であっても、辿り着く頃には龍飛王は頑丈で最新鋭の技術が詰まったドアからはすっかり離れていて


「おかえり」

…と声をかけて口でニッと笑うと、龍飛王は無言で見つめ返した


めっちゃ昏い雰囲気なのに、見つめられると鼓翼はちょっとドキッとして


ううーん、くっつきたい※甘えん坊※、と思うんだけど、それじゃなんか新婚みたいで※万年新婚※照れくさいかなーと思っていたら、正面から龍飛王に抱っこされた(笑)


それが、龍飛王の「ただいま」



新婚夫婦か!!!

※豹變王の心のツッコミ※





龍飛王の好物は鼓翼…!!(笑)

っていう真理のお話でした…!


作品化する前なので、誤字脱字や文章のおかしなところはそのままです
…書き殴りなので!


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2024年08月16日

【龍飛王×鼓翼】夏の再会

オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の再会




鼓翼は思ったんだよね

唐突ではなくて前々から思っていたんだけど


俺も足が欲しい!!!


「よーするに、アシだよな?」

古風な言い方をすればアッシーが欲しいと

豹變王に代弁されて、アッシーってなんだろな?…と思いながら、鼓翼は頷いた



「免許を取って自分で車を買うって言ったら、『それはプロにさせろ』って言われた」


龍飛王に相談したら※確実な方法※、「運び屋を雇え」と端的に言われたと


「そりゃあ、そうだろうなー」


なんでも知っている龍飛王の見識からすれば、分業というものが最も社会的で合理的だという解釈なのだろう

豹變王も龍飛王の見解については同意を示す


大抵の人間であれば、なんでも自分でやって仕舞えばいいと考えるのが普通だ


けれど龍飛王は、鼓翼に料理のプロだという自覚があるのならば専用の人間を雇えと断言する


何でもかんでも身一つで生計を立てねばならない身分にないのであれば、雇用して適した箇所に人材を配置しろと


「龍飛※サー※には私用の運転手がいるからなぁ…」


龍飛王は口だけではなく実際に自らの言を実践している


運転手に自前で専用の車を買わせ、自身が必要だった時にすぐに出動させて運ばせる

休日は龍飛王と同じだが、勤務時間は龍飛王を運ぶだけのわずか数時間だけだ

けれど24時間いつ呼び出されるのか常に明確ではないのと、仕事用である高級車※運転手が選んだ※の管理と整備のすべてを一任されている

普通の忍耐では務めあげられないし、私的タクシーだとしても、会社ではなく個人で契約をしているので保証も確かではない


なので一度、不躾だとは思いつつ、運転手本人にさらっとサラリーを聞いたことがある

その場に龍飛王も同乗していたが、当然のように黙認してくれた


聞いた額は鼓翼が想像していたよりも倍の額で、桁もいくつか違っていた

老後とか年金とか保険とか諸々込みの給金なのだろうけれど、もしかしたら龍飛王はそれに更に色をつけて上乗せをしていたのかもしれない

忍耐力もさることながら、無私であることが求められる場面も多いだろう…正にプロの仕事だったからだ※龍飛王自身もすごい立場だし※


鼓翼は実家を出てからしばらく働いたことがあるし※龍飛王との出会い参照※、短かった学生時代には社会勉強と称してアルバイトもした

頭が良かったし体力もあったので、年相応ではなかったが家庭教師みたいに勉学やスポーツを教えたこともある※周囲の年上に※

実店舗でも働いた経験があるし、オペレーターのバイトをしたこともある

けれど、それでも、能力と効率を鑑みて他人を継続的に雇用し使う…相手からの信用を得て、更には向こうの信用を買う龍飛王の手腕は並大抵ではないと思った


その龍飛王が、鼓翼に自分のような足を持て、と言うんだよね


果たしてそれが可能か、という問いは甚だ愚問で、龍飛王がやれと言ったからには※言ってない※自身にその腕と実力があるという証明なのだろう



そもそもなんで車が欲しいって思ったんだ?って、豹變王が訊いてきた


「あーそれは、以前から自分の目で現地の旬の食材を見て仕入れたいと考えていて」


マンションの中にあるショップでは手に入れられない、または店長や従業員の話で聞いた仕入先や地方の物産を、その目で見て調理したいと考えたからだ

時間があれば注文して取り寄せることはできるが、その時には旬からは少しずれたものになってしまう可能性が高い

これは鼓翼自身のこだわりというか欲求だったので、龍飛王は当然のように、鼓翼自身で自らの足となる者を雇用しろ、と言った

まあ、真理だよな、って豹變王は龍飛王の慧眼を肯定した


プロを雇うに当たって、龍飛王はどうやって運転手を見つけたんだ?って訊かれたので、聞いたことを話した


ひとまず人伝てに耳にした名前に声をかけて、高級ホテルの喫茶店へ呼び出して、ひとりひとり個別に面接して採用を決めたらしい

条件に合い、尚且つ私情を挟まない稀有な人物として、今の運転手が選ばれたらしい

それも一人にこだわらず

更には2代目の育成も考慮して、もしかしたら今後人数が増えるかもしれない

一代限りで終わる仕事ではないので※王は王なので※今後も継続されていくのだろう


「なるほどな」


豹變王は大して興味がなさそうに合点した※大抵興味がない※


「っても、俺の場合は伝手がないし…」


この国じゃ龍飛王のように顔も売れてないし、と鼓翼はひとりごちる


求人を出して、別々の日に喫茶店で面接かなぁ…


変なのが引っ掛からなきゃいいけどな、と豹變王は思ったけど、だったらよーって言った


「まずは全能の奴に相談してみればいいんじゃねえ?」


誰???

って思ったけど、どう考えても鼓翼の頭の中には、たった一人の顔しか思い浮かばなかった(笑)





「…心当たりはある」

豹變王の言った『全能』は特段の驚きもなく声を発した※要するに鼓翼の父親※

こっちの国の運び屋に心当たりがあるんだ!?、って鼓翼は目ん玉を剥き出しかけたけど、なんとかクールを装った(笑)

「おまえが声をかければ、喜んで飛び出してくるだろう」

そんな奴がいるんだ!?、ってまたびっくりして顔面を端末の画面の前に突き出したかったけど、平素のままの鳳舞王の手前、へえーって言うに留めた※クール※

「連絡は付けられるのか?」

もちろんこっちから出向くぜ、と一応は気を遣ったが、鼓翼の足を探している最中なので、自分自身はそれほど遠くへ出向くことはできない

鳳舞王ゆかりの者だ、と本人から直接言われても、鼓翼には最後までピンとこなかった※ひどい※




告げられた場所は某サーキット場で、鼓翼はタクシーで約束の時間にやって来た

そこから、整備員の一人だろうか

作業服でその帽子を被った格好で、ひとりの長身の男が姿を見せた


目敏い鼓翼は、一瞬で相手がかなりのイケメンで美声だということを感じ取って、なんだか警戒する(笑)


俺が好きなのは龍飛王だから!って胸の中で念じて※はい※、素直に自己紹介をする※いい奴※


名乗る前からこちらを一目見るなり、向こうは何かに気づいたようだ

告げられた名前は、鼓翼には聞き覚えのあるものだった


羽楫


南の地を支配する鳳舞王の忠実な部下で、中天に至って鼓翼の腹心となった翼ある者だった






羽楫と再会…!!





鼓翼は顔を見るなり、ほえーってなった※なぜ※


羽楫ってこんなにいい男だっけ?!…みたいな(笑)


昔はめっちゃ真面目に鼓翼の養育者的な立場で物事を指導していたような気がするから※監視※、なんか、今の服装で見るとめっちゃラフで野性味があるというか、背も高くて足も長くてかっちょ良かった※野鳥?※

どうやら愛車を整備していたらしくて油塗れだったのだけれど、上着の内側のポケットから煙草を取り出しかけて、鼓翼の顔を見てやめた


鼓翼の知っている羽楫は優等生を模したような奴だったのに、めっちゃ自由になってた(笑)

少なくとも、鼓翼にはそう見えた


豹變王がもしこの場にいたら、鼓翼同様に以前の羽楫を知っていたので

「すべてのしがらみから解放されたんだろ」

って表したと思う※豹だけに※


親や翼ある者の長としての因縁や責務から解放されたのが、今の羽楫なのかなーって鼓翼は思った



「俺を雇いたいと…?」


鳳舞王から話を聞いたのか、羽楫は単刀直入に鼓翼を見下ろしながら言った

近くの休憩所で、自販機の側の日陰で缶コーヒーを開けながらの会話だった


「使いっ走りとかいうんじゃなくて、俺を運んでくれる専用の車が欲しくてさ」


買った食材も、毎回どれくらいの規模になるかわからないけれど一獅ノ乗せて帰ることもあるだろうと、簡単な仕事内容を明かす

書面でも書き起こしたので※えらい※、その場で羽楫に読んでもらった

しっかりと調べて、龍飛王の運転手さんの話も聞いて、適した職務内容と手当を明示したつもりだった

とはいいつつも、鼓翼自らは自営業なので、大企業の重役である龍飛王ほど給金は弾めない

羽楫の今後の働き次第で変わってくるだろうとも伝えた

龍飛王から任された店の規模を大きくする予定はないが、鼓翼にはもっと料理や調理の質を上げ、上を目指そうとする向上心だけは人並み以上にあったから


「予約が入れば店を開けるけど、普段でも食卓は賑やかにしたい」

贅沢な話だけれど、日夜龍飛王を満足させることが鼓翼の役目だと自負している


羽楫は龍飛王にいいように使われ、懐いている鼓翼に対して、少し軽んじたように軽く鼻を鳴らした※自由※

「俺は鳳舞王に恩義はあっても、おまえに義理はない」

況してや龍飛王に、と羽楫の言葉は言っていた


中天で腹心であったのも、鼓翼が鳳舞王の力※聖紋※をその身に宿していたからだ

翼ある者を統治する者として、捨て置けない状況だったから味方していたのだと


羽楫は、知の王である龍飛王とはまた違った合理的で冷静な判断を下すタイプだったので、鼓翼はそのことに関してはあまりショックは受けなかった

とはいえ、鼓翼から見たら非常に整った容姿の相手から言われてしまえば、理由なく消沈したくもなる※そうなんだ?※



「無理にとは言わない。…他を探すし」


「…当てなどないだろう」


即座にそう切り返されて、嫌味と感じるよりも、もしや、と鼓翼は思う


羽楫は実直な性格ゆえに、回りくどいことはしない

嫌がらせも不満もストレートに口に出して言うだけだ※いいのか?※



「…最初から引き受けるつもりだったのか?」


諾、と羽楫は頷いた

あっさりと、それこそ水鳥が水面を走るようにスマートに


けれど苦言も単刀直入に吐いた※実直※


「龍飛王は気に入らん。おまえの側にいるという豹變王もどうでも良い」


だが、おまえが必要だと言うのなら


羽楫は鼓翼を切れ長の綺麗な目で真摯に見つめた


ちょっと野鳥※野生※味が入ってて、鼓翼は瞬間、どきりとした※面食い※






てことで、経緯※いきさつ※はどうあれ、鼓翼は自分の足というか

羽楫という名の翼を手に入れた!!

イエーイ!※ガッツ・ポーズ※



羽楫は運転の免許っちゅー免許を取得しててさー

あほかーっていうくらいに海外まで行って操縦の免許をあほほど持っていた※あほに失礼※


機械のエンジンの音やオイルの匂いが好きなのかねぇ?っていうくらい、マシンに精通していてね※趣味※

羽楫も男だからなーって豹變王は適当なことを言った※男は割と機械好き※


しかも自家用車を何台も持っててそれをすべて自分で管理している


二輪もいくつも所有してて専用の車庫や倉庫をめっちゃ借りたり持ったりしていた


維持費がかかるのと整備費用がかかるので、当たり前だが定期的で高い収入が必要になる

鼓翼の提示した額で問題ないと言ったけれど、どんだけ働いたらあれらすべてを維持できるんだろうと思うくらい、持ち物だけは豪勢だった


本当はヘリとか船も所有したいらしいが※免許持ち※、そこまでは手が回らんって言っていた


どんだけ好きなんだよ…というか、愛車とかものすごく大事にするんだなぁって鼓翼は思った

自分でも面倒を見るし、足りなければ金を払って看てもらう

単なるコレクションではなく、実際に走らせて調子を診る

へこみやちょっとの傷でも自身や信頼できる業者の手を借りて修正したり整備したりするし、手間も時間も費用も惜しまない

部品がなければ取り寄せたり作ったりする※そこまで…!※

なので貯金はないと、羽楫は堂々と言ってのけた

こいつらのために大枚を叩いてやるのが楽しいんだと

オイルにまみれて、そんなことを清々した顔で言う羽楫は、鼓翼の目から見てもカッコよかった※いけめん※



「…って、俺よりも更にどうしようもねえ奴じゃねえか…」

株の売り買いのプロである豹變王には正しくツッコまれた…!






羽楫は鳳舞王の忠実なる部下で翼ある者だったので、根はやはり自由でアウトドア派

鳥がそもそもインドア派だったら死を待つばかりなので(笑)

羽楫は重責から解き放たれると野鳥と化すタイプだと思います

豹變王とは違った意味で、主義のある自由人※野鳥※

でも見る目があるので、鼓翼にはやはり一目置いています

鼓翼に味方したのは鳳舞王の子だからというよりは、羽楫が感じている鼓翼自身の魅力だと思いつつ

高収入の仕事だから引き受けたというよりも、鼓翼が困っていて自身の足を探しているから手助けをしたいと考えたのではと思います

他の王たちのように天性の質は持ち合わせていないものの、人徳※王徳※があるのが中天の帝※鼓翼※です


鳳舞王が声をかければ気づくのが、ゆかりというか、その部下であるという理由なんだろうなと思いつつ※翼ある者はみんな鳳舞王ゆかりの者=部下※

鼓翼に味方するかどうかまでは鳳舞王は考えていないので、羽楫が引き受けた理由は鼓翼の提示した条件が割と良かったのと、やはり鼓翼自身の魅力というわけですな…!

なんだかんだと口を挟みつつ、中天で王としての責務を果たす鼓翼を羽楫は気に入ってました

自分同様に、鼓翼の責任感の強さを好もしく思ったのだろうと思います

鼓翼…要するに中天とその四方を統べた帝は、人々の期待を背負って立ち、それを果たした伝説の英雄なので…


そして羽楫は細面のイケメンで長身…!! 体格も実はいい…!※鳩胸※

面食いの鼓翼の、明日はどっちだ…!!?※そういう話??※



羽楫については、裏本の第一弾にちょこっとデータが載ってます…!



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2024年08月15日

【龍飛王×鼓翼】夏のおでかけ

オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏のおでかけ




視界に入るだけでそれとわかる

二度見しなくても、誰もが一様に把握できるレベルの美形

それが、鼓翼の生みの親※王だから※の虎嘯王だった


誰が見ても、お、マブい!※古語※…と認識できるだけの存在感と確たる造形に加えて

めっちゃやたらと意志が強そうな逞しい眉、鋭い眼光、強い目元、高い鼻、彫りの深い容貌

なのになんか色っぽさのある厚めの唇

きわめつけは、常に苦悩していそうな眉間の皺※癖※


それが王の中で最も人気が高いと言われる※民間伝承※、世界の始まりに生まれた五番目の王・虎嘯王だった



何をやっても…何にもしていなくてもめっちゃ目立つから、周りからめっちゃ見られてるんだけど※隠し見も含めて※、本人は全く気づいていないという天然無欠の王だった※褒めてない(笑)※


勇武の王・武の王と持て囃された虎嘯王が周囲の目線ごときにキョドるわけがないのは王として当然だったが、友人の豹變王などは虎嘯王が単に天然で鈍感だと解釈している※真理※

とはいえ、虎嘯王自身にはそれでなんら問題はないと考えているので至極平和なものだった

なぜなら、勇武の王である火力全振りの虎嘯王と一戦を交えたいと願う輩は、悉く地面に平伏すことになるからだ



そんな大モテの虎嘯王に万年恋しちゃっているのが、創世の王・創始の王

すべての理の始まりにして万物の元を創ったと言われる、鳳舞王


当人の見た目は決して目立つものではないけれど、その存在感は並々ならない※今は鵬翼がないから派手ではないが※


ぶっちゃけ、鼓翼が目を奪われてのぼせちゃうくらい、鬱蒼として静謐たる佇まいの中に隠れた色気があるのは龍飛王で、鳳舞王の方はといえば、結構並…というか、並

牛丼の並盛りレベルとは言わないけれど、特上とまでは行かない、いい塩梅に収まった感じの見た目だった


とはいえ、何が一番ものすごいのかと言って、趣味趣向や好悪や善悪、あらゆる評価で下※げ※と評せない何か凄いものを持っていることそのもので


虎嘯王や鼓翼から言わせれば、それが鳳舞王の持つ並々ならないバランス力で、是非の判断を余人が下せない圧倒的な存在感を固持していた


良いとか悪いとかの判断を下せないほどのプレッシャーというか、ただ唯々諾々と従わなければならないくらいの威圧感が、鳳舞王という存在そのものにはあった


言葉を交わさなくても、同じ空気を吸わなくても

すでに上に立つ側が決まっているというか


とりあえず敵に回すな、という暗黙の了解事項が、鳳舞王という存在そのものの前に成約されているような既視感があった


まあ、要するに鼓翼の両親なんですけどね…!

子として二人の才能や技量を認めながらも

コンプレックスと誇りがちょっと一緒くたになったような、ある意味個性的な※王だから※二親だった



虎嘯王はバカンス先の朝市で、一枚だけポストカードを買ってね

店員にも歩行者にもジロジロと見られているんだけど※フードで顔を隠さないと元々目立つ※、気にした風もなく、なんか口元にうっすらと笑みを刷いてて※眉間には皺※

鳳舞王はそんな虎嘯王に気がついていたので、ごく自然にその側へ近づいた

その指を拾ってさり気なく手を握るのを忘れずに※ラブい※


「鼓翼にか…?」


ある意味確信のある問いかけだった


「暑中見舞いを兼ねて送ってもいいだろう」


鳳舞王は予想通りだったのか、虎嘯王の答を聞いて、薄く笑ってさ

まったく違和感を与えない仕草でそっと耳と頬の間の肌に軽く口づけた


夫婦だから※子持ちだし※、鼓翼みたいには照れないぞっと!(笑)


虎嘯王はそれが鳳舞王の了承だと解釈して、適当なテラスを選んで腰掛けたら、今時珍しいアナログな手帳にくっ付けた筆記用具を取り出した


虎嘯王は意外と文房具とか昔から凝ってそう

そこもなんか、ガチの親友の亀兆王と嗜好が合ってたりしてね


わが子に宛てた文章を一通り書いてから、鳳舞王に手渡した

自分が使った筆記具といっしょに


「……………」

鳳舞王は暫し黙考して、それからすらりとスマートな動作で一筆したためたよね

めっちゃ不自然ではない動きで、見惚れる暇さえ与えずに


それは旅行先の現地の言葉だったので、虎嘯王にはよくわからなかったけれど※虎嘯王の頭脳は並※


「元気でやっているならそれでいい」


鳳舞王が鼓翼に対する思いは、常にこの一言だから


鳳舞王が一番鼓翼のことを考えているんだけど、家族だからと世話を焼いて回るのが虎嘯王、…という感じ

虎嘯王は根っからの虎親ですな※本編では一応息子と娘もいたので※







てことで今日は豹變王とお出かけをした、鼓翼


鼓翼は両親共々、超アウトドア派!※鳳舞王も虎嘯王も旅行好きだしアウトドア※


豹變王はそうでもないけど、楽しむ時は楽しむ


龍飛王は超インドア派だけど、鼓翼が強請ればどこにでも連れて行ってくれる※保護者※



龍飛王とは後で約束があるから、豹變王に遊ぼうぜーって言って、うちから連れ出した


豹變王とデートをするのは以前からだけど、必ず龍飛王にそれ以上のサービスをすると心に決めているので、鼓翼の表情はめっちゃ明るい


龍飛王には前以て伝えているし、豹變王とのデートの許可もきちんともらっている※えらい※

豹變王もそれを知っているし、元々そんなこと※浮気(笑)※は気にならないし、二人は意気投合した…!

似た者?、豹虎…!


でもどんなサービスをするんだよ?※龍飛王に※、って豹變王に尋ねられて、鼓翼は「うっ」って返答に詰まった(笑)

豹變王はニカッと口だけで笑って、まー、頑張れよって言った

がんばれと言われて、ナニをどうがんばればいいのか、更に鼓翼は返事に困ったけれど、ああ、って男らしく、帝らしく、静かな笑みを口の端に称えて応えた


そういうところが中天の王らしくて、豹變王の機嫌のバロメーターはぐいっと上向いた

「んじゃまあ、新機種漁りから手っ取り早く行こうぜ」

ゲームセンターを梯子して、めちゃんこじゃれて遊んだ二人だった(笑)



龍飛王といる時はジャンク・フードを食べないけれど、豹變王とは色んなものを食べたり飲んだりする

食べ歩きもする

まさに年相応の遊び相手といった感じで、兄弟のような親子のような、恋人同士みたいな…というのは豹變王の側だけだろうけれど、そんな交流をする豹虎


虎嘯王は豹變王にノーガードだけど、鼓翼はちゃんと豹變王には大人の対応をする

龍飛王にわるいから、とかいう後ろめたい気持ちからではなく、好きな奴がいるからって態度でも言葉でも示す

実際に事実だし…!


それにノーガードと言っても、虎嘯王の豹變王に対する態度は無関心に近いので、それはそれで問題がありそうだけれども

といっても、そんなことをものともせずに豹變王は虎嘯王にじゃれつくんだけどね…!


鼓翼は豹變王と虎嘯王の直接のやり取りはちっちゃい頃に見た記憶しかなかったけれど、豹變王はその時はかなり紳士的だったイメージがあるので、なんか想像がつかない※ちっこい鼓翼がいたから大人な対応だった(笑)※

虎嘯王を口説いて、口説き落としたくて振られたらしいが※想像※、虎嘯王は息子の鼓翼から見ても型にはまって固まりすぎたような堅物なので、頑として傾かなかったんだろうなと思う


そうだと断言できる理由と言えば

虎嘯王が鳳舞王に惚れているというか、全幅の信頼を寄せているからだと思う


鳳舞王は鳳舞王で虎嘯王に万年恋しているので※それ以外に形容できない※、あの二人の間には他の誰にも入り込めない世界ができあがっているのだと感じている

子の自分でさえも


なので、豹變王にはちょっと同情気味の鼓翼だった


それを直接言葉にしたことはないけれど、豹變王のことだから鼓翼の考えていることなど全部お見通しだと思う

鼓翼も特段隠そうとは思っていない

自身の片親を今も常に想っている相手を、慰めて諭す言葉も見つからなかった

偽る姿ならなおのこと


「いつまでも変わらない想いってのはあるからなぁ」

って豹變王は言う


未練と言えばそうだけど、どうしても根っこの部分で惹かれたまま、その根源の部分で形が変わらない想いはあるのだと

鼓翼にはよくわからなかったけれど、それが豹變王の恋なんだろうなと思った


鼓翼に斟酌されていることを知っていても、豹變王の態度は変わらないし、良き友人で遊び相手で相談相手で

時に困った子どもみたいなわがままも言うけど、鼓翼はやっぱり豹變王をきらいにはなれなかった

というか、鼓翼が認めるくらいの全面全身全部位がイケメンだし(笑)


虎嘯王のことを美男子だと思ったことはないけれど※親なので※、豹變王はイケ男で声も仕草も体格も身長も性格も会話も物腰もすべてイケているから、二人が並ぶとまた両親とは違った意味で目立っただろうなと思う

虎嘯王は寡黙だけど、評判の美男だし

鼓翼の想像通り、もちろん目立ちはしたけれど、豹變王の虎嘯王を独占したいという見え見えであからさまなスキンシップが主で、誰も二人には近づかなかったというのは余談で(笑)

虎嘯王はただひたすらノーガードで相手にしなかったけども!(笑)



「帰りはジム※道場※寄ってっから」

鼓翼に断りを入れて、タクシーを拾う


龍飛王と楽しんでこいよ、と豹變王は軽くかっこよく鼓翼にウインクをして、豹虎のデートはお開きとなった


鼓翼が豹變王を見送ってから取り出した端末に声をかけると高級車がすぐに横脇についてさ

同乗していた龍飛王といっしょにデート・スポットとしても有名な展望台の景色を見に行った


きっちりと龍飛王とその運転手に見守られていた鼓翼だった(笑)




鼓翼は龍飛王の腕を取って組んでくっ付いてさー

豹變王に対するのとは完全に次元の違う甘え方になる


そもそも鼓翼は豹變王に、というか、他人には甘えないし…!


親の鳳舞王たちにだって、鼓翼は甘えたことがない


それは鼓翼の遠慮であり、プライドでもあったんだけど、龍飛王は別格で


龍飛王だけは、鼓翼が自分をある程度は委ねていい存在だと認識しているのかもしれない


当然甘えると言っても、フィフティーフィフティー以上に鼓翼が頑張らなきゃいけないと思っていたし、龍飛王を守らねばと思っていたし


龍飛王の平穏と

美味しく豊かな食生活を続けさせることに全力を尽くすことを鼓翼は信条としていた


むしろ好きでやってた!

ご飯作りは大好きだし!!


それよりも何よりも今は龍飛王のことが好きなので、鼓翼はたまにエロ方面では極端に狼狽えながらも※照れ※、守るべきものとして龍飛王の存在を見ていたよね

守られているのは自分の方だっていう自覚はありつつも


龍飛王は別段鼓翼にエッチ以上のことを求めなかったけど※ご飯もえっちと同じなので※、鼓翼が自由に自分の側で羽ばたいているのが好もしいというか、普通だなと思っていたと思う

当然だと思うことは、知の王としては破格の、稀有なことで

真理があるべき本来の姿であるということを鑑みると、やっぱり鼓翼とこうしていることが普通で普遍なことだと考えた



好きだという感情は、創世の王である鳳舞王と龍飛王には存在しない


焦がれるという思いは鳳舞王にはある


けれど龍飛王には真理に繋がる知識と智慧があっても感情はない


両者に感情はないけれど、それでも欲するものがあった


そしてそれを手に入れた


向こうから飛び込んできたとも言えるけど、それそのものが彼らにとっての真実と言えたのかもしれない


創世の王なんだけど

分かたれた相容れない存在なんだけど


互いに独りにはなれなかった



鳳舞王は虎嘯王を得て

龍飛王は鼓翼を手に入れた



鼓翼は龍飛王に懐いたけれど、それも本当のところは、鼓翼自身が龍飛王を望み、選んだからだ

龍飛王が王として闇として体現する知識にしろ智慧にしろ真理にしろ


鼓翼が欲したものが龍飛王だったからこそ

龍飛王は鼓翼を手に入れた



好きだ、と鼓翼は龍飛王に言うけれど、龍飛王は感情がないのでその言葉を返すことも発することもない

でも、鼓翼がくっ付いてきて、ぎゅっと体を寄せてきたら、体をこちらからも寄せることができる


鳳舞王のようにごく自然に腰に手を回したり、肩を抱き寄せたりとかはしない


その代わり、鼓翼が中天の帝としての一種の誇り高さとともに、龍飛王に手を伸ばす


捕まえて、触れて、ニコッと笑う

目で口で、大きくて広い感情をあらわにする

それだけで、龍飛王と通じ合えた


まだ足りないと鼓翼が言うなら、二人の愛の巣への帰りを待たずに体の奥の奥にまで教え込むだけだし(笑)


ぎょえええーーーって鼓翼は、エロいことに関しては、真っ赤になって全身で照れるのだろうけれど、そっち※エロすること※の方が龍飛王にとっては真理だし、鼓翼にしか生殖したくないのが実際の、まごうことなき真実だった


だから、二人はめっちゃラブラブだった


鳳舞王と虎嘯王の完全夫婦※すごいな※とは別の意味で、同志のような…でもエロしたいのはおまえだけ、みたいな、なんかすんごい絆があった※すごいのか?※



鼓翼が笑って、照れて、照れながらも生真面目に言うんだよね


好きだ、って


龍飛王は無感動無表情のままでそれを見返して

見つめ返して


鼓翼をマジ照れさせて


そして相変わらず立派な仕立てのスーツ※私服※の正面から

鼓翼をそっと包みこんだ



抱っこが好きな龍と、ご飯作りが大好きな仔虎の二人でした



帰ったら、止まらなかったよね※ナニが!??※…


仲良し龍虎…!!!




オチがないまま、終わるー!!

四人の王妄想の夏は、アチアチです…!!



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2024年08月14日

【龍飛王×鼓翼】とある夏の日

オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

とある夏の日




「里帰り?」

少年然とした王の口から、キョトンとした声が自然と漏れた


…しないのですか?、と丁寧に左右に尋ねられて、鼓翼は素直に頷いた

ちょうどお店の掃除を終わらせて、二人でお茶を啜っていた時




「避暑と称して南に行くみたいな話を聞いてたし」

今頃二人でバカンスがてらよろしくやってるんじゃないか?、という答に、なぜか左右は赤面していた

まあ、夫婦だし、鼓翼の両親だし


鳳舞王が相変わらず虎嘯王を溺愛しまくっているらしいので左右の想像は間違ってないと鼓翼は苦笑した

年がら年中発情期だと他所様のことは言えないが、実家には自分はいない方がいいと鼓翼は考えていた

自立したし、今は龍飛王と一緒だし、顔を立てる義理はない


そもそもそうした慣習には特に鳳舞王が無関心だし


唯一の兄弟であるはずの龍飛王と仲が大変よろしくないからなぁ…と鼓翼は内心で苦笑する


それは特段大きな問題ではないしいいんだけど

そもそも鉢合わせにならなきゃ問題はないんだし


左右の方は本人が一族の当主らしく、やはりこの時期は付き合いが多めらしい

お土産を親戚分買って帰らなければいけないし、到着した途端に相談事やら指示やらで引っ張りだこになるらしい

左右は有能だし人当たりもいいし世話焼きだし、その苦労が推し量れたので、鼓翼は思わずウンウンと頷いた


「早く戻ってこれるといいな」


休みは長めに与えたのだけれど、切りがよければ帰省からは早めに戻る予定のはずだ

はは…と左右は力なく笑って、幸運を祈っていてください、とだけ告げた



左右…あんなにがんばってくれているから何かしたいなぁ…と鼓翼は思ったんだけど※仕事の付き合いとはいえいつもお世話になっているし※、特段こっちから手を出しても左右に余計な気遣いをさせるだけだよな、と賢い鼓翼はそう判断して何も言わなかった

龍飛王に左右のお給金をあげてくれよ、とか頼んでも意味がないし


そもそも龍飛王が左右の働き分以下の賃金を設定しているはずがない※知の王だし※

龍飛王は頭が良いというかすべてを知っている王なので、ずる賢さがないというか、至って合理的に判定を下す

だから、左右の力量や働きに見合うだけの賃金できちんと契約をしてくれているはずだ

左右は家のお手伝いのプロの家系なので※しかもその当主※、鼓翼のために他所から引き抜くにもかなりの好条件を提示したはずである


左右はなんでか自分を気に入ってくれているけれど※鼓翼が帝だから※、ありがたいような心配なような、そして、左右がんばれよ、って思うと気になった

たまに素が出るのか、「鼓翼様」と呼んでしまうのだけはいただけないが(笑)

呼び捨てでいいぜ、と言っても、ものすごい形相で断固拒否されたので※左右にしては珍しく※、「様はよせよ」と嗜める程度に留めている


でも本当に左右は年上なのに腰は低いし有能だし何でも手配がうまいし、細かいことに気が配れるし、鼓翼から見たら出来過ぎの部下であるような気がする

けれど、左右も龍飛王もしれっと言うんだよね


優秀な人物の下で働くのが適していると


要するに人材としては評価が高いが、使う側の立場としては適していないということなのだろう


優秀な人物…?…のくだりには引っかかるが※鼓翼は自覚なし※、だったら左右が働きやすいような環境を整えてやろうと鼓翼は考えた


考えたけど、実際にはやっぱり左右の力を借りないとできないことばかりなので、鼓翼はちょっと困ったりもした

上に立つ者は余計なことを考えなくていい、とは、龍飛王にも、そして左右本人からも直接言われたけれど、鼓翼自身がやるべきことをきちんと為すことが左右にとっては大事なんだろうと考えた


鼓翼は、何でもできるけど滅多に本気を出さない天性のバランサーである鳳舞王と、何でもできないけど一芸またはニ芸に秀でている超絶美男子※?※の虎嘯王を幼い頃から見ていたので、自身を過小評価している

なので自分が人並み以上に優秀である※すでに大学院卒の資格持ち※ことを理解しながらも、両親ほどカリスマ性もないし、人を惹きつける魅力もないと考えていた


龍飛王に言わせたら、あいつらより余程魅力的だと断言できるのだけれど、鼓翼には馬耳東風

まったく身に覚えのない評価だった


あの創始の闇として畏れられ、誰もが遠巻きにしていたというか、龍飛王が近寄らせなかっただけだけど、そんな孤高の存在である龍飛王をゾッコンに、ズブズブに入れ込ませた自覚もない※無自覚※

俺にそんな価値も才能もねえよって言いつつ、アイディアを練って計画を立てて緻密な計算をしてテキパキと何でもできちゃう鼓翼(笑)


なので、豹變王には面と向かって

自覚がない分たちがわるいが、鼓翼は人が良すぎるからな!!

って言われた(笑)


あほの子、鼓翼※そこは虎嘯王似※




鼓翼は両親がわが子の目の前でも憚らずいちゃつき放題だったので遠慮ばかりを覚えてしまったけれど、実は結構甘えたがりで、誰かと一緒の方が楽しいと思うような子だった

だから龍飛王のマンションの仕切りのないつくりが非常に居心地が良くて


だだっ広い台所で暇なく立ち働いていても、広大なリビングの龍飛王の姿をいつでも見ることができたからなんか嬉しくてね

今だと豹變王もたまに顔を覗かせるから、終始穏やかだった


豹變王が出てくると逆に賑やかになるんだけど、応対する※気のせい※龍飛王が静謐な物腰のままだから全然気にならなくてね

全く相容れない空気なのに、どちらもわが道を行っているから何の波風も立たなかった(笑)

盛り上がりもしないし、盛り下がりもしないから、BGM代わりに話を聴きながら、おかしな二人だよなーって口元だけで笑いつつ、鼓翼は毎度考えた


龍飛王自体、物事のすべての結果と結論を知る知の王なので、話題が長続きしない

けれど豹變王は思いついたことをポンポンと好き勝手に放り出すので、一向に話が尽きなかった※自由の王※

なのでうまく行っているのかなぁ…なんてことを考える

豹變王相手に嫉妬しようにも、あんまりにも両者の話が噛み合っていないので、なんとなく烏の会話でも聴いているような気になってくるのがまたおかしかった


豹變王って変わってるよなぁ…と思う鼓翼だった


豹變王は、自由の王だから(笑)



で、鼓翼が生来の甘えん坊だということを見た瞬間からピンときていた※初対面は鼓翼が一〜二歳くらいの時※、豹變王※龍飛王は知の王だから知っている※

ここは鼓翼に甘えさせてやった方がいいんじゃねえのー?、と適当に思った時は、すぐさまバトンタッチをする

天性の勘で…!



「じゃ、仕事に戻るわ」


鼓翼が二人のために飲み物を用意してきたのとすれ違いに、またヒラヒラと手のひらを振って立ち上がる

鼓翼が淹れたお茶を片手に※もちろん美味いので飲む※、自身のテリトリーへと移動する


鼓翼は仕方がないので龍飛王の隣に腰掛けて、忙しそうだなーって小さく感想を漏らす

龍飛王は豹變王の頭の中を知っているので何も言わない

鼓翼からカップを受け取って口に含む※猫舌ではない※

鼓翼は自分もみんなと一緒に休憩しようと思っていたので自分の分も淹れてきた

それに口をつけながら、ちょっと隣を見ると、龍飛王がこっちを見ながらお茶を飲んでてさ

ん、ってなんか、なぜか赤面する(笑)


いや、してないぞ、断じて俺は狼狽えていない…!、と思ってもなんか顔が熱くなって、お茶が熱かったーみたいな風を装って、手を眼前でパタパタする

そしたらその手首を龍飛王に掴まれてさ

…観念する※ナニを?※



もうちょっとここにいろって龍飛王に無言で言われている気がして、鼓翼は夕飯を作る時間になるまで龍飛王の側にいた




エロいことは、夜中中にしまくった※朝まで※





なんかよくわからない散文でした…!

鼓翼は中天の帝なのにいい奴です…龍飛王に気に入られるくらいだから
あと、豹變王にも気に入られる稀有な王※豹變王は虎嘯王が好きだけど※


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2024年08月13日

【龍飛王×鼓翼】夏のむふふ

湿度90%で室内がやばいので、避難がてら四人の王妄想を…!


オリジナル【四人の王】妄想より

龍飛王×鼓翼

夏の日のむふふ



龍飛王は働いているから、当然お盆休みを取ったよね※他人事※

鼓翼は主夫だから休みはないよね

むしろ、お手伝いをしてくれる左右にお盆休みをあげたから、普段より忙しかったよね

お店はお休みだけど、苦手な掃除とか洗濯とか、一所懸命やって毎日齷齪働いていた


パワーはあるので、常に働き者の鼓翼…!※たまに休む※

休みをもらった龍飛王かわいそう※鼓翼は龍飛王どころではない家事三昧※


で、同居している※詳しくは四コマ漫画を参照※豹變王は、国内の証券市場が一応お休みだからオフの日があってさ

鼓翼の…というか、正確には龍飛王のおうち※高級マンションの最上階※に新品の海パンを持参して帰ってきた

ええーって鼓翼はなるんだけど…

今から海に行くのかよー?!って


豹變王は相変わらず飄々としてて※豹だけに※、それから不意にニッと笑った

口だけで、歯をむき出しにして


ここの風呂場広いだろ

ビニールプール買ったから水遊びしようぜって


聞くなり、何歳※いくつ※だよ!?って鼓翼は心の中で突っ込んだけど、豹變王には大人な対応をするのが一番だから、とりあえず龍飛王が許可するか確認してみよーぜって言った※大人な対応※

龍飛王が駄目って言えば鼓翼は遊ばないし、豹變王が駄々をこねても、徹底して宥め賺すつもりだった


龍飛王がこの家の主人だし

鼓翼は龍飛王の奥さんだし※そうなんだ?※


てことで龍飛王に訊いたよね※鼓翼が※

「好きにしろ」

相変わらず素っ気ない返答だったけど、鼓翼はそっと龍飛王の顔を見てた


龍飛王はいつも通りの無表情なんだけど、鼓翼が返答を聞いても動かないから、知の王らしく全てを察した


あとで行くって

端的に答えた


豹變王は、自分と鼓翼と、なんと龍飛王の分の海パンを買ってきたのだ…!

あほなのか!!!!※盛大なツッコミ※



鼓翼はサイズが一人だけ違うので選べなかったけど、豹變王と龍飛王はパッケージを同じにしておいて中が見えないようにし、豹變王は鼓翼にどちらかを選ばせた

豹變王が買ってきた水着というだけでなんかヤバそうだなぁと思うんだけど、龍飛王は全部わかっているみたいで、鼓翼が選んだ包装紙を受け取った


なんか、龍飛王が鼓翼の手元を見ててさ

なんだろな?って思って、鼓翼は戻した自分の手のひらを表裏ひっくり返して何度も見るんだよね

自分の手を見て思い出すのは、昨夜しっかりと握り合ったまま何度も致しちゃったな、朝も※!※…っていうことだったので、思い出した途端、鼓翼は盛大に赤面した


うああああああ

龍飛はエロ過ぎる※そこまで!?※


あわわって一人で慌てふためいて、じゃあ、豹變王と遊んでくるって言って急いで龍飛王の前から姿を消した

龍飛王は何にも言ってないのに、鼓翼だけ狼狽して足早に消えてしまった



なんだろうね、このあほっプルは…



てことで広すぎるお風呂場でビニールプール遊び!

手際が良すぎる豹變王のおかげで、立派なプールがお風呂場に設置された!

本来は大きな庭に展開するのだろうけれど、生憎と庭はないし、多分龍飛王は庭が好きではない※インドア※んだろうなと鼓翼は察しつつ、大人が数人入っても問題なさそうなでかさのプールを一人で作った豹變王が普通にすごいと思った

遊びには労力を厭わない中央の王(笑)


豹變王の海パンはビキニでさ


鼓翼もビキニでさ…


鼓翼は包装紙からそれを取り出して見たとき、うへぇって思ったよね…


何で俺まで大人仕様なんだよ?…って


サイズがぴったりだからいいけど、鼓翼はあんまり恰幅が良くなくて、筋肉は適度にあるけど少年然とした見た目と体型なのであんまり見栄えが良くない

豹變王くらいしっかりした大人の筋骨があると、むしろセクシーで全く嫌味を感じさせないのだけれど、鼓翼の場合は腹筋もそれほど分厚くないから腹のあたりが少しスカスカでね…

海だったら波でパンツがズレるんじゃないかってくらい、心配だった

幸い室内のビニールプールだし、風呂場だし、全裸になっても気にならなかったけど


豹變王はプールの中で四肢を伸ばしてさ、うーん気持ちいーとか適当なことを言ってた※お風呂場なのに※

鼓翼もヘリの方に座って、バシャバシャと飛沫をかけてくる豹變王の足の動きを見ていた

たしかにお風呂場なんだけど、普通の水風呂に入るより楽しいなーって

豹變王と遊ぶこと自体が鼓翼にとっては楽しいことなんだけど※豹變王は数少ない友人だし※、豹變王は話も面白いし飽きないしイケメンだし※鼓翼は面食い(笑)※、普通に楽しいなーって思った


で、しばらく二人で子どもみたいに大して内容のない話をしていたら、龍飛王が入ってきた


鼓翼は龍飛王だって気づいて振り向いたら、一瞬呆けたようになってさ

うーんってちょっと目線を落として、俯いて、少し頬を染めてから後髪をかいた


「やっぱ体格がいい奴にビキニは似合うなー」

豹變王は動じずにそう評したんだけど、鼓翼はなんか面映ゆくてね

龍飛王の下着姿は見たことがあるし、何なら夜の浴衣姿は互いにノーパンなんだけど、しっかりと股間に至るまでのラインを残したままの水着姿の龍飛王を見たことがなかったので逆に照れてしまった

ハーフパンツよりは断然似合うし、想像しやすいんだけど、超色白※インドア※の龍飛王が意外と肉体派で、格闘技が趣味の豹變王と比べたら筋肉のつき方や質が違うのは一目瞭然なんだけど、めっちゃ雄っぽくてね※龍のオスだから※

鼓翼なんて虎嘯王ゆずりの美筋※うつくしー筋肉※の持ち主で、働き者ゆえに必要な箇所にしっかりと強い筋と肉※虎肉※が付いているんだけど、所詮子どもなんだな…っていうのがわかるくらい、骨格的なバランスでは完全に負けているんだなっていうのが分かると、情けなくなって

鼓翼は豹變王が龍飛王に海パンのレクチャー※形状と色の説明※をしているうちに、さっさとこの場を離れようとした

豹變王のパンツ姿はかっこいいけど照れ臭さはあんまりなかったのに※一応恥ずい※、龍飛王だと何だかやたらと艶めかしく鼓翼には見えてしまって、長居してたらやばいなと本能的に察したのかもしれない


その背後に豹變王の声がかかる

「なんか飲み物とか作ってきてくれよ」

豹變王に完全に先手を制された鼓翼だった(笑)




飲み物とか食べ物をリクエストされたら、それに答えないわけにはいかない※そうなんだ?※

鼓翼にも料理人としてのプライドと意地がある


とりあえず、龍飛王の色っぽい肉体美の映像は頭の中から追いやって※たまにフラッシュバックする※、二人それぞれに食べさせたいもの、飲ませたいものを吟味して冷凍庫と冷蔵庫の中から必要なものを取り出した

こういう時、自分の分を疎かに…テキトーに作ると、遠慮したのではないかと疑われるので手は抜かない

鼓翼だって美味しいものが食べたいので二人と見劣りしないものを作る

ただ、自分が食べたいものを乗せるだけなので、龍飛王たちの分を考えるよりは楽ちんだった


手早く作ったおやつを薄いアルミのプレートに乗せてお風呂場へ帰還すると、豹變王と向かい合う形で龍飛王もプールの中に浸かっていた

龍飛王の日に焼けていない長い生足がすらりと伸びて、水嵩が少ないのでゆったりと曲げて立てた膝が水面から覗いている

かっこいいというよりも鼓翼にとっては見とれてしまうようなボディラインなので※龍筋※、あんまり見ないように…でもチラチラと意識しながら二人にグラスを手渡した


作ったのは下にフレッシュジュースが入ったシャーベット兼フラッペの盛り合わせで、凍らせた果実が二層を分ける境界になっている

長いスプーンとストローを添えて、見た目も色もしっかりと整えられている、プロの仕事だ

食べてもらいたいものをそれぞれに選んでいるので、龍飛王と豹變王の中身は違う

鼓翼のは二人のちょうど間くらいのものだ

うまそうだなーと短く感想を呟いてから、豹變王は豪快に※それほどでもない※スプーンですくい上げたものにかぶりつく

龍飛王は一応足を組んでから食べ始めた


二人で何を話していたのかなーと思ったら、やはり豹變王の仕事関係だったらしい

助言を求めるというよりも、時勢の動向の内容が主で、龍飛王は特に豹變王に対してあれこれ指示をしない

豹變王も龍飛王に何ら期待していない風で、単なる確認のための世間話的な中身ではあった

互いに不干渉であることが王たちの暗黙の了解のようで、それゆえに今の関係が成り立っているのかなぁと鼓翼は思いつつ

単に豹變王が自由すぎて誰の指図も受けたがらないのと、龍飛王も仕事以外で頭を巡らせるのは億劫だと考えているからだろうとも思えた

一見冷たくはあるけれど、お互いに不可侵であるという点で、うまく均衡が保たれているんだろうなと鼓翼は解釈した



鼓翼は食べている間は龍飛王のことは忘れたよね

生来、美味しいものを食べることが好きだから


ご馳走さまーって豹變王の美声※声もイケメン※が耳に届いてからやっと我に返った※食いしん坊※


「じゃ、片付けついでに俺はもう上がることにする」

って鼓翼が言って二人からグラスを受け取ろうとしたら、豹變王に持っていたカップを取り上げられて


眼前で仁王立ちした豹變王に面と向かって「そいつは俺がやる」って言われた


へ?って鼓翼は頓狂な顔をしたけど、「折角の休みなんだろ?」って


「目一杯いちゃついてから、後の片付けはよろしく」って言われた


……………


鼓翼は、豹變王って読めねええーーーって思った(笑)


自由すぎる中央の王!!


まあ、子ども※豹變王※の後片付けは親※鼓翼たち※の責任だよなって思って、人のいい鼓翼は、わかったって言ったよね


ほんとにわかってるのかは謎だったし、龍飛王は頭の中で、子に片付け方を覚えさせるのも親の役目だと言いたかったけど、豹變王の真意を察していたから無言だった

むしろ、かなり期待していたというか待っていた状況だったので、内心で嬉々として受け入れた


鼓翼は背を向けたままトレーを持ってヘラヘラと片手と振って退出する豹變王を見送ってから、龍飛王の正面に腰かけた

まだ水は少し冷たかったけれど、だいぶ温まってしまったようだ


なんか、真正面から龍飛王の顔を直接見るのも憚られて、鼻歌交じりに視線を右へ左へ逸らす

頬は少し赤らんでいたかもしれない


なんだこれ、青春か!?


龍飛王はそんな鼓翼を見てて※無言※なんか…なんか、思ったよね


なんだこれ、ラブコメか!?


こっちへ来いって言葉にするよりも早く、自分から鼓翼の隣に腰かけた


意外と行動するインドア派!
(会社では重役だから…)


鼓翼はギョッとして龍飛王の横のかんばせ※顔※を見上げたけど、少し濡れた髪の毛※豹變王の立てる水しぶきがかかった(笑)※の隙間からちらちら見える細くて長い睫毛が超絶に大人の色香を漂わせていたから※そうでもない※、うああって内心でなったよね

龍飛王はといえば、鼓翼の海パンビキニ姿が珍しい上に、鼓翼はまだ幼いので腹筋が少し薄めだから、頭上から見たら見えそうで危険だなとは思った(笑)


むしろ危険になった方が好都合だけどね…!


鼓翼は自分の股間に気づいていないのかもしれないけれど※見えそう※、龍飛王はなんか、辛抱する必要はあるのかないのかで言えば、「ないな」で結論づけた


二人は妊活をする仲なんですよ…!

今朝もしっかりやったんですよ※何を※…!


鼓翼は何度も龍飛王のことが好きだって言いながら抱きついて、龍飛王も鼓翼が欲しいって何回も耳に瞼に囁いた


アツすぎる!!!


だから、龍飛王は鼓翼の腰に手を回して、男になったよね

むしろ、オスに





(略!エロ部分は作品化の際にすべて収録します)






龍飛王に抱っこされて、自分からも抱きついて、ほとぼりが冷めてから、二人でプールを片付けた※龍飛王えらい※


子ども※豹變王※の遊びの片付けを二人でした(笑)

龍虎は仲良し…!


…というオチに行き着いた、夏のむふふ話でした


豹變王は鼓翼の保護者として龍飛王のおうちに同居してますが、ほぼ二人の子ですな(爆笑)
なんとなく…!



その後ビニールプールを買ったこと自体が忘れられたというオチも、ビニールプール遊びによくあるオチです…



豹變王は自由すぎる王…!


鼓翼は龍飛王がほんとに見た目も中身も好きで、龍飛王は鼓翼にゾッコンだというイチャラブな二人です


中天の王である鼓翼は龍飛王の頭脳に惚れたというか脱帽しているのだけど、四人の王妄想の鼓翼は龍飛王の見た目にもうわぁ※照れ※になっている理由は

美形美男子と持て囃される親の虎嘯王に見劣りしていることを感じているからかもしれません


本編では虎嘯王はフードをかぶってさらには龍飛王に両頬に傷をつけられたので美形とか言われなかったのですが、元々は眉間縦じわ美男なので存在感があったり

鼓翼は虎嘯王のフード姿しか、しかも数回しか見ていないので、全く覚えていなかったのかも

龍飛王は虎嘯王には興味がなくて、ヒビの目を通して鼓翼に興味を持ったのかな

見てくれよりも、鼓翼のその魂の向きと所在が龍飛王にとって惹きつけられる魅力を持っていたようです

最初は単に欲情しただけかもしれなくとも


という、本編と妄想の不思議な相違でした


極度の蒸し暑さから逃れるためだけに書いたので、穴あきまくりですが
妄想の中の龍飛王と鼓翼の二人は本当にハッピーらしいです




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2024年08月12日

間の楔のお話

間の楔のお話

「間の楔」と書いて
「あいのくさび」、と読みます


昔の古の…というか
かなり古いBL小説で
読みきりでもあるノベルもので
時間はかかりますが
かなりすんなりと読めるお話です


名前を聞いた当時は

難しい名前のタイトルだなー

名前だけ聞いてもさっぱりわからんー

…というくらいで、

ボイスCDとかがものすごいというのを
JUNEの雑誌の紙面で見たくらいだったんですね

エロいとかいう、そういう評判でした

その後、
しばらく経ってから原作を買って
アニメビデオを買って
そしてたまに今は書籍を読み返したりしています


オリジナルのアニメビデオはめちゃくちゃ豪華で

CVが某土井先生役の関さん(受け)
攻めのイアソンが今は亡き塩沢さん
ラウールが速水さん
カッツェが田中秀幸さん
キリエが石田さん?誰だっけ?
ノリスが菊地さん
シドが確か堀さん
ガイが…森川さんかな!?
極め付けのルークが北斗の拳でおなじみの千葉さんでね…

失神するくらい凄すぎる神メンバーで
アニメ制作は当然すごいところがやってくれました
キャラの作画が超美麗…

アニメではほにゃららシーンはあやふやにされてましたが
とにかく豪華でした


…というアニメの話から入りましたが
やはり原作が今読んでも良い作品で

まずは世界観がしっかりしていることと

キャラクターの立場や心情がしっかり描かれていること

ページ数が少なく

主体となるカップリングが絡む描写は少なめなのですが

最初と途中と最後と結末で

すべてを語りきっているような作り方がうまかったですね


ネタバレになりますが

ハッピーエンドではない
ハッピーエンドです


世界観的にハッピーにはなれないお話でもあるので
二次創作とかで茶化すようなこともできない感じですかね…
シリアス…

それくらい、結構重いけれど
しっかりしたお話だし
それゆえに感動するのではないかと思われるお話になっています


決しておセンチではなく
真面目な話で、
けれど二人が二進も三進も行かない系というか(苦笑

そこに萌え萌えしつつ、
最後に
ある種の成就がある感じです


ハッピーエンド以外は読みたくない人も
納得できる形で締めくくっているので
読んだことがないという人は
何かの機会にどこかで購入できる場合は
買って読むといいと思います


個々のキャラに関してですが
主人公の受けの方のリキに
主に思い入れがあるような感じなんですが
攻めの主人公のイアソンも今読むと面白いですね

今で言う
ある意味で異種姦のカップルなんですが
事情が絡まったり
出会いが結構あっさりしてから
もつれたり…といった動きが
ことさら面白い読み物です


長編ではないのでサクッと終わりますが
やっぱり土台となっている舞台が素晴らしいので
その世界の中での恋…?…だったのかなと思うと
切なくもかなしいけれど美しいお話です


リキ大変でしたね!!

…という一言で終わるかもだけど、

イアソンとリキはいいカップリングなんですよ

決しておセンチや感傷的ではなくて

通じ合った…というのが
最後のシーンとその周辺で
伝わるようにえがかれています


もしかしたら泣くかもね!(笑)


百聞は一見に如かず

どうぞご自身の目で読んで確かめてください…!(o^^o)
posted by 水堂とらく@はりこのとら紙老虎 at 17:32 | 日々の徒然2024
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2024年08月11日

ザクセフィ話

ザクセフィ話…と聞いて

なんの略?…というお話から説明が必要なのが
元ネタとカップリングのあるお話というか
なんというかですが

要するにザックス×セフィロスのお話です

キャラクター名にピンと来て
違うCPのファンだという方は
タブなりを閉じて逃げてください




ということで今は懐かしい、
FF7のリメイクを含まない
当時の同人CP話を…!


たまに数年に一度くらいの周期で
昔描いたCPを思い起こすことがあります

雑食ではなく一個きりのCPを常にほぼ描くので
思い入れが残るというか
思い出が残ってしまうのかもしれないですが

FF自体はグラフィックがくどくなってしまったので
※自分の中ではラストレムナントが至高です※
コマンドロープレから離れたこともあって
8以降はやっていません


てなことで1997年くらいのザクセフィ作品を
手元にあるものだけ読んだんですが
千差万別で面白いんですね

人によってセフィロスの一人称が違っていて

ザックス自体のキャラについては
女の子好きでフレンドリーで
英雄※セフィロス※に憧れるキャラクター
そして実力もあるいい男?として
結構固まっているんですが

人間味のあるセフィロスだったり
人が良かったり
色々あって主にセフィロスがなんか面白いです


ザックスの強引さになし崩しにさせられるのが
ザクセフィなのかな?


FF7はエアリス好きで
主人公は目に入らない口だったので※よくある※
感想は全てセフィロスに注視しているのですが

プレイ中は主人公になって
エアリスににこにこしつつ
セフィロスを追っている感じでプレイしていました

なのでいつも通りのアウトローでしたね( ´ ▽ ` )


リメイク等をやってしまうと
当時のイメージや想像で補ってきた
その良さが壊れてしまいそうなので
配信とかも見る気は無いです

なので
当時どんなことを考えてCPを捉えていたのかなぁと
思い出しつつ同人誌を読み返していました

おそらく、FF好きな人の妄想は
…これはどのジャンルも限らずですが
時代を経ても
今と変わらないような気がします


という日記なんですが


実は当時のザックスのイメージが
オリジナル四人の王の豹變王の性格の中にあったりして

自由奔放にしてなかなか真面目な側面を見せない…という

関わる側にとっては迷惑この上ないのですが

結論としては憎めないキャラクターだというのが
豹變王にはあります

中天に棲まう生粋の鬼属の左右にとっては
先代を豹變王のフラストレーションでころされたので
ちょー迷惑な王だったと思いますが※実は豹變王が一番こわい※

虎嘯王にぞっこんなのは昔からなのですが※懐いている※
虎嘯王もセフィロスっぽかったのかな…?
ぶきっちょというか、あんまり顔に感情が出ないというか
まあ、何かしらセフィロスに近いものがあったかもしれません

と言いつつも
豹變王はもちろんザックスではないですし
虎嘯王はセフィロスではないです

…結局は鳳舞王が虎嘯王を手に入れたわけなので

鳳舞王はこれまで描いてきた
どのキャラにも被らないですね…

それを言えば、龍飛王も鼓翼も被らないわけなんですが


…ということで
今描くとしたら、ザクセフィに関しては

ザックスのいい男振りが成り立っているからこそ
セフィロスを押し倒せる感じになるのではないかと
想像しています

リメイクをやってないので
今のザクセフィの方達が捉える両者というのは
さっぱりわかっていませんが(・・;)

セフィロス受け自体、
自分の中では「攻めのザックスありき」のCPだったので
攻めはザックスじゃないとあかんのです

セフィロスに関わり、唯一食い込んだのが※夢想※
ザックスという人物でキャラだったというか

そういう妄想から始まったのが
おそらく当時のザクセフィだったんじゃないかと思います


FF7はセフィロスを追っかけるのが楽しかったもんね…(爆笑)

狂気というよりも
セフィロスに対して
人間性を感じ取った方が
ザクセフィ好きだったのかなと思いつつ


そういう意味で、やはり攻めキャラに一目置いているのが
自分のカップリング観でした

受けキャラは好きだけど
攻めキャラの方のファンですね…
自分はどちらかというと…!


ラストレムナントの
ダヴィラシュに関しては
ラッシュが尊過ぎたけど…!!!


…という横道の話はともかく

ザクセフィのザックスかっこいいなー年下攻めでずるいけど…
と思いつつ、手元にあった昔の同人誌を読んでいました


ザックスはセフィロスより背が低いけど
年下だし部下だけど攻めなんですよ!!…という

どんだけ人がいいんだ、ザクセフィのセフィロスは!!(笑)

…と思ってニヤニヤした
過去のCP作品めぐりでした


今妄想したら、どっちもカッコよく描いてしまって
収集がつかないかも!?

男前のザックスは
かっこいいセフィロスを押し倒せるのか!?

…妄想ならばなんとでもなるけど(真顔


というオチで終わります!


暑さが治らずに体調を崩しがちですが
原稿その他をがんばります



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