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2023年12月30日

【四人の王】【妄想】【中天】その50

【四人の王】妄想です。
『現代版妄想』は、さらに正念場へ入ります。
一堂に会する王たち。
本来ならあり得ない※互いが不可侵なので※…とんでもないことなんですけどね…!

DLsiteさんで予告中の2024年1月末新作予定の【裏本・創世の闇】をお気に入りに入れてくださった方にはありがとうございます。実は体調を崩してしまったのですが、何とか復調できそうです。とりあえず、溜めていた更新を!

そしてとうとう、2023年の大晦日が最後の『現代版妄想』(完結)の更新となります…!
よろしくお願いいたします…!!

※読み直しの時間が足りなくて誤字やおかしな言い回しが多々あります…!作品化の際に修正しますのでこのまま載せてしまいます。すみません!※

現代版妄想・50


龍飛王が亀兆王とともに到着したのは、外の雷鳴が間断なく鳴り響いている、いわゆる壮絶な状況だった。
轟音がそこら中に響いて、空気そのものが震え、大きな音が聞こえるたびに確実に近隣にいくつか落雷しているような有様だった。
地鳴りのような震動が延々と続く、めっちゃ荒れた天候だった。※こわい※

うるせーって、豹變王は率直な感想を吐いてからこう言った。

「無粋な雷だなー」

「まったくだ」

間を置かずに虎嘯王が同意した瞬間、雷の音がピタリと止んだ。※二人の王パワー※

鼓翼は、なんでだろ?、って素直に首を傾げた(笑)

で、龍飛王は亀兆王を伴って無言で店に足を踏み入れたよね。
空のことは全然どうでもいいみたいな態度で。

それを見て鼓翼は一瞬、心臓が止まるかと思った。

龍飛王の凄みが倍以上に増してて、あー、本当に鳳舞王との因縁が根深いんだなって思った。

表情の上にものすごく濃くて深い影ができてて、目が尋常じゃなく昏い。
あれで睨まれたが最後、鼓翼はかなしくて俯いてしまうかもしれないとさえ思った。※泣きはしない※

鳳舞王は龍飛王の姿を敢えて振り返らずにいたようだ。
隣の席には虎嘯王がいる。
鳳舞王の手を握っているが※ラブい※、やはりあちらも緊張感が並々ならない。
虎嘯王の横顔はつらっとしているけれど※王だし※、鼓翼はこうした、天地を揺るがす規模の険悪なムードに直面すること自体が生まれて初めてだったので、招待した側であったんだけど、うまく声が出てこなかった。

豹變王がさすがに気づいて、席を立って鼓翼の側に寄る。
無理すんな、と言って慰めてくれるが、客人である豹變王が鼓翼の代理を務めるわけにもいかない。


その重苦しい空気の中で一人、なぜか満面の笑みの人物※王※がいた。



亀兆王は白いスーツに身を包み、艶のある長くて真っ黒な髪を綺麗に結い上げた姿で、花開いたような笑みを浮かべていた。

最初に気づいたのは当然横にいた龍飛王で、少し怪訝な顔をしていたようだ。
鼓翼も後になってから気がついたのだけど。


亀兆王が見ている先にいたのは。


「?」

初め、虎嘯王はなんだか変な顔をした。
ん?、って内心で思ったのかな。
最初は、なんだろな?、って変異に気がついただけだったのかもしれない。

そして虎嘯王がなんとなく辺りを見回した視線の先にある亀兆王の口元の笑みが深くなった瞬間、鼓翼たちは凄いものを見た。

鳳舞王も、ぎょっとしてた。

それくらいの、あり得ない光景だった。


虎嘯王のイケメンすぎるのになぜかかわいい笑顔が全開に…!!!


ええーーーーーっっ

鼓翼は豹變王と仲良く目ん玉を飛び出させた。※なぜかギャグに※


龍飛王はなんとなく理由を察したようだ。※さすが知の王※

鳳舞王は憮然としている。※やきもち※

虎嘯王の邪気のない笑みは崩れない。

亀兆王は虎嘯王に向けて腰の位置で小さく手を振ると、「席に着きましょう」と静かに言って皆を促した。※衝撃のあまりみんな立っちゃってた※
亀兆王は驚愕して目ん玉を丸くしている鼓翼に、贈った花を飾ってくれてありがとう、と、にこやかに招待してくれたお礼を言った。


亀兆王は笑みを治めて龍飛王と同じテーブルに着く。
鼓翼は亀兆王のとりなしのおかげでなんとか人心地ついて、会を始まりを宣言することができた。

おやつ会? 時刻的にはお茶会かな?

その会は、今日は遠路はるばる来てくれてありがとう、と簡単な挨拶から始まった。

そして一人一人の名前を呼んで、お世話になった感謝、育ててくれた感謝、見出してくれた感謝を、それぞれのテーブルの席に着いた者たち※王たち※に贈った。

長話は鼓翼も苦手なので早々に切り上げ、時間もないことだしまずは温かいスープから…ということで皿と鍋を運んで一人ずつに振る舞う。
鼓翼の働きは堂々としていて、いささかも不手際がなかった。
ガチ・モードの鼓翼は、とても中天の帝らしかった。※かっこよかった※



お手製※学んだ!※のパゲットの籠を運んで、ディップの入った食器を置き、一人ひとりに温かい紅茶を注いでいく過程で、亀兆王に、虎嘯王は知り合いなのか?、って鼓翼はお客さんなんだけど、訊いたんだよね。
龍飛王と同じ卓だから、龍飛王にも聞こえていたと思うけど。

亀兆王が言うには、虎嘯王は学生時代、学校は違ったんだけど何度も全国大会※すごい※で顔を合わせているうちに親しくなって、意気投合した仲なのだそうだ。
めっちゃ馬があいまくって、さっきみたいに邪気のない笑顔で常に互いが接するもんだから※仲良し※、毎年大会に同行した虎嘯王の彼女が彼と別れる騒動に発展したという苦労話を語ってくれた。
本当に毎度毎度申し訳なかったと亀兆王が言う様を、龍飛王は結構驚いて内心は聞いていたかもしれない。

虎嘯王と亀兆王は、魂で繋がった親友同士だからね…! ※恋愛関係ではない※

事前に鼓翼が虎嘯王の息子だと知っていたわけではなかったけれど、道理で話しやすかったわけだと亀兆王は言った。
龍飛王が鼓翼を雇う時に履歴書のようなものを見たんだと思うけど※私用の秘書なので※、実際に驚いたそうだ。

そっかぁ…、と納得しつつも、あれだけあからさまな虎嘯王の笑顔はきっと鳳舞王でさえ目にしたことはないんじゃないだろうか。※多分、亀兆王の200%の笑みも龍飛王は初めて見た※
二人には恋愛の感情はまったくないらしいが※ガチの親友※、鳳舞王は大丈夫かな…と思いながら、テーブルを回った。

懸念していた通りではなかったが、鳳舞王は虎嘯王から亀兆王のインターハイでの成績や走りっぷり、トレーニングに対する姿勢や熱意をかなり熱心に説かれていたようで、その口振りから、ただの親しい友人※同好の士※だと悟ったようだ。
たしかに虎嘯王の弁には常ならぬ熱があるけれど、もっとも親しい友人との付き合いは仕事より高尚で貴重であるとはあるとはいえ、それと同じ流れだと鳳舞王は解釈したようだ。

いまだに虎嘯王を口説こうとするらしい豹變王と比べれば、危機感は皆無だったのだろう。
鳳舞王は虎嘯王の熱のこもった陸上関係の話を薄く微笑を浮かべながら聞いていたようだ。そんな姿もかわいい、とか思ったのかもしれない。※あほ!※

険悪な血の繋がらない兄弟の対面は、亀兆王と虎嘯王のふっかい友情話の前に、だいぶ薄まってしまったようだ。

これぞ、友情パワー!!

…なのかな?(笑)

余談になるけど、虎嘯王は短距離とトラック※虎だけに※競技を専攻してて、亀兆王は長距離専門の選手だったらしい。なので、都合がつけば双方が応援にも行っていたみたい。学校とか地域とか、所属は全然違うんだけどね。戦友というよりも、同じ趣味の根っから気の合う同士なんだろう。




鳳舞王と龍飛王はもちろん目を交わさず、話もせず、しんとしていた。

鼓翼は休憩を挟まずに各テーブルを個別にもてなして、予定の時刻になった。
鼓翼は客人全員の分のお土産の焼き菓子を用意していたので、最後にそれを渡してお別れとなった。

鳳舞王と虎嘯王はこのまま宿泊先へ向かうという。※夜には着くので問題はない※
虎嘯王は亀兆王とアドレスのやり取りが終わると※大学以降の連絡先は知らなかったらしい※、すぐに鳳舞王のそばに戻り、そして鼓翼を見た。

立派になったな、と心の底からの祝辞を贈る。
鳳舞王も頷いた。
今日の働きぶりだけを見ても十分にやれているが、これからも鼓翼の精進は続くのだろう。
体に気をつけて過ごすんだぞ、と言ってくれた。

で、豹變王に後ろから抱きつかれて、虎嘯王の眉間のしわが深くなった(笑)

鳳舞王が眼をすがめたので、豹變王は一応は虎嘯王から離れてやった。
鼓翼はそんな3人のやり取りに苦笑するしかなかったが。

豹變王もこのまま家に帰るのだという。
虎嘯王の顔を生で見れて声も聞けて満足したようだ。
二言三言話をして、そのまま別れた。

亀兆王も時間的にはまだ夕刻なのだが、暗くなったので家路に着くことに。
次回はしっかりとお金を払って食事をすると鼓翼に告げて、そしてお祝いを述べた。
お店を一人で切り盛りする鼓翼を補佐する立場であるのは今後も変わらないけれど、一人前になったことを亀兆王は丁寧な言葉で祝ってくれた。

龍飛王に簡単に声をかけて亀兆王が退出すると、店の中は龍飛王と鼓翼の二人だけになった。


後片付けが残っているので、同じマンションにある自宅に帰るのはもう少し遅くなる。
龍飛王は、ここで待つ、と言って、店内の壁際の椅子に腰掛けた。
鼓翼は、龍飛王の側へ寄って、今日はありがとうな、と言った。

なぜだ?、と問うように、龍飛王が鼓翼を目線だけで見上げる。

「ちゃんと来てくれたからさ」

招かれたからだ、と龍飛王は端的に言ったと思う。
でも、おまえの要請でなければ来なかった、とも告げた。
他ならない鼓翼の頼みだったからだと。

鳳舞王との因縁は無くならない。
同じ空間にいたことすら、苦痛以外の何ものでもなかったはずだ。※傍らには中和剤の亀兆王がいたけども※
けれど、龍飛王は鼓翼のためだから我慢した。

というか、もう、鼓翼がいればどうだっていいとすら思ったのかもしれない。
それは紛れもなく、鳳舞王も※虎嘯王がいれば※だったのだけれど。

必要なものを、欲したもの、手に入れたから。
あとは手放すことなく繋ぎ止めておきさえすれば、あらゆる苦痛も見逃すことができる。
至福がおそらく、ここにあるのだと。※鼓翼なのだと※


鼓翼はめっちゃ照れた。照れて、でも、嬉しかったから、龍飛王の冷たい頭を胸に抱いた。
龍飛王は不快感を示すように眉をひそめたけれど、それこそが龍飛王のはにかむ顔だったのかもしれない。氷のように無表情ではあるんだけどね。



鳳舞王も虎嘯王と交通機関に乗って移動中でさ。

虎嘯王は鼓翼の話を少ししてから、鳳舞王の肩に体を預けるようにして、幸せだなって思ったのかも。
鼓翼が一人前になって、好きな相手と一緒に暮らして、人生※帝だけど※の目標も持って前へ進んでいる。
そのことが虎嘯王にとっての幸せだったんだと思う。
それを与えてくれたのは、鳳舞王なんだってわかってるから、虎嘯王は二人きりでいる時みたいに、鳳舞王の顔をきちんと見てから、「愛してる」※ラブい!※って言ったよね。

人前なんですけど!?

まあいいか、ってことで、鳳舞王も虎嘯王のラブラブ・モードで結構気持ちに火がついちゃって、虎嘯王の頬を指先で何度も撫でて、今夜もベッドの上で今と同じセリフを何十回も言わせるから、みたいなことを平然と言っちゃう。

あほっプル!!!

今夜はどこのカップルもアツアツですよ…!!!


ちなみに、鼓翼のお店の名前は『中天』。
伝説の王たちが一堂に会した奇跡の場所となった。


【本編】では四方の土地の代理とかばかりだったんだけどね…中天の、鼓翼の元に集まったのは。羽しゅうとか豹文とかヒビとか。
それが『現代版妄想』では鼓翼の召集で伝説の王たちが集まってお茶した(笑)という、後世に語り継がれるような光景を繰り広げたというお話でした。
語り継がれないけどね!


現代版妄想でえがくことができた鼓翼は、中天の王で、すべての王たちの上に立つ※王たちを凌ぐ※存在の帝だけど、普通の子なんです、という話だったのかも。

優秀ではあるし、有能ではあるのだけど、心はとても自由で、でも野心もあって、努力もする。
良い主君だったようです。
面倒見が意外といいところが人徳※王徳※なのかなぁ。



てことで、もうちょっとだけつづく…!

エロを書きたいので…!

明日の大晦日の朝の更新が、正真正銘の『現代版妄想』のラストです。


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[現代版妄想]【裏本・孕ませ】四人の王〜王たちの蜜月〜
[現代版妄想](ファイナル)【裏本・創始の闇】四人の王〜王たちの蜜月〜
【本編】四人の王・秘史〜鳳舞王・王たちの蜜月〜

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posted by 水堂とらく@はりこのとら紙老虎 at 07:20 | 日々の徒然2023
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