【当日記について】こちらは日記というか、思いついたとき何かを更新する不思議なログ置き場になっております。活動等の近況は 情報ブログ または Ci-en および X/Twitter を参照願います>_<
水堂とらくの最新作および旧作は DLsiteがるまに にて販売中です!オリジナルR18コミック(コミックのみ)はDLsite提携ストアの コミックシーモア , BookLive でも販売しています♪

2023年12月28日

【四人の王】【妄想】【会話】その48

【四人の王】妄想です。
中天の王が世界を平定する日も近そうです…!(笑)

明日DLsiteさんで裏本のファイナルとなる【裏本・創始の闇】の予告が開始されます。カラー絵が間に合いませんでしたので、年始にかけて描きあげられれば。テキストの本文はおそらく200ページほどになると思います。価格は税抜きで200円にする予定です。
よろしくお願いいたします…!


現代版妄想・48


龍飛王は仕事から帰宅して鼓翼が作るご飯を食べた。

鼓翼は先に食事を済ませていることもあれば、龍飛王と一緒に夕食を摂ることもある。
そこはケース・バイ・ケースで、日々対応しているという具合だ。

龍飛王が食べ終わった頃合いを見計らって、鼓翼は言った。
虎嘯王から聞いたまんまのことを。

俺の叔父だっていうのは本当か?、って。

そうだ、って、出会った時と寸分違わぬ声のトーンで龍飛王は返した。
冷たいようにも聞こえるし、鼓翼の言わんとしていることを全部含んで肯定しているようでもあった。

端的な応答には、それが何か問題があるのか?、と言わんばかりの強さがあった。

鳳舞王の子だとわかって手を出したのか?
形式上は甥なのに、体の関係を迫ったのか?
手篭めにして繋がろうと考えたのか?

すべて、龍飛王にとってはそう※首肯※なんだろう。

でも、鼓翼は思ったんだよね。
そこに迷いはなかったのか?、って。

鳳舞王とは犬猿の仲らしいし、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとは思わなかったんだろうか。

龍飛王は鼓翼を見た。
さっきから視線はずっとこちらに向いていたけれど、意思を持って鼓翼の双眸を見つめてきた。

冷たい瞳は、なぜだ?、と問うているようで、鼓翼はなんかそれだけで、龍飛王がいとしいなって思った。

完全に鳳舞王とは別物であると認識…確定したからこそ、龍飛王は鼓翼に興味を抱いたんだと感じたからだ。

好きになったから※龍飛王に心はないが※受け入れたのではなく、鼓翼の中に鳳舞王に直結するものが何もないと感じたから惹かれたのだと。

亀兆王が鼓翼を手放しで褒めたことも理由としてはある。
きっかけだったと言ってもいい。
けれど、龍飛王は鼓翼の中に、今も昔も毛嫌いする要素を微塵も見つけることができなかった。
だから傾いたのだと。
執着は、鼓翼というまぎれもないひとつの個に対して覚えたのだと、龍飛王は言っているのだろう。

鼓翼はそれがわかって、なんかとてつもなく嬉しかったし、龍飛王のある種の慧眼というか一途さを好もしいと思ったし、そして同時に最大限に照れた(笑)
そんなに自らを過大評価してくれた相手は、これまでに居なかったから。


もう、しょうがないなぁ。
一生面倒みるしかないなぁ。
…ここまで自分に惚れてくれたのなら、って、鼓翼は思った。※ヒビに対しての思いと同じ※


鼓翼は龍飛王の膝の上に乗ってさ。

自分はすげーわがままだから、って言った。

「店のオープン祝いに、好きな奴を全員招待した」

もちろん、龍飛王も。

家族の鳳舞王たちも招待した。
会ってくれるか?、って訊いた。

龍飛王は昏く鋭く怜悧な眼で鼓翼を見た。
けれど、鼓翼はそこに憎しみを感じなかった。
龍飛王が宿した憎悪は、鼓翼に向けたものではないことを正確に理解していたから。

俺はわがままだから、と鼓翼ははっきりと言ったし、龍飛王もそこを踏まえて言葉を聞いたはずだ。

龍飛王は膝の上にちょこんと乗っかった鼓翼の体に手を回して、でも答えることはしなかった。

それでも鼓翼の全身を両腕ですくい上げて、胸元に少しだけ、形の良い頭を預けた。




中天の王はわがままでした…!!(笑)

野心があるって自覚してるからね、鼓翼は。
龍飛王も鼓翼の向上心を見抜いているから好いたんだし。

鳳舞王と虎嘯王にはないものだったりする。生まれながらの王にはそもそも設定されていないのかも。

太陸の安定を願った人々によって中天の王…帝が望まれたのだとしたら、野心があること※統一の※こそが絶対に不可欠な要素だったのかもしれない。
要するに始皇帝が英雄と言われたようなものだと個人的には解釈してます。※実際は有能な部分もありつつひどかったらしい部分もあるけれど…※

鼓翼は四人の王とは違ってて※出生を含めて※、そして並び立つ者がいない唯一の存在※帝※である、というのは、そうした気持ちの上の素質からして違っていたからではと思ったり。
伝承なので、後世の人たちが望んだ理想の支配者の姿を模しているのかも、と考えた感じでした。

四人の王プラス鼓翼周辺は、本当に不思議なお話。
彼らが伝説の存在だったと理解して動かしているとはいえ、なんでか辻褄が合っているような変な感覚に包まれます。
物語的に作られている設定ではあるんですけどね…!
世界の発展を話にした場合、伝説としては後続の方が大概優秀だという設定になるし…という、色んな考察が捗ります。


てことで、どうやら役者は揃いそう!?


つづくぅ!


★PR【四人の王シリーズ】バック・ナンバー
[現代版妄想]【裏本・創世】四人の王〜王たちの蜜月〜
[現代版妄想]【裏本・孕ませ】四人の王〜王たちの蜜月〜
[現代版妄想](ファイナル)【裏本・創始の闇】四人の王〜王たちの蜜月〜
【本編】四人の王・秘史〜鳳舞王・王たちの蜜月〜

DLsiteがるまにさんで、サークル・はりこのとら紙老虎の作品
買ってくださる方にはありがとうございます!

【PR】
image
★サークル・はりこのとら紙老虎のオリジナルR18コミックはDLsiteがるまにで【独占】販売中
posted by 水堂とらく@はりこのとら紙老虎 at 07:04 | 日々の徒然2023
Page Top / ブログのTOPへ
PR】 ★サークル・はりこのとら紙老虎のオリジナルR18コミックはDLsiteで独占販売中! DLsite
→DLsite直リンク★PC/スマートフォン/タブレット端末/ブラウザ視聴/各種言語の紹介に対応