龍飛王×鼓翼は、あれだけエロいことをしていてもなんだか初々しい感があります。不思議…!
鼓翼は龍飛王と恋人同士になりたかった…のかな?
ちょっと燃え燃えします…!
現代版妄想・37
龍飛王は1日2食で生活してる。昼休みがないので※大丈夫なのか※、その分夜は早く帰らせてもらうし※20時以降※、重役出勤もかなりする。
朝食と夕食はしっかりゆっくり摂るので問題はない。
昼休みがないのは、仕事を掛け持ちしているからかもしれない。
大体は会議や面談や会談や打ち合わせで、移動中の車内でも画面越しにずっと誰かと話をしている。
見かけ以上に多忙だし、だからこそプライベートを充実させたかった。
鼓翼のお店に行った時、もちろんそれは亀兆王の頼みだからだったんだけど、個室ではなく予約席ではあったけど龍飛王の想像よりも寛げてね。
鼓翼の応対も良かったし※がちゃがちゃしない(笑)※、出す料理も調理するペースも測ったようで、こいつは頭もいいしセンスも良いなって思った。
テーブルの担当者によって、かなり印象が変わるお店でもあったからなんだけど。
龍飛王は才能そのものを評価するので、鼓翼の若さについてはあんまり気にしなかった。※年齢関係なし※
亀兆王は終始にこにこしているから、龍飛王も内心ではちょっと釣られていたのかな?
亀兆王自体、愛想がとても良い方ではないし、どちらかというと冷たい。※死の王だから※
でも、鼓翼に対しては初対面のはずなのに最初からすっごい打ち解けていて、龍飛王が苦笑いを浮かべたくなるくらいだった。※嫉妬はしない※
で、また自分でも来ようって思ってすぐに予約を入れたんだよね。気持ちのいい※お腹も満たされる※充実した時間を何度でも過ごすために。
それくらい、鼓翼には先にハマっていたのかもしれない。
鼓翼のペース配分と応対、手際の良さ、料理の腕※おそらく伸び代がたくさんある※、全部を一目で気に入ったんだと思う。外目からはわからなくとも。
龍飛王が普段から二食しか食べないことは鼓翼も知っていたので、お弁当を作っても意味がないよなーって考えた。
鼓翼は昼間、龍飛王のマンションの掃除とか洗濯とか※大きなものは業者に任せる※しながら家の中で働いていたんだけど、恋人※自称※っぽい、それらしいことを何かしてやれないかなって考えた。
龍飛王が外で仕事をしている間に独学で勉強もしているし、自分が今後請け負うだろうお店を見に行ったりもしている。お手製の差し入れを持って行ったりしてね。※内装工事の人は会社の方で龍飛王から直接心遣い等をもらってるとは思うんだけど※
でも、これじゃほんとに住み込みで龍飛王に雇われているのと変わんないな、って鼓翼は思った。
虎嘯王に片恋かもしれないって仄めかしたのは、そうした理由もある。
好きだ、とか、毎日言ったり言い合ったりして確認しているわけではないし。
日々の濃厚で濃密なエロで十分伝わっているとは思うけど、その時だけの都合のいい解釈かもしれないし。
虎嘯王は「攻め落とせ」と言ったけど、鼓翼はどこから攻めればいいんだ?、って、ぶっちゃけ思った(笑)
特に自分にはこれといった魅力はないし※虎嘯王は美男子、鳳舞王は何でもできる※、見た目も普通だし、性格も良くはない…
素直じゃないし、意地っ張りなところもある。見栄を張る部分もある。※それはこどもだから※
有用な武器が一つもないなーって思った。
うちのことをやって、うまい飯と気持ちのいいセッ伏字※寧ろ自分だけ良くなってそう※を提供してやるくらいしかできないなぁ、って考えると、手持ちの札が少ないような気がした。
なんか、恋煩いしているから、ちょっと後ろ向きだったのかもしれない。
普段の元気一杯の鼓翼なら、手札あるじゃん※三つも!※、十分じゃん、って思ったのにね。
こんなんで、龍飛王を攻略できるのかな…って、鼓翼は困ったように眉の端を下げた。※かわいい※
で、鼓翼は考えた。
弁当がだめなら、って。
「おやつ」
「…………」
差し出した包みは、ジャケットの内側のポケットに入るくらいの小ぶりなやつだ。
包装紙は安いものなので捨ててくれて構わない。
小さいので大したゴミにもならないし、持ち運びの邪魔にもならないだろう。
龍飛王が実はデザートも好んで食べていた※好き嫌いがないともいう(笑)※ということを思い出して、お弁当作りが無理なら…ってことで考えた。
実は工務店への差し入れと同じものなんだけど※手が汚れないようなものを毎回作る※、龍飛王にも持たせたくて鼓翼はその日、仕事に行く前に手渡した。
掌に押し付けられた簡易な包装紙を見て、龍飛王はこの場で食べてもいいのかと考えた。※食いしん坊※
でも、鼓翼はおやつだと言ったんだよね。
好きな時間に食べてもいいけど、食べないで誰かにあげてもいい。
ここで食べるのは、多分かなり間の抜けた奴のする行動だなと、賢明な龍飛王は悟った。
「わかった」
あとで食べる、と、言外に告げる。
鼓翼はちょっとホッとして※顔に出た※、じゃあ、気をつけてな、って龍飛王を見送ろうとした。
その頬に、龍飛王は音も立てずに顔を寄せると、軽く唇を当てた。
行ってきますの…………
龍飛王の姿はオートロックのドアの向こうに消えたが、玄関先で鼓翼は立ったまま硬直してた(笑)
龍飛王が運転手付きの車に乗ったタイミングくらいで、うわあああああ、って最高潮に照れていそう(笑)
鼓翼、鈍さが虎嘯王譲り…! ※むしろ超えた(笑)※
聡い子なのにね、ストレートな行動に弱いのかもしれない…わはは!
つづく…!
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