ついに…、ついになのか…!?
龍飛王×鼓翼が進展します…!
現代版妄想・24
リビングで龍飛王とちゅーしたあと※やっぱりチューだったのか!※、鼓翼はなんか、一人でいたくて、マンションの隅っこにいた。
鼓翼専用の私室はなくて、ここには龍飛王と共同の寝室があるくらい。
龍飛王の住居は居間とキッチンが極端に広くて、寝室もばか広いけど、とにかくどこの部屋も面積がすごい。
バスタブもタブっていう可愛げのあるコンパクトなものじゃなくて、特大の湯船だし、鼓翼からしたら龍飛王の住んでいる場所は海外の富裕層の邸宅だった。
書斎はなくて、龍飛王本人はほぼ一日、パーティ会場にでもなりそうなほど広大な(笑)リビングに居る。
龍は体が長くて大きいから、狭いところは好きじゃないかもだ。鼓翼も翼のある虎だから、俠所は窮屈に感じるかも。※羽根がある分※
ていうかむしろ、王はみんな大きそうだ。※突然の動物妄想※
帰宅後に鼓翼が作った夕食を摂取した龍飛王は、片手で持ったタブレットで何かを読んでて※まさか動画視聴ではないだろう※、静かにしてた。※いつも静か※
何一つ物音を立てていないにも関わらず、その存在感が抜きん出ていて※龍だから※、鳳舞王もスケールが大概なんだけど、龍飛王の場合はオーラよりも、『居る』っていう物言わぬ圧みたいなのがすごかった。
鼓翼にとっては瑣末なこと※こちらは帝だし※なんだけど、家の主というよりも、巣に巨大な体躯を横たえる長いものみたいな威風が常にあって、無言でいるだけなのに、静謐でありながら圧倒的な迫力があった。
いつもなら、鼓翼が明日の分の仕込みとかでだだっ広い上にオープンな、どっかのテレビ局のスタジオよりも豪華なステージみたいな台所で忙しく立ち働いているはずなのに、今日は端の方にいるので、龍飛王は気づかない振りをしながら気づいていたと思う。
一時的にとはいえうちに帰したから、ホームシックにでもなったかと思ったのかも(笑)
まだまだ龍飛王から見たら鼓翼はこどもだし。
バスルームや寝室以外、壁やドアがほとんどない家だったので※龍飛王は仕切りがきらいなのかも※、龍飛王は鼓翼がどこで休んでいるのかわかってた。
窓辺でもない、中途半端なところで、鼓翼はぼーっとしてたんだよね。
実際は色々考えていたのかもしれないけど、帰宅する前よりも明らかに魂が抜けてた(笑)
やっぱりホームシックなのかな。
あの男のところに帰りたいのか?、って、龍飛王は遠いリビングから訊いた。
何で声が聞こえるんだ? ※そういう構造なのでは※って思いながら、鼓翼は、うーん、って考えた。でも長考はしないで、すぐに返事をした。
そうかもしれないけど、そうじゃないかもしれないと、曖昧に言葉を濁す。
龍飛王は開いていた端末を閉じて、鼓翼がいる方に向かった。※ちなみに洋風の家なので土足で歩ける※
すでに互いに入浴も済ませてて、鼓翼はハーフパンツ姿のルームウェアみたいな格好で、龍飛王は相変わらずスーツ姿だった。※私服もスーツ(笑)※
「来い」
エロするぞって意味なんだけど※身も蓋もない※、鼓翼はいつも通り、いやだ、って答えた。
いつも通りなので、龍飛王も気にしない。※ええーっ※
鼓翼の側まで足を運ぶと、腕を掴んで立ち上がらせた。
「………」
昨日までは睨みつけてきたのに、今夜の鼓翼は困ったような、ふて腐れたような態度で、相手から目線を逸らす。
龍飛王はわずかに首を傾げた。※めっちゃ僅かに※
「どうした?」
鼓翼の心の内が不鮮明だったので、龍飛王は様子を尋ねた。
「…したくない」
「………」
それは普段と同じだろう、と龍飛王は思ったんだよね(笑)
無理矢理ヤってる事実は分かっていたのか、流石に!
ただ、言い方がいつもと違っていたので、聡い龍飛王は鼓翼の出方を窺った。
亀兆王が見たら、かなり珍しい態度だと感想を漏らしたかも。
「抱かれるのはいやか」
そんなの知ってるだろ?、みたいなことを、促すような口調で呟く。
鼓翼はそれを聞いて、ため息を吐いた。
「ゴム付けないからな」
「………」
ゴムありなら良いってことか、と、龍飛王じゃなくても思ったと思う(笑)
どうでも良いけど、鼓翼は龍飛王のことを「おまえ」と呼ぶのか「あんた」と呼ぶのか真剣に悩んだけど、本編だとヒビとの友愛が前提になるので、それを考えると鼓翼は友人をおまえ呼びもあんた呼びもしないで名前だけで呼ぶと思った。
ヒビは要するに龍飛王で、龍飛王はヒビなので、その認識からすると鼓翼は龍飛王のことを龍飛王としか言わないと思った。
もっと言えば、鼓翼は龍飛王が他人※ヒビと完全に一致しないゆえに※であると認識しているので、どこまでも龍飛王呼びして、龍飛王がかなり執拗に「サー※龍飛の愛称※と呼べ」ってセッ伏字中に要求するんだけど、鼓翼との新密度が低い時は全然呼んでもらえなくて※常に龍飛王呼びする中天の王(笑)※、エロでエロエロになって身も心も完全に堕とした時に初めて愛称で呼んでもらえるようになって、その時からも※愛称呼びを要求した時からも※龍飛王は鼓翼に半ば入れ込んでいたのかもしれないなぁ…というのが頭の中にある。
なので現代版妄想でも、鼓翼は龍飛王のことをあんた、おまえ呼びはしないけど、愛称呼びもしていないと思う。
鳳舞王と虎嘯王、そして豹變王は知り合ってからすぐに互いを愛称呼びをしていたというのは余談で。※本編でも同じ※
現代版妄想では、豹變王のことを鼓翼は愛称で今は呼んでいそう。一緒に遊んで仲良くなったし。両親である鳳舞王と虎嘯王のことは、現代版妄想の中でだけは愛称で呼んでいるのかも。※すごいことだけど※
親密度でいえば、本編で伝説の王たちと直に接していない鼓翼は、他の王たちのことも『〇〇王』としか呼んでいない。完全に他人だという認識。
龍飛王だけ、中天で王となったあとの鼓翼をエロエロにエロしてようやく、なんか体から通じ合ったのか、愛称を受け入れてもらった形になる。性的な意味でも。…っていうか、設定が細かい! でも考えちゃう…!
「避妊はしない」
龍飛王の言葉に、鼓翼はあからさまにムッとした。
それが一番の人権※王だけど※侵害で暴力だと、訴える。
「約束もないのに」
こどもができたらどうするんだっていう責めよりも、玩具以下の扱いをしていると鼓翼は言いたかったんだよね。
排泄するなら勝手にすれば良いが※だめでしょう!※、何の取り決めも将来も保証していない他人の体に傷を残すな、って思ったのかも。
「確約ならばある」
は?、って鼓翼は目を丸くした。
龍飛王が何を言っているのかがわからなかったから。
龍飛王は不機嫌そうに目を細めて※本人の機嫌は変わらない(笑)※、冷淡な声で言ったんだよね。
「おまえ以外を抱くつもりはない」
へ?、って鼓翼は思った(笑)
何これ、何の冗談なんだよ、って思った。
いい歳した大人が言うセリフじゃねーって思ったのかも(笑)
「いや、まだ、若いんだからさ…」
なんかよくわからないけど、鼓翼は龍飛王の身を心配した。
年齢は※王だし※よくわからないけど、そう悲観するようなことはないんじゃないかと。
あれだけセッ伏字が上手かったら※そうなんだ?※、自分だけに的を絞らなくてもモテると思うぜ? って、なぜか龍飛王を弁護したくなった。
鼓翼も誰かを引き合いに出すほど他の男のことはよく知らないのに。
龍飛王はそんな鼓翼を鼻で笑った。
「わからないと?」
賢いはずの鼓翼に対して、些か挑発的な言葉。
え…。
それを聞いた鼓翼は、なんか硬直した。
え…、って、また動きが止まった。思考まで一緒に止まった。
でも時間は止まってなかった(笑)
龍飛王は鼓翼の前に立ち、いつものようにその体をすくい上げた。※軽いのか※
寝室まで運んでまた事に及ぼうとする時のように。
鼓翼は身構えたが、肩を引き寄せられてぎゅっとされて、冷たい体温が密着する。
その耳元に、龍飛王は低く囁いた。
私は一生おまえを抱き続けたい
…なんか、熱烈な告白だった(笑)
鼓翼にとって。
つづくぅ!!!
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